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2007年08月19日

人生が二度あれば

 お盆の数日
 空き家になっている育った家に帰り
 それらしいことをして過ごす

 古い家を見渡すと 縁側に
 散歩に行こうと誘う父を
 頑なに拒否する高校生のわたしがいる

 茶の間には
 久しぶりに帰った娘に
 何度も同じ話をくりかえす年老いた母を
 声を荒げてさえぎるわたしがいる

 もし時を遡れるのなら
 桜咲く頃のあの坂を
 父とふたりで上って行こう
 どこそこの誰さんがね、と話す
 母の話にあいづちをうとう

 ひとりで逝かせた母を
 その手を握って見送ろう

 そして
 お母さん、と呼ぶ幼い子供の
 目を見つめて抱きしめよう

 人生が二度あるならば
 わたしは同じ人生をやりなおしたい

 

投稿者 きさら先 : 2007年08月19日 22:56

コメント

先日ようやく「窓を開けろ」を聴きました。きさら先さんが蒼木そらさんと名乗っていた2年前に聴いたアレですw。TSUTAYAにモップスのコーナーがあって鈴木ヒロミツ没記念でしょうね。

陽水氏の歌詞がなんとなく若々しさを感じます。言葉遊びというよりも何か世間に対して訴えかけたいメッセージやセンチメンタリズムも感じられたり。。

どうも陽水氏の歌詞って目で追っちゃうんだよねぇ。。“そうそう”なんて共感系でもないし、“これぞ!”って直球でもない。美しく紡ぎ出された言葉でもない。どちらかというと良くワカンナイ。後になるにつれて韻を踏んだ言葉遊び系が多いんだけども。。

なんだかしっくり心の隙間にはまる感じ?バァーン!と正面からぶつかって来るような感じではないと思います。

投稿者 なかしょう : 2007年08月26日 00:44

 なかしょうさん、お久しぶりです。
 
 そうですか。もう2年も前になりますか。あの歌はときどき思い出すんです。
 若いせいか、結構ストレートな歌詞ですよね。
 
 >なんだかしっくり心の隙間にはまる感じ?

 うーむ、“言い得て妙”ですね。

 解読せよと言われれば出来ないし、実はわたしは殆ど覚えられないのですよ。
 でも、こう行くかな?と大方の思うところへ行かないってとこが好きなのかも。

投稿者 きさら先 : 2007年08月27日 22:25

良いエントリーですね。感動しました。
ところで「人生の折り返し点を過ぎると、未来より過去の方が長くなる」と看破したのは陽水だったと思いましたが違いましたっけ?

投稿者 ジェイ加藤 : 2007年10月05日 18:30

ジェイ加藤さん
 ありがとうございます。恥ずかしいですけど。

 >「人生の折り返し点を過ぎると・・・・

 そのような発言がありましたっけ?多分知らないと思います。でも、あのう、単純に考えると当たり前ですよね?(笑い)

投稿者 きさら先 : 2007年10月09日 00:03

What a lovely day for a 2393137! SCK was here

投稿者 2393137 : 2011年05月19日 12:07