チエちゃん
ひまわり模様の飛行機にのり
夏の日にあの娘は行ってしまった
誰にも“さよなら”言わないままで
誰にも見送られずに
ひとりで空へ まぶしい空へ 消えてしまった
さみしい気持になった時には
むこうの海岸で水着になって
お日様に体を見せつけてやれ
言葉を越えているはずだ
むこうの海の水もつめたいばかりじゃないだろ
見知らぬ町から遠くの町へ
何かを見つけて戻ってくるの?
それともどこかに住みついたまま
帰ってこないつもりなの?
どうして君は だまって海を 渡っていったの?
ひとりで空へ まぶしい空へ 消えてしまったの?
カテゴリ : 1973「氷の世界」 登録日 : 2006年03月08日 23:48