つめたい部屋の世界地図

はるかなはるかな見知らぬ国へ
ひとりでゆく時は船の旅がいい
波間にゆられてきらめく海へ
誰かに似てるのは空の迷い雲
潮風に吹かれ 何も考えず 遠くを見るだけ

やさしさがこわれた 海の色はたとえようもなくて悲しい

汽笛をならしてすれちがう船
こんにちはの後はすぐにさようなら
見わたすかぎりの水平線の
かなたにあるだろう 僕の行く国が
とびかうカモメは 陸が近いのを
おしえてくれる

はるかなはるかな見知らぬ国へ
ひとりでゆく時は船の旅がいい

カテゴリ : 1972/12「センチメンタル」 登録日 : 2006年03月08日 23:25