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2007年06月30日
井上陽水コンサート2007沖縄
2007年6月26日(火) 晴のちスコールのち虹
沖縄コンベンションセンター 19:00開演
那覇へ向かう機内では、曇りと告げられていたが、着いてみると快晴である。ビーチが近いらしいので夕陽を見てから会場へ、なんてつもりで出かけた。ところが、一天俄かにかきくもりというのでしょうか、急に激しい雨。今日はにわか雨があるからお出かけには傘をとホテルのお姉さんに言われていて助かったが、わずかな距離なのに、膝から下はずぶぬれで、よく効いた冷房が恨めしい。
ここは展示棟だそうで大きなテント状の屋根の建物。アリーナにはパイプ椅子が並んでいる。一個一個に「井上陽水○列○番」と紙がとめてある。大変な作業だ。受付は外のテントで、リストが表示されるパネル(白パネ)も外に立たされている。
一階が平らだからか、ステージは見上げる位置。そして高いスタンドの席がアリーナを取り囲んでいる。こういう会場は、音響がどうのこうのではなく、雰囲気ですね。
一曲目「東へ西へ」で ♪かんかん、空はかんかん と唄って、「かんかん照り」へ。
「この辺は指笛が・・・・・沢山聞かせてください」
ほんとですね、指笛!吹いているのは男性でしょうか。鋭い音が闇を裂く。メロディを吹くひともいました。名人級?
陽水も真似をしてみせるが、まだまだで(笑い)
「闇夜の国から」 このツアーではかなり登場する曲です。「珍しく前向きな」と陽水自身も言うように、幸せそうなふたりの船出の歌。“あくびの顔で”のことばがリアルなイメージを喚起する。
今日は、この曲に妙に、若々しいあせり、飢餓感のようなものを感じさせられた。歌詞にはそんな気配はないけれど、一緒にいるのに、もっともっと充たされたい、そんなあせり。この曲を聴いて、切ない気持ちになったのは初めてです。
「なぜか上海」 沖縄で聴きたかった曲。やや異国を思わせる街と海にぴったり。
ピアノが加わっての「招待状のないショー」 わたしだけで聴いているような。おそらく全員がそんな気持ち。
「夕立」 期待どおりの登場。バンドの音が大きくて、競うように陽水が唄う。
「新しいラプソディ」のあと、メンバー紹介。ひとりひとりに沖縄滞在の感想などを訊く。それぞれ、奄美大島から移動日をいれて2日間の、プチバカンスを楽しまれた様子。
「最後のニュース」沖縄でこの曲を聴くと、つい先日の“慰霊の日”に観た映像を想わずにはいられない。刻まれた名前を手でなぞっている姿があった。
十何年か前に来たとき、海をのぞむ南の先端で、軍艦からの砲弾を“鉄の嵐”と形容した碑を読み、つくづくその恐ろしさを実感したことなどを思い出す。
アンコールの最後は、メンバーに曲名が次々伝わって「いっそセレナーデ」
指笛では敵わないけど、これなら負けないぞ、とばかりの口笛つきでした。
伝言ゲームみたいに、途中で変ってしまったら面白いけど、そんないたずら者はいなそうです。
今日の一曲
「闇夜の国から」
01.東へ西へ with今堀(guitar)
02.かんかん照り
03.闇夜の国から
04.なぜか上海
05.夏まつり
06.人生が二度あれば
07.招待状のないショー with今堀(guitar)&小島(piano)
08.海へ来なさい
09.飾りじゃないのよ涙は
10.夕立 with the band members
11.Make-up Shadow
12.とまどうペリカン
13.リバーサイドホテル
14.自然に飾られて
15.新しいラプソディー
16.クレイジーラブ
17.感謝知らずの女
18.長い猫
19.氷の世界
20.最後のニュース
[アンコール]
21.アジアの純真
22.渚にまつわるエトセトラ
23.夢の中へ
24.少年時代
25.いっそセレナーデ
Piano & keyboards 小島良喜、Drums 山木秀夫、Bass 美久月千晴、Guitar 今剛、Guitar 今堀恒雄
歌詞はこちらでお読みになれます
2007年06月20日
井上陽水コンサート2007水戸
2007年6月19日(火)
茨城県立県民文化センター
01.断絶
02.かんかん照り
03.ゼンマイじかけのカブト虫
04.白い一日
05.限りない欲望
06.人生が二度あれば
07.いつのまにか少女は
08海へ来なさい
09.飾りじゃないのよ涙は
10.11;36 LOVE TRAIN
11.Make-up Shadow
12.とまどうペリカン
13.リバーサイドホテル
14.自然に飾られて
15.新しいラプソディー
16.クレイジーラブ
17.感謝知らずの女
18.長い猫
19.氷の世界
20.最後のニュース
[アンコール]
21.Happy Birthday
22.アジアの純真
23.渚にまつわるエトセトラ
24.夢の中へ
25.少年時代
Cさんありがとうございます♪
「白い一日」!
聴きたかったです。
2007年06月17日
井上陽水コンサート和歌山
2007年6月13日(水) 曇り
和歌山県民文化会館 19:00開演
奈良から和歌山は意外と近い。昼過ぎまで奈良で過ごして夕方和歌山に着く。あまり高層の建物がないせいか、広々と感じられる街です。
紀ノ川のほぼ河口に橋があると、この街の友人が教えてくれた。河口ウォッチャー(何それ?)のわたしとしては渡ってみないわけにはいかない。
ひとつ川上の「紀ノ川大橋」を渡り、向う側を下って河口の「100円橋」を渡って戻ってくる作戦。これも友人のアドバイス。
紀ノ川は水量が多く、堂々と流れていた。親切な運転手さんが「気いつけてな、右も左も」と言いながら停めてくれた100円橋の途中を横断して海側を見る。どこまでが川かわからなくなってゆく辺りが気持ちがいい。河口って人生の終わりの象徴のようだ。
この橋の正式名称は「河口大橋」だけど、有料で車100円なのでそう呼ばれているらしい。ちなみにバイクは10円かな?とのこと。
ついでに港に行くと、徳島行きフェリー乗り場があった。晴れていれば四国が見えるそうです。ぼんやりと緑色の淡路島を見た。四国とこんなに近いなんて!知識がないと驚きが大きくて得をするのです。
昨日の奈良に比べると、このホールは普通である。観客はより活気があってコールも多い。だいたい同じようなリストで進行する。でも、今日のほうが気持ちが高まってゆく。
だいいち、最初の「東へ西へ」の聞こえ方が違う。
「ミスコンテスト」 ギター2本で。今日のサプライズです。光と影を感じさせるこの曲、憂愁?儚さ?に満ちて、うまく言えないけれど、その声はまだ耳に残っている。
「クレイジーラブ」 どうもわたしはこの曲に感情をゆさぶられるらしい。気づくと身を乗り出し、目は釘付け。
「傘がない」 アンコールの最後。この位置の曲って決まっていないのでしょうか。陽水がメンバーに伝えてのこの曲。凄い迫力に呆然。
ツァーも2/3にさしかかるあたり、昨日と今日と続いた関西。その前は一日おいて名古屋2daysだったはず。連日テンションを高く保つのは大変ではないだろうか。ギターを弾き、唄う。肉体的にもかなりの労働かと思われ。
凡人とは精神のありようが違うだろうから、余計な心配なんですけどね。自分の気分がちょっと低かったものだから、ついそんなことを思ったのかも。
わたしはというと、ライヴの恩恵で、往きより元気で東へ戻ったのであります。
今日の1曲 ミスコンテスト
01.東へ西へ with今堀(guitar)
02.断絶
03.かんかん照り
04.ゼンマイじかけのカブト虫
05.人生が二度あれば
06.いつのまにか少女は with今堀(guitar)&小島(piano)
07.ミスコンテスト
08.飾りじゃないのよ涙は
09.11;36 LOVE TRAIN with the band members
10.Make-up Shadow
11.とまどうペリカン
12.リバーサイドホテル
13.自然に飾られて
14.新しいラプソディー
15.クレイジーラブ
16.感謝知らずの女
17.長い猫
18.氷の世界
19.最後のニュース
[アンコール]
20.Happy Birthday
21.アジアの純真
22.渚にまつわるエトセトラ
23.夢の中へ
24.傘がない
Piano & keyboards 小島良喜、Drums 山木秀夫、Bass 美久月千晴、Guitar 今剛、Guitar 今堀恒雄
歌詞はこちらでお読みになれます
井上陽水コンサート2007奈良
2007年6月12日(火) 晴
なら100年会館 19:00開演
都内で用事を済ませて、午後の列車で奈良へ。京都駅での乗り換えの係員さんはいつも親切で感じがよい。そのイントネーションからも、関西に来たんだなぁと、ほっとする。
このホールはその形への興味から、一度来てみたかった。周りをぐるっとひとまわりする。巨大な卵?陸に置かれた潜水艦?どこをとっても曲線の物体が、瓦風のタイルで覆われている。磯崎新の設計だという。
エントランスはさすがに直線だが、入ってみると、その物体が中に突き抜けている。こんな二重構造だと、舞台や客席の見当はさっぱりつかない。
座席にはブロック番号だろうか、アルファベットの立て札が立っていて、スタッフもそれをたよりに案内してくれる。標準は1500席弱だそうだが、もっとずっと大きい感じ。船の中(?)だというのにとても高い階まである。補助席もあり立ち見も出ていて、盛況だ。
このホールの音響についての噂は聞いていた。「東へ西へ」「断絶」と快調に始まったが、声よりギターの音が勝っているのは、音のバランスのせいなのかもしれない。
そんな感じもにも慣れたころ、「夏まつり」で弾くギターに目を奪われた。これが12弦ギターなんですね。なんとよぶのか12個の弦を巻くところ(無知)が、キラキラと光って美しい。宝石で飾られて回りながら飛んでゆく矢じりのようだ。そんなものがあるのかどうかは知らないが。
「11;36LOVE TRAIN」 関西ではやはりこの曲!
「とまどうペリカン」 今日はライオンの気持ちを想像して聴いた。
どこまでもついて来るペリカン、気づくと遠くから自分を見ているペリカン、その気持ちにライオンはどう応えているのでしょうか。戦いの作戦を練っているときなど、ちょっと邪魔に思うかも。
“海へお帰り”と突き放しているかもしれない。でも、姿が見えないと、それとなく探しちゃったりするのでしょうか。
「自然に飾られて」 季節に合わせて、「5月の別れ」から変ったのですね。
優しい曲です。素直な気持ちになって、自然に笑顔が浮ぶ。わたしは今シーズンで初めて聴く。最後の長いスキャット。ときにマイクを離れて唄われるのを辛うじてだが聴けて幸せ。
「新しいラプソディ」 再び12弦ギター登場。キラキラ キラキラ。
奈良へ来る前に、神奈川県民ホールへ行かれたドクターの診察日があった。 「どうでした?」と診察はそっちのけで。
3階のいちばん後ろの席だったとか。もっと近くで観ていただきかった。そういうわたしも2階最後列だったが。それでも、とても喜ばれて、「DVDもパンフレットも買いました」って。
「幸せなことが沢山あるように」と陽水が言うのを聞いて、奥様が涙ぐまれたと話しておられました。「誰もそんなことは言ってくれない」と。
そんなお話を聞いてハッとした。笑って聞いてるわたしって軽薄。
わたしも、気がかりをひとつ抱えての今回の関西行き。いつもは聞き流し気味のアンコール前のご挨拶を聞きながら、幸せな結果になりますように、と祈った。
今日の1曲
自然に飾られて
01. 東へ西へ with今堀(guitar)
02. 断絶
03. ゼンマイじかけのカブト虫
04. 白いカーネーション
05. 夏まつり
06. 人生が二度あれば
07. いつのまにか少女は with今堀(guitar)&小島(piano)
08. 手引きのようなもの
09. 飾りじゃないのよ涙は
10. 11:36 LOVE TRAIN with the band members
11. Makeup Shadow
12. とまどうペリカン
13. リバーサイドホテル
14. 自然に飾られて
15. 新しいラプソディー
16. クレイジーラブ
17. 感謝知らずの女
18. 長い猫
19. 氷の世界
20. 最後のニュース
[アンコール]
21. Happy Birthday
22. アジアの純真
23. 渚にまつわるエトセトラ
24. 夢の中へ
25. 少年時代
Piano & keyboards 小島良喜、Drums 山木秀夫、Bass 美久月千晴、Guitar 今剛、Guitar 今堀恒雄
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2007年06月11日
井上陽水コンサート2007名古屋
2007年6月10日(日)
名古屋国際会議場 16:00開演
01. 闇夜の国から
02. 断絶
03. ゼンマイじかけのカブト虫
04. カナリア
05. 人生が二度あれば
06. いっそセレナーデ
07. いつのまにか少女は
08. とまどうペリカン
09. 飾りじゃないのよ涙は
10. ミステリー あなたに夢中
11. Make-Up Shadow
12. 恋の予感
13. リバーサイドホテル
14. タイランド ファンタジア
15. 自然に飾られて
16. クレイジーラブ
17. 感謝知らずの女
18. Speedy Night
19. 氷の世界
20. 最後のニュース
[アンコール]
21. Happy Birthday
22. アジアの純真
23. 渚にまつわるエトセトラ
24. 夢の中へ
25. 少年時代
26. 傘がない
Cさん ありがとうございます。
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井上陽水コンサート2007名古屋
2007年6月09日(土)
名古屋国際会議場 18:00開演
01. 東へ西へ
02. かんかん照り
03. ゼンマイじかけのカブト虫
04. カナリア
05. 人生が二度あれば
06. 心もよう
07. 招待状のないショー
08. とまどうペリカン
09. 飾りじゃないのよ涙は
10. 夕立
11. Make-Up Shadow
12. 恋の予感
13. リバーサイドホテル
14. つめたい部屋の世界地図
15. 5月の別れ
16. クレイジーラブ
17. 感謝知らずの女
18. 長い猫
19. 氷の世界
20. 最後のニュース
[アンコール]
21. Happy Birthday
22. アジアの純真
23. 渚にまつわるエトセトラ
24. 夢の中へ
25. 傘がない
Cさん ありがとうございます。
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2007年06月03日
井上陽水コンサート2007琵琶湖
2007年5月30日(水) 雨のち晴
滋賀県立芸術劇場(びわ湖ホール) 19:00開演
あこがれのびわ湖ホールです。
まず、湖に面したロケーションがいい。大ホールのロビーのガラスの外は一面の琵琶湖で、座席に着くのを忘れそうな眺望だ。
モダンな外観に反して中はクラシックな馬蹄型で、オペラの上演も行われるという。
いつもはひとりで、食事はどうしようかと心配なのだが、近くの市に旧友がいて、早めの夕食にと近江牛などいただく。「やっぱビールだよね」「あ、でも赤くなるし」「ホール暗いしわからんよ」てなやりとりもあり、送ってもらっていい気分でホールへ。ところが・・・・
眺望ロビーから番号を辿って降りて行ってびっくり。舞台の椅子とマイクが目の前にあるような席。
暗くなって陽水とギターの今堀さんが登場すると、案の定緊張スイッチがはいってしまい、きょときょと視線が定まらない。集中力もない。もったいないことです。
舞台からは観客はじゃがいも同様というし、気にすることはないのに、こんなところに人間の小ささが出るのだろう。そのうちに、1列目に坐ったままで踊りだしそうなお嬢さんたちがいたり、すこし後ろに盛んに笑い声を上げる一団がいたりして、やや気持ちにゆとりはできたのだが。
無駄話はさておき。
「ゼンマイじかけのカブト虫」ライヴで聴くのは2回目ぐらいか。わたしには怖い曲に思える。人生では、見ないものは「ない」もので、そうやって過ごしてゆくひとも多い。それなのに、見えてしまうこの主人公が痛々しい。
「傘がない」噂の“弾き語り”である。昔を思い出す。コンサートの最後に演奏される「これでもか!」の迫力とはまた違って、しんみりと聴く。
「招待状のないショー」この曲に至って、やっと席に感謝。目の前で聴けるとはありがたい極みで。終盤、階段を駆け上がるようなピアノが気持ちを高みへと導く。
「恋の予感」作曲は玉置浩二。収録アルバムは『9.5カラット』。好んで聴く曲ではないが、さすがですね。若々しい唄いっぷりにどきどきしました。
「つめたい部屋の世界地図」ピアノのイントロに拍手が。わたしにはまだわからなくて、一声聴いて口をあんぐり。好きなこの曲を、しかもバンド仕立てで聴かせてもらえるとは!
偶然「ゼンマイじかけのカブト虫」にある“こわれた”のことばがこの曲の詞にも唐突に現れる。(発表年は「カブト虫」があと) しかし、こちらには海がある。未来がある。
青春の孤独と感傷を詠いながらもそれを超えて、広がりと深さを感じる一曲でした。
とうとう『LOVE COMPLEX』からは「長い猫」1曲となってしまった。が、その曲の前に、アルバムのタイトルとジャケットの紹介をしたのが、嬉しい。ちなみにロビーのCD売り場をチェックすると、『YOSUI TRIBUTE』や『GOLDEN BEST』は何段もあるのに、最新アルバムは1段だけ。『LOVE COMPLEX』普及係としては、不満のあるところです(笑い)
今日の3曲
ゼンマイじかけのカブト虫
招待状のないショー
つめたい部屋の世界地図
今日の1曲
つめたい部屋の世界地図
01. 東へ西へ with今堀(guitar)
02. かんかん照り
03. ゼンマイじかけのカブト虫
04. カナリア
05. 人生が二度あれば
06. 傘がない
07. 招待状のないショー with今堀(guitar)&小島(piano)
08. とまどうペリカン
09. 飾りじゃないのよ涙は
10. 娘がねじれるとき with the band members
11. Make-Up Shadow
12. 恋の予感
13. リバーサイドホテル
14. つめたい部屋の世界地図
15. 5月の別れ
16. クレイジーラブ
17. 感謝知らずの女
18. 長い猫
19. 氷の世界
20. 最後のニュース
[アンコール]
21. Happy Birthday
22. アジアの純真
23. 渚にまつわるエトセトラ
24. 夢の中へ
25. いっそセレナーデ
Piano & keyboards 小島良喜、Drums 山木秀夫、Bass 美久月千晴、Guitar 今剛、Guitar 今堀恒雄
歌詞はこちらでお読みになれます