Bye Bye Little Love
階段を昇りかけてた
二人して降りれないまま
その上 雨
俺たちが恋をした時
天使から羽根がはずれた
重たい空
Bye Bye Bye Little Love
Bye Bye Bye Little Love
部屋も出ず見つめあってた
ながいこと想いあってた
そのまま夜
歳月は夢を追いかけ
ひとりづつ旅に出かけた
遠くの町
Bye Bye Bye Little Love
Bye Bye Bye Little Love
灰色の指先
彼の性格はひどい無口
声の出し方を忘れたよう
20歳まえまでは誰にも会わずに
いつも壁のそばに居た
彼の職業はプレス加工
アルミニュームを曲げてのばす
指先の色もいつしか変わって
とうに指紋はなくしてた
灰色の指先で毎日をなぞっても
数えても重ねても仕事場は流れ作業
彼が恋したのは街の女
彼を受けいれた ただの女
悲しみも喜びもない時間が
遠いゆるやかな記憶
街の夕暮れにイルミネイション
彼は人ゴミにとけてしまい
この街で205人が今日生まれ
203人の死亡
灰色の指先で明日の日を探しても
夢見ても願っても仕事場は流れ作業
暑い夜 白石ありす作詞
暑さで曲がった時計針
誰の時間にあわせたらいい?
暑い夜
けだるい手でTVをつけると
ボクシングの生中継
暑い夜
太った方が左のフックを
油断だらけのこめかみに受けて
そして汗をなぐられ
暑い夜に立ち上がれない
試合の時間は狂ってしまい
お客は文句を捨ててゆく
暑い夜
アナウンサーはあわてだし
ばかげた文句をくり返す
暑い夜
倒れた方は手あてをうけて
リングサイドにの罵声をうけて
そしてあおむけのまま
暑い夜に立ち上がれない
あの娘にもらった夏カゼが
時間を「TV」と「終り」に区切る
暑い夜
永い夏
暑い夜
甘い言葉ダーリン
あてのない旅人は知らない
眠られるゆりかごは売ってない
遠くまで道のりをのばしても
黄昏た十月は売ってない
甘い言葉ダーリン 早く早く
ゆれるままにダーリン あとであとで
ささやいた恋人は知らない
かがやいた言葉だけ売ってない
やわらかな唇を探しても
想い出と指切りは売ってない
甘い言葉ダーリン 早く早く
ゆれるままにダーリン あとであとで
先をゆく若者の望みでも
明日を見る目薬は売ってない
見晴らしの良い丘に座っても
かたむいた星空は売ってない
甘い言葉ダーリン 早く 早く
ゆれるままにダーリン あとであとで
ダンスの流行
ジルバ、マンボ、タンゴ、ルンバ、ボサノバ
ダンスの流行
誰もかれもとても防ぎきれない
あやしいリズムを
君も僕も恋を忘れて
日ごと夜ごとつつみ込まれて
ダンス、ダンス、ダンス、ダンス、ダンスで
ゆれてる毎日
よろめいて つまづいて
かたむいて ころがって
楽しんで 苦しんで 踊りを続けて
朝まで夢も見れずさまよう
君の赤いリボン落ちてどこかに
なくしてしまった
僕の白いシャツはぬれてもうじき
病気になるだろう
だけど次の曲はワルツで
君も僕も足をそろえて
ダンス、ダンス、ダンス、ダンス、ダンスで
ゆれてる毎日
からまって 重なって
息づいて ささやいて
つつましく だいたんに 踊りを続けて
二人の距離は近く遠い
暗い夜道を踊り続けて
リズムにのせられ
君と二人で暗い夜道をまわりつづけて
ジルバ、マンボ、タンゴ、ルンバ、ボサノバ
ダンスの流行
誰もかれもとても防ぎきれない
あやしいリズムを
君も僕も我を忘れて
日ごと夜ごとつつみ込まれて
ダンス、ダンス、ダンス、ダンス、ダンスで
ゆれてる毎日
背を向けて 立ち止まり
ひきずって ごまかして
いたわって うら切って いつまで踊れば
リズムの外で 君と休める?
リズムの外で 君と休める?
迷走する町
絡み合う鉄道
かすれる汽笛
しわがれた道路に 重なる車
限りない空から
落ちてきたのは
行く先を忘れたジェットエアプレーン
冷たい雨の夜が来る
幸福とり違えたまま飛べない
語り合うたびごと
話題はそれて
許し合うにつれてゆがんだ瞳
この町のみんなが
臆病になり
秘密を持つ事は禁じられてる
冷たい雨の夜が来る
部屋中鍵をかけたまま飛べない
おまつりでにぎわう
桜の広場
選ばれた人には花輪を飾り
踊り子はカメラと
ペンをかかげて
たいくつな人に娯楽を与える
冷たい雨の夜が来る
誰もが胸を閉じたまま飛べない
愛の装備
太陽なら沈んだ
旅も今日で終った
ハイウェイ 銀のライトが並び
もうすぐ君のエリアに入る
今は家路を急いでいる
愛を装備した車が
長い道を縮める
さよなら 旅を共にした人
よろしく深く神秘な夜空
風はいつもと違っている
月はまわり 星ははじけ
ひろがる夢に にぎやかな空
恋が実り 愛が育ち
息づく風に つつまれる今
地平線は見えない
街灯りと星屑
不思議な夜の世界へ帰る
ステキな君の笑顔へ戻る
二人の子供に名前が要る
月はまわり 星ははじけ
ひろがる夢に にぎやかな空
恋が実り 愛が育ち
息づく風に つつまれる今
絹の夜を すべる様に
たかなる胸が 唄い出す時
夜を越えて 僕は帰る
すべての事が あざやかな今
white
嘘をつく子は日暮れの
別れの時の居場所がわからない
遊びつかれた言葉と
空気のぬけたゴムマリかかえて
ミルクを飲んでも同じでしょうか?
甘いミルクを飲んでも白いだけです。
傷のない子は夜道で
足をふみだすリズムがわからない
暗いあぜ道 おどり場
怪我を恐れてお家へ戻れない
灯りをつけても同じでしょうか?
強い灯りをつけても白いだけです。
夏の日ざしに麦わら
夢のない子が遊びに出かけた
水も陽気な川面に
ゲームのゴールに向かう笹舟
風向きしだいで変るでしょうか?
どんな風向きだろうと同じ事です。
ミスコンテスト
水着に着がえて 化粧には力を
会話をみがいて 微笑を整え
全国から来た 美人の群れに
間もなく幕が 上がろうとしている
ファンファーレ、ファンファーレが鳴る
レディース&ジェントルマンが見る
ミスコンテスト
大理石の様な 壁紙の前で
ムダもなく並び 美しさを競う
黒いタキシード 蝶ネクタイの
たよりなさそうな 司会者がさけぶ
ファンファーレ、ファンファーレが鳴る
シャンデリア シャンデリアがゆれる
ミスコンテスト
厳正な審査
夢のコンテストは 誰がNo.1
順番を決める 封筒が届いた
審査委員長は「ムツカシカッタ」と言う
誰も見ていない 舞台の裏で
何もきめてない 掃除婦が働く
ファンファーレ、ファンファーレが鳴る
会場が かたずをのむ
ミスコンテスト
厳正な審査
夢のコンテストは 誰がNo.1?
青い闇の警告
星のこぼれた夜に
窓のガラスが割れた
俺は破片を集めて
心の様に並べた
何か未来の事を
すぐに知りたい俺は
指にダイヤルからませ
明日の日付で廻した
青い闇がささやく
こんな夜は気をつけて
ひどい嵐の中で
長い手紙は届き
俺は返事にとまどい
軽く礼儀を忘れた
やがて気分が変り
俺はミセスに恋し
ななめによろけ悲しみ
床にひれふし泣いてた
青い闇がささやく
こんな夜は気をつけて
俺はこたつで生まれ
狭い風呂場で遊び
重い毛布にくるまり
夜の間に育った
今の住所はここで
固い扉が守り
俺はつめたい息をし
水を飲むたび凍らす
青い闇がささやく
こんな夜は気をつけて
俺は心を変える
俺は心を変える
上がり下がりの気持じゃ
好きなあの娘に会えない
悩むテレビの後で
迷うラジオが終り
俺の熱意もつづいて
フェードアウトに消え去る
青い闇がささやく
こんな夜は気をつけて