2012年11月14日

「井上陽水/ナンセンスの巨人」田家秀樹氏

  NHKラジオ第2 カルチャーラジオ
  「J-POPを聴き解く 13人の歌と言葉」 第7回
  2012年11月14日(水)20:30~21:00

  田家秀樹氏が今年の8月29日にNHK文化センターで行った講座の放送である。この日に取り上げた作詞家は、松本隆、井上陽水、松任谷由実の3人。
  放送は1人づつで、番組ホームページにある第7回目のタイトルが「井上陽水/ナンセンスの巨人」。

 それまでは「作詞家」ばかりで、シンガー ソングライターの一人目が井上陽水とのこと。

  取り上げられた曲
  1.傘がない 1972年
  2.娘がねじれる時  1979年
  3.最後のニュース  1989年
  4.長い猫  2006年

  興味深いお話ばかりだったが、どのくらい書いていいのだろうか。

  大人と若者の「断絶」の時代に、身の回りのことが大事とうたって若者の共感を得た「傘がない」。なぜこれがフォークとして扱われているのかと言われると、やはりいまも聴かれるような特性があったのだと思う。

  陽水流といわれるようになる「ナンセンス」の例として「娘がねじれる時」。リアルな家族を描いているわけではない。

  直接的な言い方をしないのみならず、何とおりもの意味を持たせるということで、新しい歌を作った。

  そしてそれも変化していく。「振り幅の大きさも魅力」・・・振り幅ってわかりやすい表現ですよね。変化を拒まない陽水にいつも驚かされ、楽しみ、そして待っているわたしは、田家氏がこんなふうに言って下さるのが嬉しい。

  「最後のニュース」が「傘がない」の、ある意味でアンサーソングだという見方はわたしには新鮮でなるほど!と思う。大人になった陽水が創った歌なんですね。

  陽水が面白がって作詞する例として「長い猫」。

  「とまどうペリカン」の例で言われたように、たしかに陽水の詞にはいろんな意味があって、他の方の聴き方にへぇ~と驚いたり、違うだろう!と反対したりして、それも楽しい。もっとそんな話が誰かと出来るといいと思う。

  詳しくは書けないし、引用も正確ではない。このシリーズが御本になるといいのですが。

  さて、クイズです。「唱歌性」と田家氏が名づけて例に挙げた3曲は何でしょう?「普遍的」とも。

  再放送:11月15日 10:00 NHKラジオ第2  明日ですね。

  次回は 「松任谷由実/水彩画とOLコミック」 11月21日(水)20:30
 

  ユーミンの回もタイトルが面白そうですね。NHK文化センターでの田家氏のこの講座を知ったのが、陽水の回の日の夕方。午前中に知ったら行って3人分聞けたのに。
  ラジオで聞く田家氏のお話はやや早口だが(時間内に仰りたいことがいっぱいあるのでしょう)声は明瞭で聞きやすい。アロハ姿のお写真も素敵で、じかに拝見できなかったのがくれぐれも残念だ。


  
  
  
 

投稿者 きさら先 : 21:10

2011年12月25日

井上陽水2012年春ツアー!

■2011.12.25 new

  井上陽水公式サイトにお知らせが!

  ”速報!! 2012年春 ツアー再始動”

  “2012年にはツアーで動き出します。”

  速報の日付は12月25日。嬉しいクリスマスプレゼントですね。
  
  Top頁もクリスマスヴァージョン?に変わっています。

  詳しいお知らせを、楽しみにお待ちします♪

  昨晩のNHK BSの再放送を、今日はながら見。トマトを切りながら、ブロッコリーを茹でながら、包丁の歯が立たないかぼちゃと格闘しながら。
  そしてついテレビの前に座ってしまう。凄いなあと思う。うたうということを、こんなに自在に操るなんて!

  観ながらも、またという日はいつ来るのだろうかと、不安と期待が渦巻いていた今日でした。
  ありがとうございます。
  

投稿者 きさら先 : 00:10

2011年12月09日

もし「深夜食堂」のマスターが井上陽水だったら

  最近タイトルが長い本をよく見かける。そして意味不明の省略形が世の中を駆け巡る。先日近所の小学生がこんなふうに訊いてきた。
  「なぞでぃ みた?」うーむ、謎です。

  テレビドラマ「深夜食堂2」(TBS系)火曜日24時55分~

  (1)の途中から見ていたので続編は嬉しい。深夜12時開店の小さな食堂が新宿の何丁目かにある。メニューは豚汁定食とビールだけだが、マスターの小林薫は頼まれれば他の料理も作る。ある料理とそれにまつわる客の物語で一話が構成されている。

  深夜だし取り立てて変わった話でもないのに、好んで見る人はいるようで、しばらく前にさるブログで取り上げているのを読んだ。
  その方はたまたま見たらしいが、マスター候補を何人か想像しておられて、その中に「陽水さん」とあり、空想が膨らんだ。

  小林薫のマスターは自分からはあまりしゃべらない。黙ってお客の話を聞いているような聞いていないような。
  陽水だったら、身を乗り出してしゃべりそうでもあるし、聞こえないふりで無視したりするかも。あるいは真剣に相談に乗ったりするのかな。

  「カキフライ出来る?」などと頼まれたらどうだろう。難題にも不機嫌にならず、オリジン弁当で買ってきちゃう、なんていう手を使ったら面白いけど。
  カレーならokでしょうね、清志郎さんが昔作ってもらったと言っていたもの。

  このドラマ、料理が主役ではあるが、凝ったものではないところがよい。例えばクリームシチューのときはルーを使って作っていた。パイン缶で、という注文で出て来たのが酢豚だったり。ごく普通。

  「めし」の温かさとマスターに会いに人が集う「深夜食堂」。そのカウンターの内側、意外と陽水に合う場所ではないだろうか?意外と。
  

  

投稿者 きさら先 : 18:26

2011年11月13日

やっと名取へ閑上へ

  名取駅を出て途中で右折し海のほうへ向かう。あぜ道らしいところなどあちこちに船が打ち上げられている。かなり大きな漁船もそのままある。

  運転手さんが、「町のほうへ行きます」という。その行く先には、何もない。「駅のまわりより賑やかだった」という町の跡。

  おいしい赤貝、日本一の赤貝を産んでいたという海。朝市で賑わったという漁港。誰もいない。

  壊れたまま残されたかまぼこ工場。仙台駅でその笹かまぼこを買う。

  閑上中学校がある。小学校もある。生徒たちの姿はない。

  お寺がある。倒された墓石の群。

  松の木が一本ある小高いところ、日和山も潮をかぶったという。碑が倒れ木が折れ、階段の手すりも壊れ、ひょろっと桜が一本植えられて、手書きの小学生の文字。

  見渡す限りの、平坦な一見雑草地、台だけ残ったブロック塀で家があったとわかる。ぽつり、と人の姿がひとつ。

  空のビニールハウス、壊れたガラスの温室。

  農地だったのかその辺り。「今年は何も収穫できなかった」

  「また見に来てください。どのくらい戻ったかを」と運転手さん。
  ありがとう。ごめんなさい。

  

  名取市文化会館は、外見は無事なようだった。起伏のある芝生の緑がガラスに映えて変わらず美しい。大ホールの公演はまだ行われていない。
  震災後は避難所になっていたという。(名取市文化会館 1998年、槇文彦)

  2008年の5月31日にここで井上陽水のコンサートがあった。満員の観客が、1コーラスおわったところできれいに揃った拍手を贈ったのは、どの曲だったか。おかげで素晴らしいコンサートだった。

  ♪ 名取の駅で待ってる 君にやっとの思いで逢えた~

  陽水がこう唄ったときもわーっと拍手。

  終わりに、陽水も聴衆に向かって大きく手を叩いていた。


  01.Make-up Shadow
  02.東へ西へ
  03.飾りじゃないのよ 涙は
  04.Power Down
  05.ワインレッドの心
  06.リバーサイド ホテル
  07.新しいラプソディー
  08.The STANDARD (奥田民生)
  09.5月の別れ
  10.背中まで45分
  11.バレリーナ
  12.嘘つきダイヤモンド
  13.クレイジーラブt
  14.限りない欲望
  15.氷の世界
  16.傘がない
  
  アンコール

  17.少年時代
  18.心もよう
  19.アジアの純真
  20.夢の中へ     
  21.いっそ セレナーデ

  

投稿者 きさら先 : 17:24

2011年11月04日

胸につかえている

なんだかなぁと思いながらサンマを焼く。大根をおろす。ほうれんそうを茹でる。

食べればおいしい。でも、なんだかなぁ。

陽水を聴く?そういえばご無沙汰。なんだかなぁ が邪魔をしている。

でももう秋、かなり深い秋。

そろそろ、ね。

何を聴こうか、明日。

投稿者 きさら先 : 21:12

2011年08月28日

三重県文化会館(2011/2/15)のこと

前頁の「8月23日放送の陽水Tour2011Powder」についてご指摘いただいた。
「2月15日4:18pm 三重」とは、三重県文化会館の客席の映像のみではないかと。そして客席に陽水が座っていますよと。
 (前頁の該当箇所に訂正文を追記)

  その席に座って聴いた方はラッキーだったな、なんて思ったら、ホールの様子がよみがえって、いろいろ思い出した。たった半年前がずいぶん昔のことのようだ。

  晴れていたが風が寒い日だった。大阪からの友と落ち合って、津駅の近くで遅いお昼をとる。牛の刺身重、おいしかった。その方の表現によるとラビリンスのような店内にも興味深々。
  早めにホールに向かう友と別れてひと休みしたあと、バスで三重県総合文化センターに行ったのだった。その大きな総合施設の中の本格的なホールだ。大ホールは3階まであり、定員は1900人余り。主にクラシック(オペラも)の演奏会に使われる、音響的にも立派なホールとのこと(これはいま調べた)。

  早い夕食の代わりに、ちょっと離れたケーキ屋さんでお茶とケーキ。ホールに戻って周りをぐるっと歩いてみる。日が暮れてきて寒いのに、ひょっとして裏口で喫煙中の陽水に会えるかな?とか思って。熱心なファンである友のためと言い訳しつつ、わたしもひそかに期待していたのだが、収穫はなかった(笑い)。

  アンコールで1階はみんな立っていたっけ。終わってみるとお話も多かったせいかだいぶ遅い。日帰りの相棒さんは電車の時間を気にしてあせっていた。
  バスから飛び降りて走る後姿を見送ってしばらく、間に合いましたとメールに安心。

  またどこかに行きたい。知らない街、好きになった街へ。陽水を聴きに。  
  

投稿者 きさら先 : 12:18

2011年08月13日

思いがけず陽水(x)

(1)
  根っからのフィクション好き、ドラマ好きだが、最近の月9にはついて行けない。この前の月曜日の9時台に番組表で探して発見したのがドラマではないが「温故希林」なる番組。女優の樹木希林さんが骨董を見に行くという。
 (NHK BSプレミアム 8/8,9,10,11)

  番組の冒頭で聞きなれたイントロが・・・井上陽水「夢の中へ」。若々しい声で陽水が唄う。♪探しものは何ですか。

  たしかに骨董の掘り出し物など「探しもの」をするかもしれないが、骨董という重々しい感じの内容にこの曲は意外でびっくり。

  だが観てみると、希林さんの“通”ぶらない態度で、番組は軽やかで親しみのあるものになっていた。並でないセンスをお持ちなのにユーモアで覆っている。ほんとにチャーミングな方です。
  ミスマッチと思えた「夢の中へ」も、軽やかさや品のよさに貢献しているのだった。“探しもの”つながりだけではなかったのね、この選曲。

  4回連続を2回しか観なかったのが残念。再放送を楽しみにしている。(8/30,31,9/1,2 19:00~19:30 NHK BSプレミアム)


(2)
  8月12日(金)の「ミュージック ステーション」(テレビ朝日系)
  
  「生まれた年のヒット曲を聴いて」というコーナーで1993年(?)のある週のtop10を高校生に聞かせていた。
  その何位だったか、バーベキューをしている女子高校生たちのコメント。
「サングラスがタモさん並に似合ってる」
「バーベキュー来たら端に座って待っていそう。肉はまだかな?とか」

  曲は井上陽水「Make-up Shadow」 

  と知って、彼女たちの言った「端に座って・・・」に笑った。

投稿者 きさら先 : 00:35

2011年05月22日

「今日も井上陽水」コメント欄閉鎖のお詫び

  「今日も井上陽水」をお読みくださるみなさまへ

  この拙いブログを読んでくださる方がおられるとは、最初はまったく予想しませんでした。知識も、たいして情報もないですし、面白いことも書けませんし。

  あちこちの陽水コンサートに足を運ぶようになってから、お読みくださる方も増えたようで、その地の方々からコメントをいただくなど、励みになっておりました。

  また、知らないことを教えていただいたり、こんな場所にしては身に余るありがたい読者の方に恵まれたと、感謝しています。多分、「井上陽水」の名のついたサイトが少なくなってしまったからだと思いますが。

  このところ、スパムコメントが増大し、対処できなくなっております。

  残念ながら、コメント欄は今日の24時からしばらく閉鎖いたします。いままでお寄せくださった方々、本当にありがとうございました。

  コメントでご助力いただけないことが、心細く、寂しい先行きですが、今後もブログは続けます。よろしかったら、たまにのぞいてみてください。

 2011年5月22日  きさら先

  
  

  

  

投稿者 きさら先 : 14:41 | コメント (4)

2011年04月01日

不安な日々にも井上陽水

2011年4月1日 (だけど嘘を考える気力はない今日だ)

  未曾有の天災による果てしない悲しみを、人災による不安が増幅する。露呈されてきた制御困難な巨大な力の姿は、わたしたちがどんなに無力か気づかせる。どんなに無知だったかも。いま、幻想の上の快適な生活のツケを払わされている。
  
  この国から逃げ出すこともできない庶民は、長期戦を耐え抜いて、国の根幹を建て直すことができるのだろうか。わからない。
  楽観的人種であるわたしは、今日が明日につながればいいと思うのみ。

  
  キョードー東京から今日現金書留が届いた。
  3月15日に、18日茨城公演中止について電話。その後まもなく、返信用封筒(簡易書留額の切手貼付)入りの手紙が届き、チケットを返送したのが24日。その約1週間後の返金。すばやい対応だ。
  返金額はチケット代8400円+手数料315円。よそのように郵便振替為替証書ではなく、現金で。
  中止、延期の公演は数多くあり、大変な手数だろう。ありがたい、と思った。

  地震で不具合の箇所の修理や、壊れた道具の補充が気になって、まだ震災の募金もしていなかった。この返してくださったお金をすぐに送ろう。それっぽちかって?(笑い)とりあえず。

  停電にも満員電車にもめげず、あなたたちが懸命にお仕事をしてくれたお陰で、わたしはそれをできます。
  そうやって、社会は止まらずに動く。今日も明日も。そうですよね?

  いま鳴っているのは井上陽水『BEST BALLADE』。選んだのではなくて、井上陽水アルバムの最初に出てくるから。最新のアルバム『魔力』でないのは、アルファベット順なのか。
  このアルバムを聴いて、最近のお気に入りは「TRANSIT」です。

  “井上陽水うたのことば”で歌詞を検索したら、出てこない。それもそのはずで、作詞は松任谷由実さんなのでした。


以下は、今日4月1日の神奈川県相模原市の広報からの転載です。

★被災地からの避難者の一時避難所を開設しています
 避難所 市体育館柔道館、相模川ビレッジ若あゆ
 定員  200人 (先着順)
 月~金曜日(祝日を除く)は、住宅、就労、学校、医療機関など、避難中の生活に関ることについての相談にも応じます。
 お問い合わせ  相模原市住宅課 042-769-8256  午前9時~午後5時
 
  

投稿者 きさら先 : 14:42 | コメント (1)

2010年09月23日

9月になって

  雑誌もTVも、と待っていた9月になって、もう23日。8月は長かったけど9月は早い。この調子で年末まで行ってしまうのか。せかされているみたいだ。

  秋口って訃報を多く聞く気がする。暑い夏を乗り切って、ほっとしたところで体内の糸が切れるのかも。父も9月だった。

  嘆いているわけでも怒っているわけでもないが、気持ちがざわついている。何事もすーっと入って来ずに通り過ぎるような、そんな月、9月。

  そんなわけで、SONGSも観たのだけれど入り込めずにいた。
  今日は一日雨で肌寒いほどだが、観たのはまだ暑いころだったかも。一週目の「氷の世界」はちゃんと聴いたのだけれど、二週目の折角のアコースティック・ライブは通過してしまった。
  こんなときもある、ということ?

  あ、雑誌も読みました。詐欺師の作る麻婆豆腐の話でしたね(嘘です)
  TVは再放送(or再編集)だけど、雑誌の記事は新たに取材したものだから、気配があるという意味では嬉しかった。
  日本におられたのですね、お元気なんですね、みたいな。なぜかあまりお元気でないような気がしていたもので。どうなのでしょうか。

  気づけば厚木のツアー初日まで1ヶ月を切っている。
  
  何を聴きたいか。
  
  ボブ・ディランのライブを聴いたとき、自分の唄いたい曲を、唄いたいように演奏しているんだなって思った。知ってる曲は少ないから、単なる憶測のようなものだが。

  陽水ライブでも、いま唄いたい曲を聴きたい。
  40周年でもないし、“thanks”でもないのだから、どうかお気遣いなく、思うがままに、と願う。
  
  
  井上陽水公式サイト

  

  

投稿者 きさら先 : 20:00 | コメント (10)

2010年08月30日

1948年の今日はどんな日?

   とにかく今日は朝から強い日ざしで
   このまま俺は光になると思った (井上陽水「今夜」)

  目覚ましの携帯電話を握ったまま寝坊した今朝、佐久土産の鯉サブレをコーヒーで流し込んで飛び出すと、今日も強い日ざしが痛い。
  10分遅れの到着ならセーフ。職場の冷房に汗が冷えてゆくのを感じながらひとしきり仕事をするが、暇な時期なのですぐに飽きてインターネット。株が少し上がってるね、と同僚に言うと、2万円にならなきゃね、といつもと同じ返事が来る。

  まるいメロンさんのブログで気づく。今日は陽水さんのお誕生日!特大のケーキに林立した蝋燭の絵に笑ってしまう。帰ったらおめでとうメッセージを、今年こそ当日に書こう、と思う。

  1948年の今日はどんな日だったのだろう。その日も暑かったのだろうか?親切な友が案内してくれた、筑豊の地を思い出す。海から離れている盆地だから暑そうな気がする。
  どんな赤ちゃんだったのでしょう。最初から背が高かったのでしょうか。いい声で泣いたのかしら?
  さぞ喜んで迎えられたのでしょうね。

  そんなこんなを想像しながら帰りに内科に寄ると、22人待ち。夏休み明けのせいか。終わって薬局で薬をもらったら、2時間近く経っていた。
  少し空気が涼しいかな、と思える夜。空腹だがコンビニに寄る元気もなく、冷蔵庫の中身を頭の中で検討しつつ家路を急ぐ。わたしの一日はこんなものでありました。

  お誕生日の一日はどうお過ごしでしょうか。

  ビールを忘れて、ましてシャンパンもないので乾杯はできないけれど

  井上陽水様

  お誕生日 おめでとうございます!
  


井上陽水公式サイト

  

投稿者 きさら先 : 23:27 | コメント (4)

2010年07月12日

思いがけず陽水(?)

  小野リサのベストアルバムの広告に陽水の名があった。

  実際は“思いがけず”ではない。陽水分野での大家hiro@yokohamaさんのサイトのBBSにご本人が書いておられたのを読んで知った。

  気づいたのは今日(7/11日曜日)になってから。7月9日金曜日の朝に書いておられたので、一瞬しまった!と。土曜日が子供会の新聞回収の日で、珍しく真面目に束ねて出したのだった。
  幸い部屋に残されていた7月9日(金)朝日新聞朝刊の、テレビ欄の右側にその広告は載っていた。

  小野リサ COMPLETE BEST 2枚組

  彼女は『YOSUI TRIBUTE』に「いっそセレナーデ」で参加している。その縁でお付き合いの一言?かと思いきや、コメントを寄せているのは陽水のみで、かなり長い文章だ。

  タイトルは「小野リサに救われて」
  落ち込んでいるときに、小野リサの「MY FUNNY VALENTINE」を聴いて救われたというふうな内容だが、引用している歌詞の日本語訳が文章にぴったりはまっている。
  でも、その広告に収録曲が載っているので判る訳だけど、「MY FUNNY VALENTINE」はこのアルバムにはない。と知って、微笑。

  だが、この曲のようないわゆるスタンダード ナンバーは何曲か入っていて、小野リサの声でリズムで聴いてみたいと思わせられました。

  

投稿者 きさら先 : 00:56 | コメント (12)

2010年07月11日

時にはクラシック

  2010年7月9日  川畠成道ヴァイオリンの夕べ フィリアホール(横浜市)

  ライブ不足である。
  友に招待されたチャリティコンサートに喜んで出かけた。

  一部はフランクのソナタともう1曲。休憩後の赤っぽい色のシャツというカジュアルな装いでの2部は小さな曲を数曲。
  シャツ姿といい、アンコールでは自らマイクを持って曲を紹介するなど、固苦しさのない演出が楽しかった。細身の小柄な姿もキュート。会場で配られたチラシによると多数のコンサートを行っている様子だが、人気のあるのも頷ける。

  とても丁寧な演奏である。曲の表情がくっきりと見えるようだ。技巧を駆使する曲も、プロなんだから当たり前とはいえ、上手いなぁと感嘆する。

  弾き始めが「結詞」のうたいだし“あ~さきゆめ”を想わせる曲があった。ヴァイオリンで「結詞」を演奏したらどんなかと、つい想像した。
  
  弾き始めからエンディングにいたるまで、まるで曲をいとおしむように大切に弾く姿にも、陽水の歌唱を重ねる。
  陽水も何回目にうたう曲であろうと、実に丁寧にうたう。

  アンコールで「エネルギーがどんどん満ちてきて・・・もう少しお付き合いください」などと言って好意の笑いを誘っていた。
  気持ちのよいコンサートだった。


  ピアノ伴奏:寺島陸也
  
  主催:CMCCを支える会
  

投稿者 きさら先 : 18:46 | コメント (11)

2010年02月05日

とりとめなきこと

  武道館LiveのWOWOW放映のあとで、曲目を書こうと見直しているところへ、近所の一年生がやってきた。彼女は「氷の世界」を「なげるうた」とよぶ。
  「なげたね!ハーモニカとったひとは、もってかえっていいの?」「そうだよ」「とったことあるの?」「前のほうの席でないと届かない」「じゃあ、こんど、うんとはやくいって、まえにすわるといいよ」「うんうん」「でもかたいからいたいかもね。グローブもっていけば?」「ボールじゃないからうまく取れないかも」「じゃあ、むしとりあみがいいよ」
 
  名案かもしれないが、コンサートがないことには役に立たない。そろそろ情報がないかと、久しぶりでモバイルサイトにアクセスしてみたら・・・・
  “3月末をもってサイトを終了することになりました”とのお知らせが。いつから載っていたのだろう。
  あまり見ることもなかったが、チケットの購入ではお世話になった。終わる前にと、あわててギターの写真をダウンロードしたわたしであります。

  本家のPCサイトはといえば、こちらも、さっぱりお変わりがない。「赤い目のクラウン」の告知が最後だとすれば、10月初め、それとも武道館Liveの追加があとだったか。冬が来て、2010年が来て、武道館Liveの放映があって・・・NHKの再放送や特番などがあるらしいのに、しーんとしている。LIVEの予定を見れば、2009年11月・・・・と時が止まったままだ。

  訪問しても訪問しても応答がない無人の家のよう。毎日何千人、何万回ブザーを押しているだろうに。
  何もなければいいが、この家に。と、いらぬ心配をしてしまうのは、わたしだけだろうか。

  

投稿者 きさら先 : 20:03 | コメント (19)

2010年01月25日

映画「今度は愛妻家」

  「よいニュースと悪いニュースがあります。どっちを先に聞きたいですか?」ドラマや映画でよく聞くセリフだが。

  2010年1月21日(木)

  この日は残念至極なことがあった。
  山田太一氏という脚本家の講演を聞きに行ったのに、満員で入場できなかったのだ。演劇やドラマの作品は別にしても、穏やかな声とやさしい言葉遣い、ユーモアをまじえて話される、いうなれば“聞くエッセイ”は、わたしにとって心の栄養だ。
  生憎忙しい日程をやりくりし、電車を乗り継いで50分ほどの場所まで行ったのに!いつもギリギリに行動する自分を責める。貴重な機会だったのに。

  昼食をとりながら、乗り換え駅の町に映画館があるらしいことを思い出す。道を尋ねながら行ってみると、ちょうど「今度は愛妻家」の始まる前で、ラッキー!これがよいほうの話。

  映画「今度は愛妻家」

  井上陽水作の主題歌「赤い目のクラウン」が目当てだったが、映画に引き込まれて忘れてしまいそうになる。劇中で何度か唄われる「夢の中へ」で、そうだった、そうだったと思う。
  この作品、うふふと何度も笑わせられる軽いタッチのコメディかと思えば、さにあらず。ガン!とパンチを食らう。それがじんじんと、あとを引く。

  行定監督の作品は、多分「GO」しか観ていない。行儀のよさそうな作品は敬遠するたちだ。でも、この映画は好き。
  主役の夫婦、豊川悦司と薬師丸ひろ子、いいですね。トヨエツはいままで観た中でいちばん好きかも。石橋蓮司が思いがけない役で、笑えるがずしりと重い。

  夫婦の住まいのセットも好き。路地を曲がると家がある設定のロケの街や神社と妙にマッチしている。カメラマンである夫が撮る何枚かの写真、その1枚に物語がある。奥行きをもった写真です。

  最後のシーンで「赤い目のクラウン」が流れる。この曲を“心に刺さる”とコメントした監督の言葉どおりだ。
  このラストシーンはきっといつまでも思い出すだろう。
  場内ですすり泣きが聞こえたが、わたしはぐっとガマンをした。赤い目で電車に乗るのは恥ずかしい。

映画「今度は愛妻家」 2010年 日本 「今度は愛妻家」制作委員会
監督:行定勲 キャスト:豊川悦司 薬師丸ひろ子 ほか

  

投稿者 きさら先 : 00:40 | コメント (12)

2009年11月27日

別冊カドカワ 総力特集 井上陽水

「別冊カドカワ 総力特集 井上陽水」ファンのアンケート募集

  井上陽水公式サイトに、だいぶ前から上記のようなお知らせが載っている。カドカワのサイトにリンクしていて、アンケートのフォームが出てくる。11月30日締め切りで、アンケートが雑誌に載るそうです。

  「別冊カドカワ」ではずいぶん前にも「陽水特集」があって、自作の解説などが興味深かった。いまなら、また違った答え方をすることだろう。

  こんどの「別冊カドカワ 井上陽水」のチラシは、11月11日からのコンサート会場で配布されていて、使われている写真は「井上陽水 FILE FROM 1969」の表紙と同じもの。すぐあとの写真頁の3枚目にも載っている。
  チラシの左上の隅には小さな"40th Special Thanks Tour”のマークがついている。

  調査によると(その記念本を数頁見ただけだが)1974年のシングル「夕立」のジャケットの角度違いのもののようだ。表紙にするほどだから、何か由緒があるのかも知れないが、調査不足でわからない。

  俯いている陽水は、シャツの裾に両手を当て、片足を踏み出しそうにしている。決意を秘めているような、耐えているような表情とその姿に、内なる力と繊細さを感じる。  

  わたしはこの写真に妙に惹かれて、パソコンの向こうの壁に貼った(笑い)。
  ときどき目を当てて、どういうひとだったのだろう?と想像したりしているのです。


  別冊カドカワ
  「井上陽水 デビュー40th Anniversary 記念読本」
  2009年12月下旬 発売

 
井上陽水公式サイト


投稿者 きさら先 : 22:55 | コメント (4)

2009年10月30日

今度は「SONGS」 井上陽水

NHK総合テレビ 「SONGS 井上陽水スペシャル」

第1回 11月11日(水)23:00~23:29

以後、第4回 12月2日(水)まで、4週連続。

>今年40周年を迎えた陽水さんの音楽を、たっぷりお送りします。(NHK)

とのこと。

  公式サイトの INFORMATION にもお知らせが出ていたが気づかなかった。

  ”音楽を、たっぷり”ということですから、歌がたくさん聴けるのでしょうか。そんなに録画を、いつの間に?
  秋冬のツアーに備えてご休息かと思っておりましたのに。

  第1回はその秋冬ツアーの初日、東京国際フォーラムの日。ライヴを聴いてテレビを観て、一日に二度おいしい日になりそうです。

  2泊で軽井沢に行ってきた。紅葉がまさに盛り。街路樹も彩られて、歩きながら感嘆の声をあげる。晴れた秋の日の浅間山は紫っぽい色。
  素晴らしかったが、夜はもう寒い。


投稿者 きさら先 : 23:09 | コメント (40)

2009年10月03日

また!陽水が新曲

  井上陽水の新曲!「赤い目のクラウン」
  
  「MAP」をよく聴いてもいないうちに、公式サイトに下記のような発表が。

>映画「今度は愛妻家」
>書き下ろし主題歌「赤い目のクラウン」

>2010年1月 16日(土)より全国公開
>監督:行定 勲
>原作:中谷 まゆみ
>脚本:伊藤 ちひろ
>出演: 豊川 悦司、薬師丸 ひろ子


  クラウン?車?  のはずはないですね。すぐ思いつくのは「王冠」だけど、冠に「赤い目」はないだろうからと調べると、clown「道化師」「ピエロ」。これかな?
  いろんな想像を誘うタイトルです。

  行定監督の作品は初期の「GO」しか観ていなくて、それも脚本のクドカンにひかれて観たわけですが、タイトルやキャストから想像すると、こんどは大人向けの?映画のようですね。
  
  1月に公開だそうで、曲はもう完成している様子。監督やキャストの感想をネットで読んだ。今年のライヴでのお披露目を期待したいところです。

  それにしても、意欲的ですね、今年の陽水は!

  ネット上のこのニュース記事に「井上陽水(61歳)」と書いてある。お誕生日が過ぎたのですよね。

  お誕生日おめでとうございます。  (遅すぎ!)

  

井上陽水公式サイト

投稿者 きさら先 : 17:36 | コメント (21)

2009年09月23日

思いがけず陽水(6)

  思いがけず陽水の名を誌面でみかけた。

  ケーブルテレビの10月分の番組表が昨日(9月22日)届いた。いつも見ずにその辺におくのだが、折から5連休でヒマである。表紙を眺める。
  スペシャル対談 「藤井フミヤ × 奥田民生」が今月のおすすめらしい。お二人とも知らない仲ではない。言い方が違いますね、お名前とお顔と曲も少々存じ上げております。で、頁を開いてみた。フミヤ君は髪の染め方もアートだなどと思って読むうちに・・。

  お二人の出会い

奥田「出会いは、飲み屋さんのイベントで、(井上)陽水さんを引っ張り出してビートルズのコピーバンドをやった時に、フミヤ君が来てくれて」

藤井「みんなマッシュルームカットのヅラかぶってね(笑)」

  マッシュルームカット! 陽水も?!


  フミヤから民生へ"F'sクエスチョン”では

Q.4 詞をかくときに影響を受けた人はいる?
  
A. 影響というか井上陽水さんはスゴイと思う。

Q.3も面白い
 (プロデュースした)PUFFYの「アジアの純真」が売れた時、どう思った?

A.なんで買うんだろう。


J:COM Magazine 10月号 P63
10/1(木)MUSIC ON!TV 夜9:00~10:00 
アルバム「F'sシネマ」のメーキング映像のオンエアで、民生、SEAMOとのそれぞれの対談もあるとのこと。

  

 

  

  

投稿者 きさら先 : 13:34 | コメント (15)

2009年09月17日

井上陽水 噂の新曲は『MAP』

  寝る前に井上陽水公式サイトを見たら新たなニュースが。
  NHK総合で10月1日に始まるタモリさんの番組「ブラタモリ」のエンディング・テーマは井上陽水作曲『MAP』とのこと。
  タモリさんの趣味である「古地図」を歩く、みたいな番組と聞いていたので、思わず「そのまんまやん」って(笑い)。「マップ」明快で音(おん)もいいですよね。

  先日、娘の早めの誕生日祝いにとビルボードライブへ行った。ちょうど今剛さんが出るライブがあったので。途中でラフォーレへ寄ろうと、表参道を原宿へ向かって歩いたのだが、左側に石垣のあるところで、「昔はずっと石垣が続いてて、ここだけ残っているんだって」と彼女が言う。
  公式サイトからのリンクで「ブラタモリ」のHPを見たら、まさにそこの写真があって、前に放映されたらしいこれで知ったのだろう。
  
  町がどんなに新しくなっても、地形は変わらない(埋め立てなどはあるが)から、古い地図を見て昔の痕跡を探す楽しみが、ひそかな流行らしい。

  番組面白そう。
  新曲『MAP』も楽しみです。どんなメロディ?どんな歌詞?


井上陽水公式サイト

NHK「ブラタモリ」

投稿者 きさら先 : 00:58 | コメント (43)

2009年09月07日

個展 忌野清志郎の世界

「個展 忌野清志郎の世界」
 2009年8月22日(土)~9月13日(日)11:00am~8:00pm
 ラフォーレミュージアム原宿

 9月5日についでがあったのでラフォーレへ。土曜日だがすんなり入れた。かなり混んでいたが。
 予備知識がなく、絵画展かと思っていたので、活動を網羅した規模の大きさにびっくり。ポスター、パンフレット、レコードジャケット、ステージ衣装、自転車、写真家ごとの写真、本人の描いた絵画、絵本の原画・・・・。

 絵のことはよくわからないが、特に肖像画には、歌声と同じように心に訴えるものを感じた。自画像は何枚もあって、病気になってから描いたものも。
 自らの目にはこう映っていたのだろうか、眼差しがやや暗かったり、物思っていたり。

 平らに置かれた台の上、大量の鉛筆のスケッチなどの中に井上陽水の顔を描いたものが。
 サングラスの上の眉がそっくり。

 “陽水はときとしてよく笑う”とのコメント と '93年 の文字。

 絵の横の吹き出しには 「はははは な~んだ 転調か」 「そうそう」

 どういう状況での会話なのでしょう?


 出口の前の部屋で、ライヴ映像の上映をしているらしいが、急いでいたので通り抜けた。沢山の人たちが観ていた。

 来訪者はファンの方たちが多いのだろう。でも、意外に明るく、笑い声もあった。むしろ門外漢のわたしなどが、しんみりと展示物の前で立ち止まるのだった。


 詳しい内容等についてはこちら  個展 忌野清志郎の世界

 

  
 
 

 

  
 

投稿者 きさら先 : 00:08 | コメント (13)

2009年08月28日

LIFE 井上陽水~40年を語る~第四夜

「LIFE 井上陽水~40年を語る~」

第四夜 NHK教育 平成21年8月27日(木)夜 11時00分~11時54分

  昨晩でした。「ディラン」「創作」「少年時代」

  陽水の場合は曲って自然に降ってきたり湧いてきたりするのかと思っていた。だから、「少年時代」や「リバーサイドホテル」の創作秘話(笑い)は意外。
  前者は4週間スタジオにこもってできたと依頼者の藤子不二雄Aさんが言っておられた。後者については前回だが、アレンジの星勝さんによると、「斜め感」と伝えられていたという。大勢に愛される曲は、意図して、(言い方は悪いが狙って)創られたのだろうか。
  でも、ふっと思いつくメロディをためておく、という話を読んだこともある。そこからが大変なのだろう。
  歌詞についても、「曽根崎心中」というタイトルがなぜいいのかと例にあげて、気軽に創作の秘密を話してくれていた。リズム感や言葉の音を理論的に(?)考慮して創るのですね。いい言い回しや言葉もコレクションしてあるのでしょうか、頭の中に。

  「ワカンナイ」誕生のときの沢木耕太郎さんのお話で、陽水が息子さんが20歳になったからとバーに連れて来ていたと。絵に描いたようないい親子さんではありませんか!自分では違う状況のように言っていたけれど、沢木さんにばらされてましたね。このような家庭的な陽水像は一般的にはない。

  番組の最後に1990年から2009年までのdiscographyが出る。何かしら毎年リリースされているのですね。2009年は「Love Rainbow」
  いま書いて気づいたが、カナにすると「ラブ レインボウ」ラ行同士が対応し、ハ行の濁音同士が対応している。ははあ(笑い)

  今日観た映像の演奏では、「なぜか上海」と「ワカンナイ」が嬉しかった。自分の好みを再認識。特にジャズアレンジの「ワカンナイ」、前はオリジナルがいいと思っていたけれど、いまはとても好き。何回も聴きそうです。

  初回にもあったけれど、宮崎の熱演、聴衆の熱狂、私服姿など見られて、行けなかった土地だけにいっそう嬉しい。

  ボブ ディランの歌の世界観、阿佐田哲也さんの人生観の影響で・・・みたいにまとめられていた。
  とてもよくわかったけれど、それは受ける陽水に基盤があったからこそと、マイノリティーとしては思うのであります。

  充実した四夜連続の井上陽水でした。ちゃんと書き留めておかねばとも思うけれど、あまりに盛りだくさんで書き切れない。凄い!と思うのみです。


歌詞はこちらでお読みになれます

  

投稿者 きさら先 : 23:20 | コメント (15)

2009年08月27日

LIFE 井上陽水~40年を語る~第三夜

「LIFE 井上陽水~40年を語る~」

第三夜 NHK教育 平成21年8月26日(水)夜 11時00分~11時54分

  昨夜です。
  楽しかった。
  りりー・フランキーさんとの気の合う対談を軸に、若い方々のメッセージがはいって。
  水谷豊さんとの交流は初耳。初対面のエピソードはまったく意外な一面で笑いました。

  見返す時間がないので、キーワードは書けない。第一、陽水の字、NHKの方はよく読めますね。わたしには難しい。

  「笑ってもらいたい」と言われましても、例えば「とまどうペリカン」を聞いては笑えない。しみじみ、のほうですね。
  でも、トークは、会場ではみなさん、何か面白いことを言うかもと笑う準備をしているみたい。”シーン”と「間」があくだけでも笑う。ポロンとギター鳴らして、やめて「あのー」でもう笑う。大丈夫です。

  懐かしい番組の映像がバンバン出てびっくり。
  民放のあの伝説の?お笑い番組出演の映像も!垣根越えちゃってますね、凄い!

  あ、大変。第4夜が始まってしまう。今夜はどんな?

歌詞はこちらでお読みになれます

  

投稿者 きさら先 : 22:40 | コメント (8)

2009年08月26日

LIFE 井上陽水~40年を語る~第二夜

「LIFE 井上陽水~40年を語る~」

第二夜 NHK教育 平成21年8月25日(火)夜 11時00分~11時54分

  昨夜の放映。
  「麻雀」「亡き人々」「最後のニュース」  
  1974年から1989年のリリース曲が最後に出るが、主として30代の陽水。

  生きていると、まわりで、また心の師匠で、いなくなるひとが増える。そのたびに心に穴があく。わたしの中は穴ぼこだらけだ。
  
  色川武大(阿佐田哲也)さんの存在感が圧巻。
  その眼光、偽者はすぐ見破られそうだ。
  ご本人へのインタビュー映像(貴重)などで人となりを見せてくれて、親切な構成だ。

  この方の作品は短編を1冊か2冊、それと「ラインダンス」の「前座で一言」ぐらいしか読んでいない。短編は、実はエッセイかと思って読んでいた。創作か実体験かわからない、というふうなところがある。

  沢木耕太郎さんの話だったか、「若いときにヒットを1本打てば、あとはノーヒットでも4打数1安打で2割5分。でも打席に立たなければダメ」という色川さんの言葉。このところノーヒットらしいに娘に教えてやりたい。
  沢木さんは「生きるゆるさ」を教わったというふうにも言っておられた。このころの陽水のまわりには素晴らしい先達、いい友達がたくさんいたのですね。

  忌野清志郎さんの映像も沢山観られた。ほら貝を吹くのはあのときだったのか。
「Yeah!」と清志郎が聴衆をあおってみせるシーンに、今年5月9日市川のコンサートで、陽水が最後に「ありがとう!ありがとう!Yeah!」と叫んだ姿が重なる。
  デュエットの「帰れない二人」はちゃんと最後まで放映され、食いつくように観る。そんなこんなで、もう笑い泣きです。


歌詞はこちらでお読みになれます

  

投稿者 きさら先 : 12:00 | コメント (3)

2009年08月25日

LIFE 井上陽水~40年を語る~

「LIFE 井上陽水~40年を語る~」

第一夜 NHK教育 平成21年8月24日(月)夜 11時00分~11時54分
第二夜 NHK教育 平成21年8月25日(火)夜 11時00分~11時54分
第三夜 NHK教育 平成21年8月26日(水)夜 11時00分~11時54分
第四夜 NHK教育 平成21年8月27日(木)夜 11時00分~11時54分


昨夜が第一夜でした。
 
 キーワードは「石炭」「ビートルズ」「氷の世界」

 幼少のころの写真やら、根っことなる(らしい)筑豊の風景、エピソード。

 1969年アンドレ・カンドレとしてデビューから井上陽水1973年まで。

 一夜で4年間?あと36年あるのに?と思うけれど、導入部だし、根っこは大事(多分)。

 「氷の世界」の大ヒットが続いた時のお話は、ぞくっとした。「虚」って思うのって、神経が反応しちゃうのってすごいと思った。バランス感覚?それだけではないのでしょう。まだうまく言えないけれど。

 「傘がない」は、年々凄みを増してきている。このいわゆる解釈についての陽水の言い方もとっても"らしい”。「そこにいましたから・・・」
 深く頷きました。

 さて、73年のライヴ映像では、まだサングラスをかけていない。アンドレさんの丸めがねは別として、井上陽水はいつからサングラスを使用するのか。
 
 夏疲れの身には一晩で結構こたえた。四夜連続って、やってくれますね。
 謎の解明を楽しみに乗り切りましょう。

 宮沢りえさんのナレーションにも誘われて。 


歌詞はこちらでお読みになれます

投稿者 きさら先 : 20:55 | コメント (3)

2009年08月17日

聴きたかった名古屋の「夢の中へ」

  モバイルサイトで「10組20名様」に"招待券プレゼント”した東海ラジオのイベントは昨日だったのですね。井上陽水は6人のゲストのひとり。

  東海ラジオ開局50周年記念特別イベント 8月16日 愛知県芸術劇場大ホール

  イベントに行かれた幸運な方が、詳しい報告を書いて下さっていて、いまそれを読んだところ。
  「夢の中へ」と「傘がない」を唄われたとか。わたしも聞きたかった、お話も。

  この東海ラジオの番組への何回かの出演も、40年間のうちの大事なひとこまなのでしょう。

  詳しいご報告はこちらのBBS
http://www.geocities.jp/sorairo04514/

投稿者 きさら先 : 20:02 | コメント (1)

2009年05月23日

思いがけず陽水(4)

  いまごろ、2009年5月14日の朝日新聞夕刊(東京版)を読んだ。

   『人生の贈りもの』というインタビューのシリーズで、作詞家 喜多篠忠さんの、この日は4回目。
 
   『妻が去り、拓郎、陽水が子をあやす』がタイトル。

  この方は、かぐや姫の「神田川」を作詞され、そのあと多忙を極めたそうです。61歳とありますから、陽水とは同年代です。
  記事によると、(お仕事に熱中のあまり)奥さんが突然家を出られたのだそうで、そのとき、「吉田拓郎や井上陽水が様子を見に来て、子どもをあやしてくれたこともあった」と話しておられます。

  陽水は現在「40th Special Thanks Tour」 を展開中。その40年の間に、こんな一こまもあったんですね。

投稿者 きさら先 : 11:47 | コメント (1)

2009年05月05日

清志郎と「COVERS」のことなど

  2009年5月2日(土)

  時刻は3日の0時を過ぎたころ、ネットのニュースに「忌野清志郎 逝去」の文字。愕然。呆然。
    
  知っている曲は20あるかないか、その程度の一般人のわたしだが、例えばテレビから流れるCM曲で彼とわかる。噛むように唄う、その声でわかる。
  
  いまも記憶にある、1988年6月のある日の新聞広告。
  「RCサクセションのアルバム『COVERS』は、素晴らしすぎて発売できません」というふうな広告。ひねった宣伝コピーかと一瞬疑った。でも、実際、発売は中止されたのだった。
  海外の有名曲のカバーを集めたこのアルバム、訳詩は清志郎らしい超意訳も多く、そのうちの反核、反原発の詞が、発売予定の東芝EMIの属する東芝グループ(原発に関わっている)の意に添わなかったという事情はあとでわかった。
  結局別のレコード会社から数ヵ月後に発売され、わたしたちは、胸のすく想いで聴いたものだ。(いまそのCDを探したが見つからない)

  中には素直な訳詩もあって、「サン・トワ・マミー」は、ほとんどはよく知られている歌詞のままだったと思う。この曲は、テレビ番組「やっぱり猫が好き」のテーマ曲。もたいまさこ、室井滋、小林聡美の三姉妹の日常のドラマというか、コラムのような番組だったが。
  想い出す。最終回のエンディングで、矢野顕子とのデュエット、ライヴで唄った。終わって「うまくいったね」と笑顔の矢野に、「うん」とうなずいた。

  想い出す。陽水のライヴ番組で、「変わらないね」と言った、揶揄を含んだ笑顔。『YOSUI TRIBUTE』の高原の夏草の匂いのする「少年時代」。

  想い出す。武道館での画像「帰って来たぜBaby!!」。それはつい最近のこと。

  想い出す。「笑っていいとも!」で唄った「Day Dream Believer」
   ♪ ぼくは day dream believer そんで 彼女はクイーン ♪ 
   (「そんで」って!ね。)
  トークが苦手らしく、いつもギターと一緒。


  現実は容赦なく、通夜だ葬儀だと突きつけてきて。でも、どの画面にもホントに悲しみが愛があるように思えて。「ぼくの好きな先生」の姿もあったね。
  ネットの中にも、溢れんばかりの悲しみの言葉、感謝の言葉。こんなにも愛されているんだね。

  自らを、King とか God とか称しながら、ちっとも重々しくはない。
  その軽いスタンスにわたしなども惹きつけられているのかも。

  きっと、こちらからあちらへ、ひょいっと軽く越えただけ。

  そして、むしろ近くにいる。武道館まで行かなくても、会えるところにいる。

投稿者 きさら先 : 23:26 | コメント (17)

2009年01月25日

携帯サイトの先行チケット

ツアーのチケットの交換

  井上陽水公式携帯サイトで先行販売したチケットが、“良席”が含まれていないようだという話を前回書いた。でも、ま、仕方がないよねと頭の中で“終了ファイル”にいれたのだった。つまらない仕事で忙しかったり、尊敬する脚本家のドラマが始まったりしたので。

  だから、1月20日に、(株)キャンプの名で、携帯サイトからメールが来たときは驚いた。それによると、発券した席についてかなり苦情があったとのこと。わたしだけの現象ではなかったんですね。
  「全国の配券状況を確認」して23日に対応を報告してくれるという。「配券」という言葉も耳新しいが、状況の確認なんてできるのだろうか?33回もあるのに?大変な作業だろうと思いながら、結果を待ったわけでした。

  そして1月23日の10時、「一部の会場を除き、チケットを交換させていただきます」というメールが届く。その詳細を見るサイトは「会員でない方もご覧になれます」とあるから、ここに書いてもいいのでしょうね、一部を書いておく。
  「当社から全国へ配券についての指示が徹底されておらず」その結果「良い席がまったく含まれていないことが確認できた」会場がある、のだそうです。
  いやはや、実に大変な作業をされたものです。33公演のうち、23会場が交換に該当するのだそうです。

  そういう「配券」をした責任はどこにあるのでしょう。プロモーターによって違いがあったようでもあり、でも同じ地方でも○と×があったりもするから、わかりません。

  ともあれ、キャンプさんの責任で、このような面倒なことに対応されたことは画期的です。ありがとうございます。
  交換のチケットは着払い、同封する返信用封筒には切手はいらないと、きめこまかな心遣いに感心しました。

  じゃあ、感謝して、交換が大変だろうから、自分は「このままでいいです」と送らないでおく?そう思ったが、厳選のうえ、何枚かをちゃっかり送ったわたしです。
  つき合わせて交換するのってかなりの作業でしょうね。よかったらお手伝いに参りますが(笑い)

訂正:公演数が間違っていたので訂正しました。(イタリック文字) 1月26日

  チケットの代金て?

  ついでだが、上記のチケットをローソンで発券すると、チケット代8400円と300円の発券手数料で8700円。発券手数料は前からあって、たしか100円だった。コンビニに払う料金かと思っていた。
  今回Jカード予約と迷ったときの記憶では、それに郵送料600円が足されて9300円だったと思う。ここにも発券手数料が含まれているのって、奇妙な話だ。
  だって、発券してこそのチケット代でしょう?発券しないチケットって何?
  プロモーターにも先行手数料とか何々とかって上乗せをするところがある。

  昨年のツアーでいろいろな方法でチケットを取得した。最も高かったのが、Jカードの郵送で額は上記と同じ9300円。最も安かったのは京都会館の8400円(定価)、サウンドクリエーターのHPで購入しローソンで発券した。+100円だったかもしれないが。  

投稿者 きさら先 : 20:25 | コメント (17)

2009年01月17日

[40th Special Thanks Tour 2009]のチケット

  井上陽水「40th Special Thnks Tour 2009」のチケットの最速先行予約は、公式モバイルサイトからで、結果発表が昨日1月16日だった。
  同じような日程でカードJが先行予約を行っていた。なおモバイル会員専用の予約も同じJ-チケットが受け付けていた。発券はローソン。

  一般的に“良席”といわれる席は、会場の主催公演なら会場の会員、次にプロモーターの有料会員、あとは運だとわたしは想像している。

  今回は折角の公式モバイルサイトのオススメ先行なので、全部それで申し込んでみた。1枚ごとに5分ぐらい電話をするのでかなり根性が要ったけど。結構義理堅い性格なんです。

  昨日が結果発表だったが、ローソンに発券しに行くのは今日になった。当落結果そのものも、そのコンビニにあるキカイに番号などを入力しないとわからない。幸い、落選はなかったが。

  レジで発券されたチケットを見て、笑ってしまった。
  見事に“良席”をはずしているんだもの。「よくぞまあ!」という感じ。

  枚数を書くのは恥ずかしいが、日帰りできるところ、行ったことがなくて行きたいところ、などなどで発券したのは10枚ほどになった。
  2階席が多い中、「おっ近い!」と思うのが、1階13列の端と12列の端。はしっこです。知り合いにきくとみんな同様らしい。

  「厳正なる抽選」という言葉を、モバイルサイトのお知らせでも見たし、電話の度にいやになるほど聞いた。もしそうなら、1枚ぐらい、厳正なる抽選で“良席”が紛れ込んでいてもよさそうなものなのに1枚もない。要はこの先行発売の割り当て席がこんなものだったということか。
  早く入手できたんだから喜ぶべきなの?

  昨年のツアーのオーチャードホールで1回だけ、モバイルサイト開設記念の先行があった。そのときは、e+の扱いで、わたしはたしか5列目やや端よりでいいほうだった。もっと前は公式サイトからのリンクでJ-チケット+ローソンてのもあったかな?買いやすくてよい席だったような記憶です。
  扱い業者さんはどのように選ばれるのでしょうね。そして、席の配分はどこで決めるの?
  キャンプさんやフォーライフさんは、どの程度関わるの?
  平等に同じ条件でそのツアーの先行を扱う業者さんに代わる代わる頼むってわけにはいかないの?
  
  端でも後ろでも2階でもいいんです。でも今回はあまりにも集中(って言わないか)しているので、勘ぐってしまう。
  公式だからとの義理立てが、非“良席”のはけ口になったとすれば、いくつになっても世間知らずな自分であります。

投稿者 きさら先 : 15:07 | コメント (9)

2008年12月30日

三度おいしかったレコード大賞2008

2008年12月30日(火)

  明日は大晦日というのに、今日の東京地方は最高気温17度とか。いい掃除日和だが、腰など故障中を口実に掃除も料理も逃げてよその家で年越しを企む。

  見るともなく見ていた日本レコード大賞(TBS)。知らない歌手がほとんどだ。時代に遅れてるな、わたし。
  見ていた雑誌から目をあげて釘づけになったのは、優秀アルバム賞のひとり、上原ひろみのピアノのライヴ。凄い!アルバム欲しいかも、ライヴ行きたいかも。

  釘づけはそれと、もちろん、井上陽水「いっそセレナーデ」。こんな映像を見られるなんて、ラッキーだった。家にいれば録画ボタンを押すところだが、ひとの家ではそうはいかないのが残念。
  第27回(1985年)のもの。いま大急ぎで調べたら、アルバム『9.5カラット』でアルバム賞、「いっそセレナーデ」「飾りじゃないのよ涙は」で作曲賞だったそうですね。
  光沢のある黒いスーツ姿が珍しい。

  おいしかったもうひとつ。番組の終わりごろに、『BEST BALLADE』のCMが。新聞広告と同じ写真で、収録曲が少しづつ流れる。初めて見た。

  三つ目はビールのCMで「少年時代」。いまはスポーツ関係の親子さん(不勉強ですみません)が出演している。

  おまけ。米米クラブの石井さんて、髪型のせいかサングラスのせいか、うたう姿が陽水に似てません?

  

  

投稿者 きさら先 : 23:37 | コメント (17)

2008年11月17日

思いがけず陽水(3)

BRUTUS 12/1号 マガジンハウス
「あなたに観てほしい映画」

「22人のシネマコンシェルジュ」の中に陽水の名が。

リレー形式のこの特集の中で、宮沢りえさんに、繰上和美氏と共に、オススメの映画を。

この三人の関係は、写真家の繰上氏が初めて監督をした映画の主役と主題歌の提供者、らしい。
だから、その作品についてのお話が多い。

映画のタイトルは「ゼラチンシルバーLOVE」。来年公開だそうです。

てことは、新曲?ですよね!

投稿者 きさら先 : 20:11 | コメント (12)

2008年11月16日

“筑紫さんの遺した”「最後のニュース」

  2008年11月7日 ジャーナリストの筑紫哲也さんが亡くなりました。

  通夜の弔問におとづれる親しい方たちの中に陽水の姿が。ネットで見た新聞の写真ですが、なんとも悲痛な表情でした。恐らくマスコミが待っていると知ってのサングラス、その中の伏せた目と結んだ口元にやりきれない悲しみが漂っていました。
  
  どうしてこのようなときに写真を撮るのでしょうね!
  ファンなら誰しも、思ったことでしょう。
  「陽水の現状を知りたい見たいとは思っていたけれど、こんな場面で見るとは!」と。

  「最後のニュース」が「筑紫哲也ニュース23」の最初のエンディング曲だったことはよく知られていますが、もっと前のニュース番組「日曜夕刊こちらデスク」(テレビ朝日)が終わるときに、陽水は筑紫さんに招かれて番組で唄ったのですよね。
  わたしは観なかったけれど、『ラインダンス』(新潮文庫)のあとがきに、「わからない」と題して沢木耕太郎氏がそのときの様子を書いています。それによると、「ワカンナイ」が電波に載ったのは、このときが初めてのようですが、このころ既に筑紫さんとは“親交があった”のでしょう。そして陽水のファンでおられた。
  この「こちらデスク」の最終回とは1982年9月です。永い永い年月にわたっていたのですね。

  そんなことを思いながら、11日の追悼番組のそれこそ最後に唄われた「最後のニュース」を聴きました。

  力強く畳み込む歌唱は、溢れる感情を、伝える力に変えて、わたしたちに届きました。うたうひとの悲しみを想って、涙ながらに聴いた全国のファンのわたしはひとりです。


  筑紫さんが亡くなってさまざまなコメントを聞く中で、心に残ったのは、TBSの追悼番組の前日だったか、日本テレビの午後のワイドショーで聞いたものです。
  「帰属意識のないひとだった」と。だから自由で、だからいつも「らしくない」方だったのですね。
  
  上記の「追悼番組」とは「ガンとの闘い500日… 筑紫さんが遺したもの」(TBS)(2008年11月11日)
  この番組でも、筑紫さんの差別のない間口の広さと深さが、アーチストの方たちにたたえられていました。さまざまな分野のゲストを呼んで、ライヴやお話を聞かせてもらいましたものね。
  最後の「多事争論」は、録画を消せないであります。日本はどういう状況にあるのか、明快な分析でした。ではどうすればよいのか、今後もうかがいたかったです。
  早すぎるお別れがつくづく惜しまれます。

  

投稿者 きさら先 : 23:16 | コメント (15)

2008年09月12日

思いがけず陽水(2)

                                               2008年9月12日
  続くときは続くもので

  思いがけず陽水について話すのを聞いた。

  先週の日曜日(9月7日)のこと、起きたらちょうど「笑っていいとも増刊号」のテレフォンショッキングが始まったところで、火曜日が徳永英明だった。
  徳永さんも福岡出身だそうで、タモリさんと地元話。そして

 タモリ「福岡の人間はコンサートでよくしゃべる」
 徳永「あぁ、○○さんとか○○さんとかですね。でも井上陽水さんはあまり喋らないでしょう?」
 タモリ「いや、よく喋るよ。でも何を言ってるかわからない」  笑・笑

 徳永「ぼくは陽水さんにあこがれて歌手になったんです。」
    「最近はすれ違ったりすることもあるけど、(あこがれてるから)声がかけられないんです」
 タモリ「結構きさくだよ」

 (録画していたわけではないので、まったく不正確です)

  徳永英明の出演番組をわたしはよく観ているが、シルキーボイスと言われている声が心地いいし、丁寧に唄われる様も感じがいい。前回書いた「うたばん」のトーク集にも出演の様子があって、お話中アカペラで唄ったのを消さずにある。

  今週最終回だったフジテレビ系のドラマ「モンスターペアレント」の主題歌「愛が哀しいから」では、自身の作曲した新曲を唄っている。

  この「いいとも」での告白(笑い)を機に、共演が実現したら嬉しいけれど。

  ついでに

  また「新堂本兄弟」9月7日(日)の「ベストヒットタカミー」

  ゲストが織田裕二だったので、出演作の主題歌というくくりで。
  1993年フジ系「素晴らしきかな人生」の主題歌で「Make-up Shadow」がちょっと聞けた。

  15年前の曲がトヨタのCMに使われ、今年のツアーのトップバッターを勤めていたんですね。

 

  
 

 


投稿者 きさら先 : 16:11 | コメント (8)

2008年09月07日

思いがけず陽水(1)

  思いがけず陽水の映像を見た。

  ちょうど1週間前の日曜日の夜、フジテレビの「新堂本兄弟」でのこと。
  この番組の中に、高見沢俊彦(THE ALFEE)のコーナー「ベスト ヒット タカミー」(だったかな)がある。先週は「セルフカバー」特集で、陽水民生ユニットが唄う「アジアの純真」の映像がちょっと流れた。

  ライブの映像らしくて、ツアー グッズのTシャツ姿。アンコールなんでしょうね。わたしが観たときは、
  「ウヮー、みんなサキムラだ。キモチわりい」
  って奥田民生が言ってましたっけ。紫のほかに黒か何かあったんですよね。この映像もふたりとも紫。
  おしゃべりの多い楽しいライブでしたよね。 

  「新堂本兄弟」の前は“新”のつかないのがあって、その前が「LOVE LOVE あいしてる」吉田拓郎さんとの番組だった。それの始まりが96年だそうだから、かなり長くKinki KIds を見ていることになる。関西弁で通しているあの子たちが結構好き。

  最近は歌手じゃないひとも出る番組だから、“大御所”陽水のご出演は望めないでしょうけど。


  ついでに、先々週の木曜日のTBS「うたばん」。トーク集というのか。
  これは新聞のテレビ欄に陽水の名前が出ていたから、「思いがけず」ではなくて、他の番組を見ながら一応録った。やはり奥田民生と一緒のときで、トークは衣料品のユ○○○と電機のコ○○が出てくる、庶民性あふれる(笑い)お話でしたね。

  

投稿者 きさら先 : 00:54 | コメント (3)

2008年09月03日

拝啓 公式サイトのWEB屋さま

 拝啓 WEB屋さま

 井上陽水公式サイトが、今年2008年の3月にいまの形に変わって、寂しい思いをしております。初代HPからは2回目の変更ですよね、たしか。
 初代ではBBSがあって、そこでわたしたちの話すことにHP上で応えてくださったりして、楽しかったものです。”UNITED COVER”タイトルあてっこもありましたっけ。「WEB屋さん」という呼び名もご自分で名乗られたからでした。

 一回変わってからも、ゲームコーナーは残りましたし、お知らせの言葉などにもあなたは感じられました。
 ユーモアに満ちた“口調”や独特な気配りが頁のすみずみに行き渡って、いつもふと微笑まされたものです。文体ではなくて“口調”と言いましたのは、話しかけてくださるひとの存在が、そこにあったからです。
 わたしたちの想像する陽水そのひとを体現しているような頁でもありました。

 最後が何日だったか、3月20日に何か発表がありますよ、とのお知らせを見た記憶がありますからその前だったのでしょう。わたしは動体視力が弱いのでゲームをクリアしたことは殆どないのですが、そのときは珍しく簡単なゲームでした。
 すぐ「あ ♪ ら ♪ びゅ ♪」という答えが表れました。(もっと奥があったのかも知れませんが、わたしはそこまでで)
 「I Love You・・・」『新しいラプソディ』の一節、たしかにそう聞こえます。なんておちゃめな!ってここでも笑いました。でも、直後にサイトは新しくなって・・。

 あの「あ♪ら♪びゅ♪」はWEB屋さんのメッセージだったに違いない。わたしはそう思っています。
 ありがとうございました。
わたしたちも大好きです。
 
 ツァーが終わってもう2ヶ月たつのに、公式サイトをチェックするときにいまも「Live」をクリックします。ツアー中は終わったLiveはだんだん消えていったのに、これを書いている今日現在、最後の7月10日と7月11日が残されていますね。
 消えたら寂しい気持ちを、汲んでくださっているのかな、なんて思って、そこにあなたの気配を感じています。感傷的と笑われるでしょうか。

 楽しい季節をありがとうございました。でも、これで終りではないですよね。
 何か気の利いたことを書きたいけれど、とてもあなたのようにはまいりませぬ。今後もバリバリ手腕を発揮されますよう。

 ♪ I Love you あなたの胸に
 ♪ I Love you 届くように

 
 
 
井上陽水 うたのことば

 

 

 

 
 
 
 

 

投稿者 きさら先 : 23:02 | コメント (1)

2008年07月18日

井上陽水公式モバイルサイト

  ツアーの間は結構頻繁に携帯電話でスタッフさん日記を読んでいたものだが、終わったらしばらく忘れていた。で、今日アクセスしてみたら、だいぶ前に新しいコメントがアップされていて。
  ステージで唄う姿の写真も嬉しく読んでゆくうちに、サーファー?仙人?あれ?・・・・と。スタッフさんじゃないのかな?と。
  陽水ご本人のコメントだったのね。See you soon に思わず頬がゆるんで。たとえ軽いご挨拶の言葉でもね。

  そんなわけで、“井上陽水 公式モバイルサイト”がオープンしています。先日って気がするけれど、たしか3月半ばぐらい、もう4ヶ月もたった話で、ニュースとは言えない。

  わたしは携帯電話でインターネットはほとんど使わなくて、メニューに入れてるのは「駅探」だけだった。電話料がかさむのだろうとも思うし、字が小さいし。だから、最初は、ふーん て思ってました。でも、オーチャード ホールのチケットにつられて(だったかな?)読むようになったのです。ギターの写真も見られて、これはPCサイトにはない。
  
  慣れないからチケットのエントリーなんかそりゃあもう大変で、バイト先で昼休みに始めたはいいが、帰ってきた若い同僚に「まだできないんですか!やってあげますよ」と言われる始末。
  わたしのようなユーザーを想定してくれてるのでしょうね、PCサイトではとても親切なご案内。“あくまでアナログ派”のために電話できいてもいいとまで書いてある。

  情報の取得方法がパソコン派よりモバイル派のほうが多いのでしょうか。それで必要性がある?手軽感もありますね。それにしても膨大な資料を入力して、大変だったことでしょう。そのあたりを読むのは、わたしだったらやはりPCがラクですが。
  
  旅先での書き込みはともかく、モバイルでできることが、なぜPCではできないのか、システムがさっぱりわからないので判断のしようがありません。でも、あれば見るのでしょうね、これからも。
  

  
  
 

投稿者 きさら先 : 23:25 | コメント (1)

2008年07月03日

番外 忌野清志郎 完全復活祭 

 忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館 (DVD)

  2008年2月10日に行われたコンサートのDVD。5月の末に貸してもらったのをやっと観た。
  お病気のあと、少しづつライブ活動はあったようだが、こんどは「完全復活」ワンマンライブだ。武道館がボードや幕やうちわや鉢巻で歓迎を表すファンで埋められている。

  清志郎は陽水と比べるとストレート。歌詞も聴衆への呼びかけも。でも、ほんとはシャイなんだなと、以前トーク番組を見たときに思った。派手な衣装もメークも照れ隠しの意味でもあるのかも。

  闘病中の画像が少し映って、いよいよ登場。わーっと湧く1万何千人の歓声。もう、それだけで涙がにじむ。よかったね!
  ときに高音も響かせて、完全復活だぜ!Yeah!
  シャウトする、ジャンプする、走る、指差す、ここの席近いねと言う。ほぼ3時間、まことに元気な姿を披露しました。

  清志郎は噛むように唄う、とわたしは思う。バンドのほかにホーンセクションを従えながらも、歌詞がはっきり聞き取れてじんじん伝わる。

  「君が僕を知ってる」という曲がある。♪わかっていてくれる♪というリフレインを聴きながら思う。幸せってこういうことなんだよね。この世にひとりでいい、自分のことをわかってくれてるひとが居ること、居ると思えること。究極のLove Song。だけど、恋人でなくてもいい、同性でもいい、肉親でもいい。だれか、だれかひとり。

  「ぼくの好きな先生」も好き。こんな大人になりたかったな。
  そして清志郎の“超訳”(原詞を知らないけど)「デイ・ドリーム・ビリーバー」も好き。失恋したとき、じゃなくても別れたとき、これを聴いて泣くといいです。

  「GOD」に地上におりてこいと唄い、「ここは平和だけれど・・・」と会場に問いかける。「愛し合ってるかい!」強く強く、何度も返事を求めて。この姿は変わらない、どころかますます確信をもって見えた。

  仲井戸麗市(CHABO)も登場し、初めて二人で作った曲「コーヒーサイフォン」を唄う。21歳と22歳だそうです。永い年月だ。音楽は強い。
  “バンマス”三宅さんをはじめ“NICE MIDLLE”のメンバー、また、NEW BLUE DAY HORNSのメンバーもお祝い気分、喜びいっぱい気分を演奏でパフォーマンスで表して。この一体感もいいなぁ。

  「オーライ 帰ってきたぜ Baby サンキュー どうもありがとう!」


  忌野清志郎公式サイト 地味変

 

投稿者 きさら先 : 23:13 | コメント (10)

2007年08月19日

人生が二度あれば

 お盆の数日
 空き家になっている育った家に帰り
 それらしいことをして過ごす

 古い家を見渡すと 縁側に
 散歩に行こうと誘う父を
 頑なに拒否する高校生のわたしがいる

 茶の間には
 久しぶりに帰った娘に
 何度も同じ話をくりかえす年老いた母を
 声を荒げてさえぎるわたしがいる

 もし時を遡れるのなら
 桜咲く頃のあの坂を
 父とふたりで上って行こう
 どこそこの誰さんがね、と話す
 母の話にあいづちをうとう

 ひとりで逝かせた母を
 その手を握って見送ろう

 そして
 お母さん、と呼ぶ幼い子供の
 目を見つめて抱きしめよう

 人生が二度あるならば
 わたしは同じ人生をやりなおしたい

 

投稿者 きさら先 : 22:56 | コメント (5)

2006年12月10日

エリック クラプトン コンサート

Erick Clapton JAPAN TOUR 2006
2006年12月8日(金)
日本武道館

 クラプトンのコンサートは初めてです。
 当初は行くつもりはなく、新聞のコンサート評などでやはり生で聞きたいなと思ったのは、すでに追加公演も発売されたあとだった。
 ぴあの店頭で何日分か調べてもらうと、8日ならスタンド西側の1列目があった。ステージに近くて演奏者が全員見えるし、アリーナの観客の様子も見えるし、初心者にはとてもいい席だった。ラッキー!

 定刻の7時を少し過ぎて始まり、アンコールが終わったのは9時ごろ。2時間で16曲(多分)、MCなし。陽水のコンサートがやはり2時間ぐらいで21~22曲、MC結構あり、と比べると1曲が長いことがわかる。instrumentalが長い、メンバー全員のソロが長い。
 歌手のバックというより、バンドなんですね。ステージの両側にキーボ-ド、中央にドラムス、右よりにベース、そしてクラプトンを含めギターが3人。後ろに女性のダンサーが二人。
 メンバーはみんな素晴らしい演奏だが、特に華やかなのがDerekさんという人のギター。美しくキラキラ光って目を奪い、指を滑らせてうなる音に耳をそばだてた。

 久ラプトンは1曲目から、粛々と演奏を続ける。あの大音量で粛々っておかしいけれど、そんな感じなんです。「ドーモ」「thank you」と、メンバーのソロの終わりに、例えば「Derek!」と言うだけで他に何も話さない。笑顔も見なった気がする。衣装も黒いTシャツとジーンズで短い髪。

 そんな姿勢はストイックで、それゆえにストレートに心を打った。そんなクラプトンを、さっさとお仕事してる感じという人もいるがそうは思わない。日本に来ているのにスマップに提供した曲を歌うわけでもない。まったくこびないのねー、立派!

 では演出が単調かというと、そんなことはない。ギターを弾きながら現れたり、中間に“坐ってアコースティック ギター”のコーナーがあって、ソロで弾き唄ったあと、メンバーが中央に集まって、さながら室内楽のような風景もあったり、楽しめた。
 何曲かのブルースがとてもよかった。曲の持つ魂のようなものを感じた。初心者としては、Wonderful Tonight も嬉しかったな。

 わたしは、親切な知り合いに日本公演のセットリストをもらい、CDも借りて予習をして行ったのだが、集まっている聴衆は、曲が始まるごとに歓声をあげてさすがだ。年齢層はQueenや“We Will Rock You”より高い。
 歌の途中で「イエッ」とか「ウォッ」とか入れる合いの手もキマッテいて邪魔にならない。陽水のコンサートだと、曲の合間でのコールはあるが、途中ではめったにないし、あっても間をはずしたりする(笑)。洋楽ファンはさすがにリズム感がバッチリです。

 “官能的”と表現している評を読んだが、その通りで、ストイックな姿とギターの音に、なんともいえない色気があるんですね。こればかりは、生で観ないと感じられない。よかった、行って。

 
 >おまけ<
 色気といえば、井上陽水も負けてはいない。
 昨年か一昨年か、たしか桑名だったかのコンサートで、二階席から女性が「セクシー!」と叫んだことがあった。わたしもまったく同じ気持ちだったので、驚いた。特にそのときのオーラが強かったのだろうか。
 陽水は「褒め言葉と受け取っておきます」と答えたような記憶だが、まさに大の褒め言葉なのであって、色気はアーチストにとって大事な要素なんですよね。

投稿者 きさら先 : 22:53 | コメント (3)

2006年03月12日

矢野顕子×井上陽水「架空の星座」

 CDアルバム『はじめてのやのあきこ』(YAMAHA MUSIC)で「架空の星座」を聴いた。作詞:井上陽水 作曲:矢野顕子。2006年3月8日発売。
 このアルバムは矢野顕子が6人のゲスト・アーチストを迎えて、ピアノと歌で共演する7曲。白い紙ジャケットが好ましい。

 「架空の星座」魅力的なタイトルではありませんか。
 矢野顕子は昔、陽水のアルバムにコーラスで参加していたことがあったと思うが、こうしたデュエットを聴くのはわたしは初めて。どんな歌も“あっこ調”にしてしまう彼女だが、例えばこのアルバムでも聴ける忌野清志郎との演奏に比べると、礼儀正しい(冗談です)印象。
 矢野のピアノ、声、陽水の声が不思議なほどしっくり聞こえる。主張しすぎず、それでいて粒だっていて、存在が、そのよさがありありと伝わるみたいな。
 陽水の低い声に矢野の高音がかぶってゆくところも美しく、こんな夜更けに、何度も聴いて飽きない。

 「架空の星座」 まだない星座?これからあなたと見つける星座?
 カタカナ遣いがひとこともない詩。やさしい言葉でうたわれる永遠の夢。
 スローで柔らかなメロディが、詩とよくあってほっとする曲です。

 歌詞はこちら


『はじめてのやのあきこ』 YCCW-10021
 
                     Guest
1.自転車でおいで         槙原原敬之
2.中央線               小田和正
3.PRESTO(Acoustic Version) solo
4.ごはんができたよ         YUKI
5.架空の星座            井上陽水
6.ひとつだけ             忌野清志郎
7.このアイロンに告ぐ        上原ひろみ


 小田和正との「中央線」は高音同士の緊張感があり、忌野清志郎との「ひとつだけ」は何かの録画でも聴いたが、自在なかけあいが楽しい。
 そのほか、どの曲もみんなステキです。ピアノと声の音楽を堪能できます。

はじめてのやのあきこ


投稿者 蒼木そら : 00:26 | コメント (11)

2005年11月05日

井上陽水・空想ハイウェイ

 テレビ番組《井上陽水・空想ハイウェイ Act4》を観た。2005年11月4日NHK衛星第二、1時間30分。
 2004年5月Act1で始まり、2004年8月Act2,2004年12月Act3と放送された。だいぶ間があいたあとのAct4、番組内では特に最終回とは出なかったが、4回と告知されていたのでこれで終りなのだろうか。
 
 陽水にはいつも意表をつかれる。「いまこだわているのが、再びギターの弾き語り・・・」というふうなNHKの宣伝文句を見て、今年春の“弾き語り”ツアーをイメージしていたのだが、まったく違っていた。懐古ではなくて斬新であった。
 今回のテーマは“インストゥルメンタル”。5人の個性的な“インストゥルメンタリスト”たちがゲストで、彼らのアレンジ、彼らの演奏にのって陽水が歌う。才能と才能が出合って散らす火花に心を掴まれた。音楽の一瞬のきらめきを共有する、凡人にはうかがい知れない快楽をも想像して羨む。
 
 共演者と、画面にタイトルの出た演奏曲目を記しておく。井上陽水作のものは作者を省く。(ソロ)以外はデュエット。(出演順)

 押尾コータロー (1968年生) ギター
  「オアシス」(ソロ) 作曲/押尾コータロー
  「東へ西へ」
  「リバーサイトホテル」

 ジェイク シマブクロ (1976年生) ウクレレ
  「3rd Stream」(ソロ) 作曲/ジェイク シマブクロ
  「THE DAYS OF MY YOUTH」(ソロ)
  「氷の世界」
  「心もよう」

 山下洋輔 (1942年生) ピアノ
  「キュービズム」(ソロ) 作曲/山下洋輔
  「少年時代」
  「最後のニュース」

 高田漣 (1973年生) スティール・ギター
  「Little Hawaii」(ソロ) 作詞・作曲/高田漣
  「いっそセレナーデ」
  「夢の中へ」

 菊地成孔 (1963年生) サックス
  「Nocturne For Machiko Kyo」(ソロ) 作曲/菊地成孔他
  「ジェラシー」
  「背中まで45分」

 各楽器の話、なぜその楽器を?への答えに、やはり才能を思わされ、それぞれの楽器の小さなレッスンも楽しい。
 また、主として「父親」をテーマにしたトークに人間性が垣間見られ、番組に深みを与えていたと思う。

 菊地成孔とのデュエットの場所は、なんと日本銀行本店の旧館で重要文化財!地下の金庫室まで入った撮影にびっくり。素敵な中庭での演奏、音はどのように響いたのだろうか。建築物になどあまり興味のなさそうな陽水が、設計者「辰野金吾」の名を口にしたのにも驚いて、建物好きのわたしには、うれしいおまけでした。

投稿者 蒼木そら : 23:44 | コメント (1) | トラックバック

2005年10月11日

モップス「窓をあけろ」

 CDアルバム『モップス Millenium+1 BEST』(2001年東芝EMI)で「窓をあけろ」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/モップス。
 「窓をあけろ」が収録されたアルバムはいろいろあって、初出の『モップスと16人の仲間』(1972年LP)とどちらを買おうか迷ったが、結局陽水の名の多いベスト盤にしてしまった。

 目次の15曲から「井上陽水」を抜き出してみると
  2.傘がない    作詞・作曲
  3.窓をあけろ   作詞・作曲
  7.夕暮れ ALONE  訳詩
  15.あかずの踏切り 作詞

 それにしても、モップス関連で40枚以上のアルバムが、いまだにマーケットにあるとは知らなかった。失礼しました。今日届いたCDで、とりあえずこの曲を聴く。

 「窓をあけろ」は上記のように、1972年に初めて発表された。『断絶』と同時期である。詩集《ラインダンス》には、『断絶』の最後の曲「傘がない」のあとに掲載されている。

  ♪窓をあけろ すぐに光を入れろ

 時代を表す曲として「傘がない」ばかりが取り上げられるが、この歌詞も象徴的だ。あけたいが、「部屋の窓があかない」と。
 唄っているのが鈴木ヒロミツなのでしょうか。表情のある声です。俳優としては知っていたが、モップスのヴォーカルとは同名異人だと思っていた。無知が恥ずかしい。
 「傘がない」と比べると、単調だが疾走感がある。何箇所か独白されるが、もとはメロディがあるのだろうか。この歌を陽水はどのように唄うのだろう。

  ♪誰がしめたか? 誰がしめたか? (誰がしめたか?)

 繰り返して強調されるこの叫び、ちょうどいま、だれもが心に持っているような。

 -----------------------------------------------------------------------
    『モップス Millenium+1 BEST』 2001年東芝EMI


付記:上に引用した「誰がしめたか?」の繰り返しは、このアルバムでは二回、《ラインダンス》では三回となっています。

投稿者 蒼木そら : 23:48 | コメント (3) | トラックバック

2005年08月24日

夏の番外 映画「妖怪大戦争」

 台風来襲とともに夏も終わろうとしている今日、遅ればせながらこの映画を観た。

《妖怪大戦争》
監督 三池崇史
出演 神木隆之介 宮迫博之 近藤正臣 阿部サダヲ 高橋真唯 栗山千明 菅原文太 南果歩 豊岡悦司  ほか
公開日2005年8月6日
製作 日本

大人も子供も笑って観てました。

1.出演者は上記以外に、竹中直人や忌野清志郎、石橋蓮司等々、有名人が書ききれないほど。妖怪役は特殊メイクをしているので、誰なのかクイズのような楽しみが、まず1点。
2.ギャグ満載。どれだけわかって笑うか、チャレンジ心をくすぐられて2点目。
3.戦いの最後はちょっとわかりにくいが、直前の運びは、ずーっと役に立たずに参加している妖怪(子供達に大人気のタレント)が、意図せずに・・・・とお約束どおりの道筋。こうでなくっちゃと3点目。
4.妖怪たちに詳しくないし、敵役加藤保憲(豊川)についても『帝都物語』『帝都大戦』を観ていない。これはハンデでした。まあ、子供達は知らないわけだが。
5.戦いは主人公の少年タダシ(神木)とその味方の妖怪数匹 と 加藤側は手下(栗山)が機械のような創作妖怪を操っているのみ。何が“大戦争”なんだか。確かに100万匹以上(?)の妖怪が全国から東京に集まってくるのだが、なんか面白いことあるらしいぞーって野次馬なんですよね。
6.加藤には加藤なりの正義があり、対するタダシには何があるのか?まあ、愛なんでしょうけど。
7.三池監督作詞・忌野清志郎作曲の主題歌「愛を謳おう」と劇中歌「教えてジィジ」を聴いた予想では「LOVE & PEACE」な内容かと思われたが、メッセージは歌ほどには明確ではない。(歌・忌野清志郎with井上陽水)

 などなど、ストーリーにわかりにくさや矛盾があるものの、許容範囲内で、固いこと言わずにおこうや面白いから、と思う映画。 
 ただ、あのはじまりとおわりはどうなのだろう。“Whitelie”をつくほどの相手?あの人物は。これは少年の成長物語でした~とまとめられても、ね。

 ストーリーその他詳しいデータは公式サイトでどうぞ

投稿者 蒼木そら : 23:44 | コメント (5) | トラックバック

2005年08月03日

今日は番外でROCK!

 新宿コマ劇場でミュージカル「WE WILL ROCK YOU」を観た。(THE MUSICAL by QUEENN and Ben Elton)。特にロックファンでもクイーンのファンでもない。暑さの続く毎日、音のシャワーでも浴びようか、ぐらいのつもりだった。親切な知人のおかげで使用されるクイーンの楽曲を聴き、一夜漬けの予習をしたが、昨年(?)ドラマの主題歌だった曲など、3、4曲しか知らなかった始末。
 そもそもコマ劇場とロックってミスマッチだなぁと足を踏み入れると、表の次回公演「北島三郎」の看板からは想像もできない空間でびっくり。ロビーですでに浮いているのは、まあ予想通りで(苦笑)。
 5日ほど前にぴあの店頭で買った席は、最前ブロックの次のブロック中央やや右よりだが、前が広い通路だし字幕が見やすくてgood。字幕の字が大きく、左右に同じものが出るのが親切である。
 薄暗い場内には、いろいろな色に光るペンライト、ではなくなんと呼ぶのか、それ(笑い)を持ったおもに若い男女でいっぱい。意外に女性が多い。見回すとおじさまおばさまの類も見られてほっとする。わたしの後ろには、小学生二人を連れたパパとママの姿も。5月27日開幕とあって、リピーターらしき観客も多く、タイミングよく手拍子などして乗っている。

 曲は聴いてきたが、コンサートではなくミュージカルだという。すでにある曲がどうやってストーリーになるのだろう。ちぐはぐではないのか?疑問であった。
 公式頁に書かれているぐらいなら、ネタバレにならないだろうか。未来の物語、画一化された社会で独裁者の支配の下、与えられる以外の音楽は禁止されている。楽器もない。そこに社会になじめない若者が登場し・・・・。
 ここで大方は、ははあと思う。思うが、引き込まれて観る。クイーンの楽曲の力と使い方の上手さであろう。キーワードは自由と愛。それはロックの合言葉そのものではないか(多分)。だから物語と歌は無理なくなじんで、わかりやすい。戦いあり、宝探しあり、後ろの小学生も退屈せずに観られたかもしれない(ちょっと大人ネタがあったが)。映画「ウエストサイド物語」でミュージカル入門したわたしには、スピーディなダンスも嬉しかった。
 視覚を伴うと曲にも愛着が沸くものだ。帰宅してまたCDで聴く。こんな日に、無理やり陽水を聴いても、陽水にもQUEENにも済まない気がして(関係ない?)「今日も井上陽水」はお休みです。

 陽水もずいぶん曲がある。ヒット曲を集めたらどんなミュージカルができるだろうか。暗い?いやいや、そうは思わない。そんなことを考えるのもまたこれからの楽しみである。とりあえずの候補は、今年のコンサートで全会場で歌われたこの4曲でしょうか。

   WE WILL ROCK YOU 公式頁

 もうすこし感想を追記に書きます。内容に触れますがよかったらお読みください。

 オープニングで、バックに字幕がでる。映画の始まりや終わりによく使われる手法だ。年代が次々に表示されて、観客はいまが未来だと知る。この黒い画面に出る字幕でいきなり引き込まれた。上手い!その後も休憩20分をはさんで3時間、まったく退屈することなく観た。
 1部の終わりのほうで、もうこの世にいないミュージシャンたちの写真がバックに出、名前が呼ばれる。呼ばれなかった尾崎豊の写真があった気がしたが錯覚だろうか。視力が弱いので定かでない。
 このシーンで歌われた「NO-ONE BUT YOU」はとても美しい歌で、じーんと聴いた。この女性歌手がヒロインでないのはなぜだろう。ソロはそれだけだった(かな?)のが残念。
 画一化で名前もなく、みんなアドレスだけなのだが、主人公ふたりのほかにいわゆるボヘミアンたち(自由を求めて地下に隠れている)は、それぞれ有名なミュージシャンの名を名乗っているのが可笑しい。姿も似せているのでしょうね。ほとんど知らないのが残念です。そのほかにも、もっと知識があったらわかるだろうと思うネタがたくさん。
 日本公演向けに小ギャグがちりばめられていて、これも可笑しかった。観客もよく反応して笑っていた。日本向けといえば、最後に歌われる「I WAS BORN TO LOVE YOU」は昨年(?)放送されたフジテレビ系の月9ドラマ(主演・木村拓哉)の主題歌だったからだろうか、加えられたという。
 そうそう、場内にはいってまず驚いたのは、バンドの位置。ふだんはどう使われているのか、照明とか関係者用の場所なのか高いところに左右に分かれてスタンバイしていた。バンドが見えるのはライブ感があってよいし、実はストーリー上で役割も持つのですね~。拍手喝采!
 ストレートで単純。だから伝わりやすい。素人も充分楽しんだのでありました。

投稿者 蒼木そら : 23:59 | コメント (9) | トラックバック

2005年07月24日

清志郎・陽水「忙しすぎたから」&「帰れない二人」 

 忌野清志郎Live『2005★GOD Presents ROMANCE GRAY35』のDVDで忌野清志郎と井上陽水が歌う「忙しすぎたから」と「帰れない二人」を観た。
 2005年3月2,3,4,5日と4日間に渡って東京渋谷のPARCO劇場で行われたLiveのDVD化である。2枚組みで合わせて3時間半強。一日のステージが3時間もと聞いた気がするので、ずいぶんカットされているのだろうが、清志郎と陽水のデュエットが2曲はいっているのは嬉しい。
 陽水はギターを抱えて「えー・・・」とはじまる独特の話術で観客を笑わせる。35年前にこの劇場に近いライヴハウスではじめて清志郎に会ったと話して清志郎を呼ぶ。このライヴハウス「青い森」(?)のことは仲井戸麗市も次の日の録画で話題にし、彼らの共有している記憶を想像させられた。
 ロック一色の空気は陽水のふわっとした存在感にやわらいだ感じ。「忙しすぎたから」も3月7日にRCサクセションのCDで聴いたものとはまた違った大人の味わいで、微笑を誘う。
 「帰れない二人」は、陽水の歌う一番は聴きなれているせいか、むしろ清志郎の歌う二番でしんみり、最後の二人のコーラスにぞくっとした。
 Disc1で「いちばん熱いLove Song」といって歌った「Baby 何もかも」の前に、清志郎が観客に呼びかける、戦争、イラク、恐ろしい、などの言葉に、陽水が2002年から2003年のツアーで「L-O-V-E」を歌ったことなど思いだした。ふたりは表現方法は違っていても、共通した気分があるのかもしれない。シャイなふたりが交わす笑顔にそんな雰囲気があった。たとえ映像でも、見られて幸せ。
 まだDisc1と、2の清志郎・陽水シーンを観ただけだが、凄いイベントだったのだ。清志郎は歌い打ち弾き跳びはねる、ロックの神が乗り移ったように。この4日間のフェスティバル、ファンはどんなに嬉しかったことだろうか。
 陽水はデビュー何年になるのか。アンドレ・カンドレとしてのデビューは1969年、井上陽水「人生が二度あれば」(シングル)「断絶」(アルバム)が1972年。間をとって(笑い)今年あたり35周年?ひとつ華やかにお祝いをいかがでしょうか。
 

投稿者 蒼木そら : 23:59 | コメント (8) | トラックバック

2005年06月12日

清水ミチコの「井上陽水」

 古い話で恐縮だが、2005年5月20日(金)深夜に「井上陽水」に遭遇した。テレビ画面でのことである。
 テレビ朝日系の「虎の門」、特に「せいこうナイト」はなるべく見る。薀蓄の競い合いがあったり、複雑なしりとりがあったり、究極の言葉あそびを、いとうせいこうが抜群の切れ味で仕切っている。
 この日の番組は「音楽の祭典」で、2回目らしい。本筋の、ある曲(例えば「古畑任三郎のテーマ」)に詞をつける合戦も面白かったが、間に挟まった「清水ミチコ リサイタル」が素晴らしかった。

清水ミチコリサイタル 第1部
「シンガーソングライターの作曲法」
・松任谷由実 
・中島みゆき
・井上陽水
・さだまさし
・森山ファミリー(森山良子、森山直太朗、ムッシュかまやつ)

 ピアノを弾きながら、「作曲法」を歌にしているのです。
 で、「井上陽水」ですが、「リバーサイドホテル」ふうのメロディ(他の歌もアレンジされているらしい)にのせて歌う。
 よく聞き取っていない歌詞を、どの程度文字にしてよいかわからないが。

 ♪いつも急に歌い出す
 ♪とても妙な歌さ ほらもう始まってる
 ♪中盤短めさ 途中で飽きるのさ
 ♪無気力・・・・歌声で酔わすのさ
 ♪くたびれたから この辺で終わろう

 (引用は全てではなく、正確でもありません)

 歌の途中に「にゅー」というふうな音が挟まれていて、それがミョーに陽水らしくて笑いました。

 他の方の「作曲法」も、また第2部以降の他のコーナーも面白い。よく観察してご自分のものにしているのですね。時に辛らつだけど、愛情が感じられて。
 ピアノを弾きながら歌う、歌詞はもちろんですが、アレンジもご自分なのでしょうか。凄い才能だと思う。
 清水ミチコさんて、アーチストであると確信しました。「物まね」でくくるなんて、とんでもないです。

投稿者 蒼木そら : 23:56 | コメント (10) | トラックバック

2005年04月24日

Puffy「渚にまつわるエトセトラ」

 「井上陽水コンサート2005」で、Puffyの「渚にまつわるエトセトラ」を聴いた(4月17日舞鶴。なお、加古川、奈良でも演奏)。作詞/井上陽水 作曲/奥田民生(1997年シングル:Sony Music)。
 Puffyの4th Single であった。ちなみに1st Single は「アジアの純真」で、同じ作詞者、作曲者である。

 この曲がコンサートで歌われるようになったのは、2003年のツアーからだったろうか。元気のいい曲で、聴衆は踊り出しそうになる。陽水は初めてという若者も知っているので喜ぶし。手許に歌詞がないので間違っていたら申し訳ないが、こんなふうに始まる。

  ♪車で駆けてこ
  ♪キャラメル気分で

 K音がキッパリと明るい。ファンの間では「カニの曲」とよばれているらしい。

  ♪カニ食べ行こう
  ♪はにかんでも行こう
  ♪あまりにも絵になりそうな
  ♪魅力的な長いハッピービーチ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち20日奈良の橿原で3箇所終了し、あと22会場。うち3会場では”弾き語り!”
 日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っていますが、次は4月26日豊橋市、27日富士市です。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21今夜               22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20あかずの踏切り'76
17 移動電話            18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図  10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン     4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 何曲叶うかリクエスト。提案曲のイタリック表記13曲が一回でも演奏されれば5点、他の曲は1点の得点とします。何回演奏されても、5点と1点。満点は81点。
 筆者の予想は、7点 です。(4月15日の予想)
 今日までの得点は9点。 得点経過(?)は取得日のコメント欄に。

投稿者 蒼木そら : 23:50 | コメント (9) | トラックバック

2005年04月16日

高田渡「生活の柄」

 2004年8月5日放送NHKBS2の番組「井上陽水空想ハイウェイAct2」の録画で、高田渡の「生活の柄」を聴いた。作詞/山之口貘 作曲/高田渡(1971年)。

 高田渡さんが今日4月16日の未明に亡くなられたそうです。昨年2004年7月5日沖縄で撮影された映像では、とてもお元気そうなのに。
 「フォーク界の仙人」という、番組での形容の似合う風貌で、「僕は何も変わってない、昔から。ちょっと年齢をとっただけ」と言う言葉に真実味があった。
 「明日目が覚めたら何かする」こんな言葉も印象に残った。一度ライブを聴かなければ、とそのとき思ったのに、ぐずぐずしていた。もう、聴けないのですね。

  ♪歩き疲れては
  ♪夜空と陸との隙間にもぐり込んで
  ♪草に埋もれては寝たのです
  ・・・・・・・・・・・・・
  ♪歩き疲れ
  ♪寝たのですが
  ♪眠れないのです
  ♪そんな僕の生活の柄が夏向きなのでしょうか?
  ♪寝たかと思うと寝たかと思うと
  ♪またも冷気にからかわれて
  ♪秋は秋からは
  ♪浮浪者のままでは眠れない

 自分の価値観、自分の信念、自分の歌。生きるということ、生きたということ。
---------------------------------------------------------------------
CDアルバム3枚組『高田渡BOX』(2004年)ベルウッドレコード
CDアルバム『ねこのねごと』(2003年)徳間ジャパンコミュニケーションズ

高田渡BOX
ねこのねごと

投稿者 蒼木そら : 23:05 | コメント (1) | トラックバック

2005年03月07日

RCサクセション「忙しすぎたから」

 CDアルバム『楽しい夕に』で「忙しすぎたから」を聴いた。作詞:林小和生 作曲:肝沢幅一(=忌野清志郎)
 RCサクセション『楽しい夕に』は1972年に発売されたアルバム(東芝EMI TOCT-5904)。 日常的な詞が多く、若々しいアルバム。
 忌野清志郎Live『2005★GOD Presents ROMANCE GRAY35』に3月4日ゲスト出演した井上陽水が(清志郎とデュエットで)歌ったというので、ちょうど帰宅した家族から借りて聞いてみた。

  ♪楽しい夕に ぼくの友達は
  ♪ゴキブリと いっしょに昼寝をするのさ

 若者らしいユーモアというのでしょうか。フォークっぽい曲です。

  ♪手紙の返事を書くのが忙しくて
  ♪封筒を買いに行く暇もない

 この辺が面白いです。
 陽水とRCサクセションンは、一緒にライヴハウス廻りなどをしていたとか、この曲も歌ったことがあるのでしょうか。
 合うかもしれない陽水に、と家族が言っていた。どういう意味でしょう(笑)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
25 Final Love Song
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO             
 

投稿者 蒼木そら : 23:36 | コメント (1) | トラックバック

2005年02月06日

井上陽水コンサート2005

 今日はライブのビデオでも見ようかと思って目覚めると、ツアーのお知らせがでていました。

井上陽水公式サイト

投稿者 蒼木そら : 12:06 | コメント (10) | トラックバック