« 2005年06月 | メイン | 2005年08月 »
2005年07月31日
井上陽水「ラヴ ショック ナイト」
CDアルバム『LION & PELICAN』(1982年LP)で「ラヴ ショック ナイト」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/伊藤銀次。
前作『あやしい夜をまって』が1981年11月でこのアルバムは82年12月、同じ月に全曲井上陽水提供の沢田研二『Mis cast』も出ているから、多作な一年だったのだろうか。
『LION & PELICAN』は従来の各アルバムに垣間見られた陽水カラーが、いっそう洗練されてまとまった形で聴けるアルバム。この「ラヴ ショック ナイト」もおしゃれな曲だ。
♪あなたと私の今夜の最後を飾るつもりならサヨナラ
♪ステキな別れは小雨の朝より真夏のけだるい真夜中
♪今夜もひどいラヴ ショック ナイト
タイトルから暑い夜を連想するが、むしろ涼やかな曲。カラッとしたアレンジ。
♪アラビヤの奥まで子供の為にとはばたいて歌うカナリア
♪カメリアのダイヤで笑いかけいたスーザンはすでにマラリア
アルバムのひとつ前の「カナリア」がここにも現れて。連想が広がる言葉のあやはまだまだ続くが、それらはすべて各節の最後におかれた問いかけのためなのだろうか。
♪このままで進むかい? 戻るかい?
別れの歌なのかLove Song なのか、大人の恋は複雑です。
♪あなたを愛してる
♪あなたに恋してる
♪それから夢見てる
♪あなたと違う夢を
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→LION & PELICAN)
-------------------------------------------------------------------
『LION & PELICN』CD:FLCF-3853
投稿者 蒼木そら : 23:56 | コメント (1) | トラックバック
2005年07月30日
井上陽水「氷の世界」
CDアルバム『氷の世界』(1973年LP)でタイトル曲「氷の世界」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝・ニック ハリソン。 アルバム『氷の世界』の5曲目、「チエちゃん」の次の曲。
週末である。どんよりと暑い。昼近くに起きたのに、夕方またとろとろと眠くなって。目が覚めるような曲といったらずっと敬遠していたこの有名曲。
♪窓の外ではリンゴ売り、声をからしてリンゴ売り
♪きっと誰かがふざけて
リンゴ売りのまねをしているだけなんだろ
ロンドンでのレコーディングということで、演奏が全部向うのミュージシャンである。歌の意味なんかわからずに演奏してるんだろうな、なんて思う。まあ、日本人でもわかるとは言えないが。
勢いのある曲。いまもコンサートの華だ。この録音でもBlues Harpだけは陽水本人の演奏で、いまではハーモニカ投げは聴衆の楽しみのひとつ。
窓の外にいるのは「リンゴ売り」じゃなくてもいいのだろうが、「みかん売り」ではシャープさがないし、「豆腐売り」では所帯じみる。
♪人を傷つけたいな、誰か傷つけたいな
♪だけど出来ない理由は、
やっぱりただ自分が恐いだけなんだな
前アルバム『センチメンタル』にも、異色の「東へ西へ」があったが、この『氷の世界』の中ではこの歌が異色だ。タイトルからして大きい。それに充分相応しい(と思わせる)歌詞と、たたき込むような曲。当時、吹雪のように人々を刺激したことだろう。
シニカルな目で見る人間と世間、しかし詠嘆ではないところにいまも新しい理由がある。
♪ふるえているのは寒さのせいだろ、恐いんじゃなネ
♪毎日、吹雪、吹雪、氷の世界
(試聴できるのは 2005年1月矢野絢子さんがカヴァーしてなかなか評判がよかった曲)
----------------------------------------------------------------
CD:『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)ポリドール
CD:『GOLDEN BEST』(1999年)2枚組み FLCF-3761
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 23:55 | コメント (9) | トラックバック
2005年07月29日
井上陽水「天使 in マガジン」
CDアルバム『あやしい夜をまって』(1981年LP)で「天使 in マガジン」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/矢野誠。
昨日聴いた「空はブルーエンジェル」と“天使”つながりで聴いてみたが、まったく違う天使らしい。
♪思いきれずに
♪買いにゆくのさ
いまならさしづめコンビニへ?“あきらめきれずに”と“思いきって”が合体したような「思いきれずに」。
♪夜はなにやらさみしい
♪俺は片手にマガジン
雑誌を小脇にかかえ、袋の中はカップラーメンにビール、サンダルを引きずリ気味に歩く若い男性の姿が目に浮かぶ。軽く歌われるある日常。
♪君が一番まぶしい
♪俺の天使 in マガジン
このアルバムの前年に『EVERY NIGHT』翌年が『LION & PELICAN』。『あやしい夜を・・・』と『LION・・・』とは、ずいぶん違うように思う。
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→あやしい夜をまって)
---------------------------------------------------------------
『あやしい夜をまって』FLCF-3852
投稿者 蒼木そら : 23:58 | コメント (15) | トラックバック
2005年07月28日
井上陽水「空はブルーエンジェル」
CDアルバム『EVERY NIGHT』(1980年LP)で「空はブルーエンジェル」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/井上鑑。
台風が去って真夏二日目。仕事帰りの乗換駅で見える空は、まだ日中の青が残ってほんのりと暗い。こんな色を見れるのも、昼間の暑さがあればこそと、ありふれた感想を抱く。
♪あの町 この町 日が暮れて
♪恋人たちは 愛のとりこ
童謡の一節をとっていて、珍しい。2番はこんなふう。
♪夕空晴れて 秋風吹く
♪旅人は今 夢の下僕
最初のフレーズがすっと心に入ってくる。こんな歌だったんだね、あまり聴かなかったけど、と思う。
電車を降りて家への道、暗さが濃くなった空に、星がひとつ、またひとつと増えてゆく。
♪遠いブルーエンジェル
♪星がキラリ
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→EVERY NIGHT)
-------------------------------------------------------------------
『EVERY NIGHT』FLCF-3851
投稿者 蒼木そら : 23:46 | コメント (12) | トラックバック
2005年07月27日
忌野清志郎with井上陽水「愛を謳おう」
今日7月27日発売のシングルCD『愛を謳おう』を聴いた。作詞/三池崇史 作曲・編曲/忌野清志郎。カップリングは「教えてジィジ」(作詞作曲編曲は同じ)。
8月6日公開の映画《妖怪大戦争》主題歌。作詞の三池崇史はこの映画の監督。
実は、早々と購入したひとから借りて聴いた。パッケージのデザインが水木しげるのイラストで、この頁の左側でごらんのとおり清志郎と陽水の顔なのだが、中を開けるとまた遊び心があって、やはり欲しくなって注文してしまった。
「井上陽水コンサート2005」の初日4月17日に舞鶴で、「帰れない二人」を歌う前に、近所のよしみでコーラスいれてと清志郎に頼まれて、スタジオに行った、というふうなことを話していた。それがこのことだったんですね。
また、清志郎が新聞のインタビューで、頼んだら、いいよと歩いてやってきて、コーラスのつもりがドンドン入ってきて・・・というふうなことを言っていた。(記事をとってないので、正確ではありません)
たしかに、「愛を謳おう」のほうは、しっかりデュエットになっている。陽水は控えにまわってリラックスした感じ。でも、ふたりとも声に個性があるので、なかなかにスリリングだったりもする。貴重である。
「教えてジィジ」では、陽水はコーラスだけだが、楽しめる曲。
忌野清志郎の自宅のスタジオというのは、NHKで昨年放送された番組《井上陽水空想ハイウェイ ActⅢ》での清志郎の遊びの工夫いっぱいのビデオレターで見た。その意味でも聴いていて想像が膨らむ。
台風はまだ北海道を通過中のようですが、明日は全国的に真夏!のもよう。
この空の下で、何人何百人何万人のひとが聴いているのでしょうか。
♪愛を謳おう 照れないで
試聴はこちら
-----------------------------------------------------------
忌野清志郎 with 井上陽水「愛を謳おう」 ¥1,050
MCA UPCH-5324(2005.07.27)
投稿者 蒼木そら : 16:11 | コメント (14) | トラックバック
2005年07月26日
井上陽水「Be-Pop Juggler」
CDアルバム『UNDER THE SUN』(1993年)で「Be-Pop Juggler」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水。シングル(CDs『5月の別れ』(1993年)カップリング曲。
台風のせいか空気が湿って重い。そこでカラッとした曲を聴く。
♪街角の男は Be Be Be Pop
♪髪を逆立ててアザラシのパワー
「Juggler」曲芸師?
詞の意味なんかわからなくてもいい!と思ってしまう、テンポの速い弾んだ曲。このアルバムはあまり聴かないのだが、この歌が一曲目だったのだ。
♪2時間だったら赤ちゃんだって生まれるよ
あまり聴かないわりには、このフレーズが耳に馴染んでいたりする。
転がりでるような言葉の連なりを、のびやかな歌声で楽しんで。
♪ダメなんだったらまだらになって歌おうよ
♪謎に満ちたナンバー
♪ベランダに転がるコメディアン
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→UNDER THE SUN)
------------------------------------------------------------
『UNDER THE SUN』FLCF-30220(1993年9月)
UNDER THE SUN
『GOLDEN BAD』FLCF-3800(2000年7月)
投稿者 蒼木そら : 22:53 | コメント (1) | トラックバック
2005年07月25日
井上陽水「チエちゃん」
CDアルバム『氷の世界』(1973年LP)で「チエちゃん」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝・ニック ハリソン。
アルバム『氷の世界』の4曲目である。3曲目の「帰れない二人」でいい感じだったふたりだが、「チエちゃん」は去って行く。
♪ひまわり模様の飛行機にのり
♪夏の日にあの娘は行ってしまった
♪誰にも「さよなら」言わないままで
「ひまわり模様」が利いている。改めて読んでみると、「チエちゃん」という名はタイトルにあるだけ。誰なのでしょう。かわいい詞と軽快な曲の歌。
♪さみしい気持ちになったときには
♪向うの海岸で水着になって
♪お日様に体を見せつけてやれ
今なら、さしづめ南のリゾート。だが、行先はきっとそんなところではないのだろう。飛行機も海岸もおそらく想像の中。まぶしい夏の日の別れ。まばたきする間に消えてしまったあの娘。名前だけ残して。
♪どうして君は だまって海を 渡っていったの?
♪ひとりで空へ まぶしい空へ 消えてしまったの?
----------------------------------------------------------
CDアルバム『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)ポリドール
投稿者 蒼木そら : 23:46 | コメント (11) | トラックバック
2005年07月24日
清志郎・陽水「忙しすぎたから」&「帰れない二人」
忌野清志郎Live『2005★GOD Presents ROMANCE GRAY35』のDVDで忌野清志郎と井上陽水が歌う「忙しすぎたから」と「帰れない二人」を観た。
2005年3月2,3,4,5日と4日間に渡って東京渋谷のPARCO劇場で行われたLiveのDVD化である。2枚組みで合わせて3時間半強。一日のステージが3時間もと聞いた気がするので、ずいぶんカットされているのだろうが、清志郎と陽水のデュエットが2曲はいっているのは嬉しい。
陽水はギターを抱えて「えー・・・」とはじまる独特の話術で観客を笑わせる。35年前にこの劇場に近いライヴハウスではじめて清志郎に会ったと話して清志郎を呼ぶ。このライヴハウス「青い森」(?)のことは仲井戸麗市も次の日の録画で話題にし、彼らの共有している記憶を想像させられた。
ロック一色の空気は陽水のふわっとした存在感にやわらいだ感じ。「忙しすぎたから」も3月7日にRCサクセションのCDで聴いたものとはまた違った大人の味わいで、微笑を誘う。
「帰れない二人」は、陽水の歌う一番は聴きなれているせいか、むしろ清志郎の歌う二番でしんみり、最後の二人のコーラスにぞくっとした。
Disc1で「いちばん熱いLove Song」といって歌った「Baby 何もかも」の前に、清志郎が観客に呼びかける、戦争、イラク、恐ろしい、などの言葉に、陽水が2002年から2003年のツアーで「L-O-V-E」を歌ったことなど思いだした。ふたりは表現方法は違っていても、共通した気分があるのかもしれない。シャイなふたりが交わす笑顔にそんな雰囲気があった。たとえ映像でも、見られて幸せ。
まだDisc1と、2の清志郎・陽水シーンを観ただけだが、凄いイベントだったのだ。清志郎は歌い打ち弾き跳びはねる、ロックの神が乗り移ったように。この4日間のフェスティバル、ファンはどんなに嬉しかったことだろうか。
陽水はデビュー何年になるのか。アンドレ・カンドレとしてのデビューは1969年、井上陽水「人生が二度あれば」(シングル)「断絶」(アルバム)が1972年。間をとって(笑い)今年あたり35周年?ひとつ華やかにお祝いをいかがでしょうか。
投稿者 蒼木そら : 23:59 | コメント (8) | トラックバック
2005年07月23日
井上陽水 「夏星屑」
『ReMASTER』(リマスタリングCD17枚組BOX、2001年)のうちの『extra-2』で「夏星屑」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。 1981年発売のシングル『ジェラシー』のB面の曲である。
今日は土曜日。午後この地方にしてはかなり大きな地震があった。可能性は大きいと報道されてはいても、やはり驚く。備えって何もしてないし。
夜は花火ナイト。あちこちで音が聞えてついベランダに出る。地震がもっと大きければ花火どころではなかっただろうに。
「空を飾」っていたのは花火だったが、この曲を。
♪夏星屑
♪輝いて揺れながら
♪夢つづくまで
♪空を飾る
シンプルで美しいメロディが心を休ませる。ギターの音がとてもステキ。明日は何があるかわからないけど、しばし耳をかたむけて。
♪君はステキだぜ
♪光りとハモるから
♪どんな幸福に
♪とじ込めてあげよう
「ジェラシー」はドラマチックだけど、こちらは手触りすんなりの詞。「幸福」は“しあわせ”と歌います。
--------------------------------------------------------------
ReMASTER(FLCF-3860)CD17枚組(このNo.17「extra-2」)
投稿者 蒼木そら : 23:16 | コメント (2) | トラックバック
2005年07月22日
井上陽水「TEENAGER」
CDアルバム『九段』(1998年CD)で「TEENAGER」」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/井上陽水・平井夏美 編曲/藤井丈司 島健。シングル『TEENAGER』(1998年CDs)カップリングは「積み荷のない船」「HAWAIAN LOVE SONG(リリウオカラニ女王に捧ぐ)」。
日本テレビ系で1998年1月から3月まで放映された連続ドラマ《三姉妹探偵団》のエンディングテーマ。ドラマの原作はいまも続く赤川次郎のミステリ・シリーズの何話か。
♪青春に 僕らは海の風
♪青空に ビーズを散りばめて
友人に呼び出されて、クラス会の場所の下見に、海へと延びた新しい街へ。折からテレビ局のイベントが行われていて、若者と家族連れで賑わっていた。もう学校は夏休み・・・と昔を思い出して。
♪人々は学ばずに
♪過ちをくり返す
♪悲しみを拒みつづけて
ドラマは見ていなかったが、小説での三姉妹は軽妙なチームワークで活躍する。歌のほうはかなり複雑な「Teenager」だ。
♪栄光のThirteen
♪未来のFourteen
♪世界はFifteen(暗闇の外へ 連れ出しておくれ)
♪涙のSixteen(想い出の外へ 飛び出しておくれよ 今すぐ)
・・・・・・・・
括弧内はいわば裏の歌詞、コーラスとして歌われている。ストリングスの入った優雅なマーチ風で快い。ライヴで聴きたいものです。
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→九段)
-------------------------------------------------------------------
CDアルバム『九段』FLCF-3711
CDアルバム『GOLDEN BEST』FLCF-3761(2枚組)
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 23:58 | コメント (1) | トラックバック
2005年07月21日
井上陽水「世間人でGO-」
CDアルバム『EVERY NIGHT』で「世間人でGO-」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/鈴木茂。
7月から新たに始まった連続ドラマの中で、『電車男』が面白い(フジテレビ系、木曜夜10時)。インターネット上の巨大掲示板でのやりとりが、出版され、映画になり、その上ドラマに。書くまでもないが、ネット上のさまざまな人々がオタク青年の恋を応援する話らしい。主人公が「電車男」、ヒロインが「エルメス」と呼ばれて、この命名も今っぽいし、仲間うちでの名がかくもすんなり一般社会で通ってしまうところも今だなぁと思う。
今日の放映では初めてのデイト、次回は「エルメス」の周りのいわば実在の人物がからまって、「電車男」にはまだまだ難関が待っていそうである。 「電車男」伊藤淳史のオーバーな純情さに、笑いながらついほろりとして、GO!とキーボードを叩く気持ちになるようなつくりだ。
♪誰かに声かけてやれ
♪都会よ しめつけてやれ
♪うわべは酔いしれてやれ
♪ロマンティックな君の愛に
主人公はいわば世間に身の置き場がないと思っている男。このままで、上品で見るからにつりあわなそうな「エルメス」との恋は成就するのか。彼女がおっとりして、かけひきなどしなそうなところに、可能性もあり?
それとも、洋服を、髪型を変えたように、自分を変えて世間と折り合いをつけてゆくのか?
この曲では、こう軽々と歌ってはいるが。
♪世間人でGO-
♪LOVIN' IN YOUR HEART
♪SINGIN' TO YOUR HEART
♪そして 世間人でGO-
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→EVERY NIGHT)
-------------------------------------------------------------------
『EVERY NIGHT』FLCF-3851(1980年12月)
投稿者 蒼木そら : 23:55 | コメント (11) | トラックバック
2005年07月20日
井上陽水「I yai yai」
CDアルバム『EVERY NIGHT』(1980年LP)で「I yai yai」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/鈴木茂。
小川洋子著《密やかな結晶》(講談社文庫)を読んだ。1994年に単行本で出たこの本をいまごろ読んだのは、数年前から話題の《博士の愛した数式》ではじめて著者を知ったから。その《博士の・・・》で感心した著者のフィクションの構築ぶりはこの本にもすでにあった。
「消滅」が繰り返されているある島。住人は何か物事と、そのものに関する記憶を突然失う。覚えていないから、失ったことを悲しむこともないのだが、住人の中に記憶をなくさない人々がいて、秘密警察による激しい「記憶狩り」が行われている。主人公は小説家の若い女性だが、小説も消え、やがて体の部分も消え始め、最後に声が残る。そのとき彼女は、かくまっている(記憶を持ち続ける)男に、あなたはもう自由だと言うのだ。
「秘密警察はもう記憶狩りなんてしてないわ。声だけになって、どうやって人を捕まえることができるの?」
形のないものは何かを束縛できないし、またされない。見事な逆転だ。ここで読者は、見張られて閉ざされている作品の世界から一挙に解放される。
♪富める町の長い壁は
♪OH,I YAI YAI YAI
♪青い家を守る為の なじなぞ
解けないなぞなぞのような歌詞。「長い壁」「守る」などの言葉から、閉ざされている情況を想像するが、歌を聴くと軽く明るいサウンド。
♪あの娘の家は 町より広く
♪あの娘の声は 青空の中
小説では、ついに「声」も消滅するのだが、陽水の歌う声は消えないし誰も捕まえることはできない。形のないものは自由だ。
♪あの娘の夜は 闇より遠く
♪あの娘の声は 星空の上
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→EVERY NIGHT)
-------------------------------------------------------------------
『EVERY NIGHT』FLCF-3851(1980年12月)
《密やかな結晶》小川洋子 講談社文庫
投稿者 蒼木そら : 23:52 | コメント (14) | トラックバック
2005年07月19日
井上陽水「少年時代」
CDアルバム『ハンサムボーイ』で「少年時代」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲・編曲/井上陽水・平井夏美 編曲(strings)/星勝。シングル『少年時代』カップリングは「荒鷲の歌」(1990年FLDF-01917)。
1990年に公開された映画「少年時代」の主題歌であること、1991年9月から放映されたSONYのビデオカメラのテレビCMの曲であることなど、説明する必要もないだろう。世代を通じて、陽水の曲の中で最もよく知られている曲である。「コンサート2005」でも全会場で歌われ、映画のロケ地富山県朝日町のみなさんも聴いたはず。
映画「少年時代」は、第二次世界大戦中に、主人公の少年が都会から富山県に疎開していた間の物語、と要約されよう。だが、底に流れていた少年同士の、友情と呼ぶにはあまりに初々しい愛が印象に残っている。その秘めた「愛」が表にでるときに初めて流れる「少年時代」の歌。涙させられるシーンであった。
♪夏が過ぎ 風あざみ
♪誰のあこがれにさまよう
♪青空に残された 私の心は夏模様
中学か高校か、教科書に載っているともきく。そうなれば歌詞の意味なども説明されるのだろうか。
♪夢が覚め 夜の中
♪長い冬が窓を閉じて
♪呼びかけたままで
♪夢はつまり想い出のあとさき
教えるひとでなくてよかった。わたしには逐語訳はできない。ただ、少年の叙情を宿した曲と、風と空と郷愁を抱く歌詞の、力に任せるしかない。
少年少女たちにももうそれなりの想い出はあるわけで、それぞれの心で感じて聴いているのだろう。
ところで、テレビの番組でこの歌を聴いたなかでの、わたしにとってのNo.1は、一本のトランペットとの演奏(と思う)だった。それがいつ、何の番組だったのかわからない。いまでは、自分の空想だったのかと思いかけている。
CDで聴くNo.1は、『Re-MASTER』の『extra-2』に収録されている、1999年12月壱岐文化ホールでのライヴ・ヴァージョンだ。会場と一緒に感動する。
昨年発売された『YOSUI TRIBUTE』では忌野清志郎が、草原の匂いのするような「少年時代」を歌っていて、こちらも好き。
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→ハンサムボーイ)
***********************
HAPPY BIRTHDAY to F!
君の誕生日に、聴いたことのない曲を贈ろうと思ったけど、上に書いたトランペットとの演奏が忘れられなくて「少年時代」を。
卒業演奏会を聴きに行かなくてごめん。生涯持ち続けてゆく後悔です。君のトロンボーンを聴く最後の機会だったのに。
あまりキレずに穏やかにすごしてね。君を愛しているいまの家族を悲しませないように。そんなことを願う資格のないわたしだけど。
***********************
「ハンサムボーイ」FLCF-3761 「GOLDEN BEST」FLCF-3761
「Re-MASTER」CD17枚組(このNo.17「extra-2」)
「YOSUI TRIBUTE」FLCF-4038
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 01:13 | コメント (9) | トラックバック
2005年07月18日
井上陽水「暑い夜」
CDアルバム『white』(1978年LP)で「暑い夜」を聴いた。作詞/白石ありす 作曲/井上陽水 編曲/星勝。
今日は海の日で梅雨明けだそうである。夕方になってようやく外へ出た。案外風があって気持ちがいい。雷警報が出ているらしいので、どこかで夕立が降っているのか。この辺にも一雨くるとよいが、さもないと暑い夜になりそうだ。
♪暑さで曲がった時計針
♪誰の時間に合わせたらいい?
♪暑い夜
「井上陽水コンサート2005」で歌われたとき「白石ありすという人と作った曲」と聞くまで、陽水の作詞かと思っていた。面白い詞です。白石ありすについて調べてみたが、作詞家で、小室等、吉田拓郎その他いろんな歌手に詞を提供しているらしいことしかわからない。
♪けだるい手でTVをつけると
♪ボクシングの生中継
♪暑い夜
♪あついぃぃぃ~よおぉぉぉるぅぅぅぅ~
どんなに暑くても、この曲がライヴで聴けるなら大歓迎さ!の曲。
今夜の生中継は女子バレーボール。ニッポンが3セット目を善戦しています。
♪あの娘にもらった夏カゼが
♪時間を「TV」と「終り」に区切る
♪暑い夜 暑い夜 暑い夜
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→white)
-------------------------------------------------------------------
CD『white』FLCF-3849
投稿者 蒼木そら : 20:45 | コメント (1) | トラックバック
2005年07月17日
井上陽水「ミス コンテスト」
CDアリバム『white』(1978年LP)で「ミス コンテスト」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。シングル『ミス コンテスト』(1978年EP)B面は「8月の休暇」。
競争が苦手である。ゲームなどは別だが、ひとに勝ちたいと思わない。で、成績とか出世とかに無縁の仕事についたが、社会で働く以上はどんな形であれ競争に巻き込まれるのだった。
結果は多分負け組なのだろうが、本人が競争したつもりがないから、負けた意識がない。この結果を見越してレースに参加しなかったのかもしれない。意気地のないなはしだ。
♪水着に着がえて 化粧には力を
♪会話をみがいて 微笑を整え
「ミス コンテスト」この名称こそもうないが、いろいろなコンテストはいまも行われている。
堂々とエントリーする人を何事にも自信のないわたしは尊敬と羨望の目で見る。
♪全国から来た美人の群れに
♪間もなく幕が 上がろうとしている
誰を勝ちとし、誰を負けとするのか、それを決めるのも人間だ。羨望される存在でも、審査される過程で人は生身の人間ではなく、データの集まりとなる。でも、誰にも平等なチャンスなのだから、そのくらいは我慢しなければ、という見方もあるだろう。
♪誰も見ていない 舞台の裏で
♪何も決めてない 掃除婦が働く
突然「舞台の裏」にスポットをあてることで、ある種のコンテストの馬鹿馬鹿しさを見せる。
巧みな歌唱が聴かれるいい曲です。
♪厳正な審査
♪夢のコンテストは 誰がNo.1
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→クラムチャウダー、white)
-------------------------------------------------------------------
CD『white』FLCF-3849
CD『クラムチャウダー』ライブ版(1986年)FLCF-3856
投稿者 蒼木そら : 23:55 | コメント (16) | トラックバック
2005年07月16日
井上陽水「愛されてばかりいると」
CDアルバム「LION & PELICAN」(1982年LP)で「愛されてばかりいると」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/川島裕二。
シングル(EP)でも発売されたからか(1983年、B面は「背中まで45分」)街でよく流れていた。替え歌が流行っていたような気も。
「約束は0時」の次にあって、時間帯はやはり夜。そう思ってみると、アルバム『LION & PELICAN』の10曲のうち、「夜」のないのは2曲だけ。
♪夜の中を目立ちすぎる赤いドレス
♪街の中でひかりすぎる銀色のピアス
♪Baby あなたの指先は
♪スピーディーな黒猫のよう
テンポの速いpopな曲。
同じアルバムの「とまどうペリカン」が遠くから寄り添う愛の歌なら、この曲は過剰な愛の歌。仮想の愛、かもしれない。
♪愛されてばかりいると星になるよ
♪ゆきすぎてばかりいると空にゆくよ
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→LION & PELICAN)
-------------------------------------------------------------------
『LION & PELICN』CD:FLCF-3853
投稿者 蒼木そら : 23:26 | コメント (15) | トラックバック
2005年07月15日
井上陽水「パンキー・ロカビリー」
CDアルバム『カシス』(2002年)で「パンキー・ロカビリー」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/井上陽水・平井夏美 編曲/美久月千晴・村田陽一(ブラス)
今日こそ仕事をひとつ終わらせるつもりだった。手をつければ1時間かそこらで終わるはずなのに、気持ちが向かない。テストの前に小説に手が伸びたり、普段はしない片付けをする学生時代から、人間は変わらないということか。ネットをうろうろしていて、目についた頁が「目指せ!クラプトン全曲レビュー」。タイトルどおり、エリック・クラプトンの曲の解説を毎回一曲づつ書いておられるのだが、時系列的な位置付け、曲と演奏の特徴など、実にハイレベルで、その上、クラプトンに詳しくないわたしも聴きたいと思ってしまうわかりやすい文章だ。(筆者:ジェイ加藤さん)。こんなレビューが書けたらなあと思っが、耳元で♪どだいムリなことだ~(「手引きのようなもの」)と声が。あきらめて今日の選曲はこの歌。
♪イカレた目が決め手 長い鎖巻いて
♪叫びの言葉は すべてがカタカナ
♪喧嘩まで ため息ばかり
「ロカビリー」とタイトルにあるから、曲については何も書かなくてもすむという、ずるい考え。「パンキー」、パンクっぽい?日本語にはしにくいですね。
♪多国籍で燃えて 若いくせに醒めて
♪奴隷の体で くたばりきるまで
♪踊らせて クラブのバルコニー
こうして読んでみると、どきっとするほどシニカルな詞だ。何をイメージして書いたのだろうか?
♪トカゲの手で触れて オカルトげに抱いて
♪ガラにもないほど 傷つくこころで
♪逃げるのは まぬけなハムスター
「すべてがカタカナ」と一節目で皮肉りながらカタカナを多用するのが陽水流。韻のために選んだような解釈しにくい詞の中に「傷つくこころ」などの言葉を滑り込ませて、なんとなくわかった気にさせる。これも陽水流。
♪全部 眺めは 思い出ばかり
さて、読む限りではシニカルなこの歌だが、曲は陽気である。バックにブラスがはいっている。ブラスってプラスの作用がありますよね(いや、語呂合わせではなく)。すっかり楽観的な気分になって、仕事は明日に延ばされたのであります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
CDアルバム『カシス』(2002年7月)FLCF-3906
投稿者 蒼木そら : 23:06 | コメント (9) | トラックバック
2005年07月14日
「井上陽水コンサート2005」全演奏曲目リスト(再掲)
2005年4月17日から6月28日までのツアー「井上陽水コンサート2005」の演奏曲目を7月4日に掲載しましたが、1箇所根室会場の曲目が不明で未完のままでした。このたび、「根室トピックス」さまのご協力を得て、全演奏曲目リスト完成版を作ることができましたので、追記に掲載いたします。
根室会場でのリストは、7月12日にご覧いただけます。
ありがとうございました!
根室なんでも情報サイト 根室トピックス
「井上陽水コンサート2005」全演奏曲目リスト | ||
曲目 | 初出年 | 演奏会場 ※カッコ内は会場数。10会場以下は会場名を記載しました |
01.あこがれ | 『断絶』1972 | 銚子 |
02.限りない欲望 | 『断絶』1972 | (24) |
03.傘がない | 『断絶』1972 | (21) |
04.人生が二度あれば | 『断絶』1972 | 加古川・橿原・銚子・富士・四万十・直方・根室 |
05.断絶 | 『断絶』1972 | (13) |
06.家へお帰り | 『断絶』1972 | 銚子・四万十 |
07.感謝知らずの女 | 『断絶』1972 | 銚子・宇和・大分・直方・北見・旭川・稚内・岡山・鳥取 |
08.あどけない君のしぐさ | 『センチメンタル』1972 | 富士・旭川 |
09.かんかん照り | 『センチメンタル』1972 | (21) |
10.つめたい部屋の世界地図 | 『センチメンタル』1972 | 銚子・四万十 |
11.夏まつり | 『センチメンタル』1972 | (23) |
12.能古島の片想い | 『センチメンタル』1972 | 舞鶴・加古川・橿原・出雲・鳴門・長崎 |
13.東へ西へ | 『センチメンタル』1972 | (23) |
14.夢の中へ | 『シングル』1973 | (全) |
15.いつのまにか少女は | 『シングル』1973 | (12) |
16.Fun | 『氷の世界』1973 | 出雲 |
17.帰れない二人 | 『氷の世界』1973 | (12) |
18.氷の世界 | 『氷の世界』1973 | (全) |
19.心もよう | 『氷の世界』1973 | (11) |
20.小春おばさん | 『氷の世界』1973 | 出雲・八戸・宇和・四万十・大分 |
21.白い一日 | 『氷の世界』1973 | 銚子・四万十 |
22.闇夜の国から | 『シングル』1974 | 長崎 |
23.御免 | 『二色の独楽』1974 | 加古川・富士 |
24.ゼンマイじかけのカブト虫 | 『二色の独楽』1974 | (11) |
25.夕立 | 『二色の独楽』1974 | 北見・鳥取 |
26.招待状のないショー | 『招待状のないショー』1976 | (14) |
27.結詞 | 『招待状のないショー』1976 | 舞鶴・富士・宇和・武生・朝日 |
28.青空、ひとりきり | 『招待状のないショー』1976 | 豊橋・朝日・北見・旭川岡山・鳥取・根室 |
29.灰色の指先 | 『white』1978 | 豊橋・いわき・武生・北見・稚内 |
30.暑い夜 | 『white』1978 | 宇和 |
31.海へ来なさい | 『スニーカーダンサー』1979 | 稚内 |
32.なぜか上海 | 『スニーカーダンサー』1979 | 長崎 |
33.娘がねじれる時 | 『スニーカーダンサー』1979 | 岡山 |
34.クレイジーラブ | 『EVERY NIGHT』1980 | 豊橋・八戸・郡山 |
35.My House | 『あやしい夜をまって』1981 | 加古川・富士・八戸・鳴門 |
36.ジェラシー | 『あやしい夜をまって』1981 | (14) |
37.カナリア | 『LION & PELICAN』1982 | 郡山・宇和・四万十・直方・朝日・北見・稚内・鳥取 |
38.とまどうペリカン | 『LION & PELICAN』1982 | (17) |
39.リバーサイドホテル | 『LION & PELICAN』1982 | (全) |
40.ワカンナイ | 『LION & PELICAN』1982 | 水沢 |
41.いっそセレナーデ | 『9.5カラット』1984 | 舞鶴・鳴門・四万十・旭川・鳥取 |
42.ワインレッドの心 | 『9.5カラット』1984 | 富士・水沢・直方・旭川・稚内 |
43.飾りじゃないのよ涙は | 『9.5カラット』1984 | 鳴門・四万十・朝日・岡山・鳥取・根室 |
44.Speedy Night | 『シングル』1984 | 長崎 |
45.少年時代 | 『ハンサムボーイ』1990 | (全) |
46.最後のニュース | 『ハンサムボーイ』1990 | 出雲・郡山・武生 |
47.自然に飾られて | 『ハンサムボーイ』1990 | (15) |
48.5月の別れ | 『UNDER THE SUN』1993 | 舞鶴・加古川・橿原・豊橋・富士・八戸・郡山・いわき・水沢・鳴門 |
49.Make-up Shadow | 『UNDER THE SUN』1993 | いわき・鳴門 |
50.タイランド ファンタジア | 『永遠のシュール』1994 | 大分・岡山 |
51.嘘つきダイヤモンド | 『シングル』1995 | 舞鶴・橿原・豊橋・郡山・いわき・水沢・宇和・北見・旭川・鳥取 |
52.アジアの純真 | 『ショッピング』1997 | 鳴門・宇和・大分・朝日・北見・根室 |
53.手引きのようなもの | 『ショッピング』1997 | 舞鶴・加古川・橿原・豊橋・出雲・八戸・郡山・いわき・銚子・鳴門 |
54.長い坂の絵のフレーム | 『九段』1998 | 舞鶴・加古川・鳥取 |
55.コーヒー・ルンバ | 『UNITED COVER』2001 | (11) |
56.星のフラメンコ | 『UNITED COVER』2001 | 大分・朝日・北見・旭川・岡山・鳥取・根室 |
57.歌に誘われて | 『シングル』 2004 (西鉄エージェンシー) |
水沢・大分・長崎・直方 |
58.Yesterday | - | 水沢・長崎・宇和 |
59.渚にまつわるエトセトラ | - | (18) |
60.南国土佐をあとにして | - | 四万十 |
61.ロシアより愛をこめて | - | 根室 |
投稿者 蒼木そら : 01:42 | コメント (12) | トラックバック
2005年07月13日
井上陽水「海へ来なさい」
CDアルバム『スニーカーダンサー』(1979LP)で「海へ来なさい」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲・編曲/星勝。
2003年の2月からNHKで放送された『NHKスペシャル~こども輝けいのち』のオープニングテーマとして、聴かれた方も多いはずの曲。
映画「Dear フランキー」を観た。映画はどちらかというと、大掛かりではないのが好きだ。丁寧に造られた味のあるもの。沢木耕太郎が映画評でとりあげる映画にはそのようなものが多い。この映画も、7月4日朝日新聞東京版の夕刊で評されていた。他の雑誌の掲載でもそうだが、沢木耕太郎の映画評は、かなり内容に踏み込んで書かれる。ストーリーがおおよそわかってしまう場合も。それでも心惹かれて観るわけで、それだけ文章に吸引力があるのだろう。
スコットランドの港町が舞台で、海の風景が美しい。
♪太陽に敗けない肌を持ちなさい
♪潮風にとけあう髪を持ちなさい
主人公は9歳半の男の子フランキー。耳が殆ど聞えないがとても賢い。母と祖母とで何度も引っ越しを繰り返してこの町へ来た。彼は父親に手紙を書く。「あとひとついい話。窓から海が見えるんだ」
♪いつまでも 唄える心と
♪魚に触れる様な
♪しなやかな指を持ちなさい
フランキーは海の生物に詳しい。地理も得意。父が船乗りで世界中から手紙をくれるから。
しかし、その手紙は母の創作なのだ。父の暴力から逃げている事実を隠すために、危ういフィクションを懸命に続ける母。
映画そのものは危なげなく構築されたフィクションで、人物の心理もこまやかに描かれていた。町も入り江も、もうひとりの主人公と言えるほど愛情をもって撮られていて、行ってみたいと思った。
♪風上へ向かえる足を持ちなさい
♪貝がらと話せる耳を持ちなさい
声を出さないフランキーだが、貝がらとなら話せそう。いじけもせず、前向きで、優しい想像力を持つ。
観終わったあとで、この「海へ来なさい」を想った。
♪海へ来なさい 海へ来なさい
♪そして心から 幸福になりなさい
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→スニーカーダンサー)
「Dear フランキー」2004年イギリス
LE CINEMA Bnkamura
--------------------------------------------------------------------
『スニーカーダンサー』CD:FLCF-3850 『Blue Selection』CD:FLCF-3919
『UNITED TOUR(CONCERT1999~2001)』DVD:FLBF-8561
投稿者 蒼木そら : 23:45 | コメント (1) | トラックバック
2005年07月12日
井上陽水コンサート2005根室市
北海道根室市の情報サイト『根室トピックス』の管理人様から、根室でのコンサートのセットリストを教えていただきました。
「改めて曲順を見ながら素晴らしいコンサートの模様を思い出しております 」とのコメントもいただきました。
管理人様、ご協力いただいた「Y先輩」様、ありがとうございます。
井上陽水コンサート2005
6.18 根室市総合文化会館
01 東へ西へ
02 かんかん照り
03 いつのまにか少女は
04 青空、ひとりきり
05 夏まつり
06 人生が二度あれば
07 飾りじゃないのよ涙は
08 ゼンマイじかけのカブト虫
09 コーヒー・ルンバ
10 ロシアより愛をこめて
11 アジアの純真
12 とまどうペリカン
13 リバーサイドホテル
14 ジェラシー
15 自然に飾られて
16 限りない欲望
17 氷の世界
18 少年時代
アンコール
01 渚にまつわるエトセトラ
02 夢の中へ
03 星のフラメンコ
04 傘がない
05 招待状のないショー
のちほど「全演奏曲目リスト」に加えさせていただきます。
「根室トピックス」は情報満載のビッグサイトです。お忙しいでしょう管理人様に速攻でご協力いただき、感謝感謝です。
そしてご覧のみなさま、「根室トピックス」にはおいしい情報がいっぱいで、掲示板もとても楽しそうですよ!根室に行ったことのある方もない方も、きっと歓迎してくださいます。
投稿者 蒼木そら : 00:14 | コメント (12) | トラックバック
2005年07月11日
井上陽水「約束は0時」
CDアルバム『LION & PELICAN』(1982年LP)で「約束は0時」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/後藤次利。
毎晩夜中の0時を目指してこのコラムを書く。正確にいうと数秒前を目指して。0時になるとカレンダーが次の日になってしまう。まあ、どうでもよいのだが。例えば今日だと9時からテレビ見ながら夕食。終わってまただらだらテレビを見ながら今日は何を聴こうかなと考えてたりする。11時過ぎて1曲聴いて、いま。
♪約束は0時
♪いつもの街角で
♪夜空はきれいに
♪シャイニング、チャーミング、ミッドナイト
いきなりうっとりさせられる声が歌いだすが、現実のミッドナイトは蒸し暑い夜で、向かっているのはPCで。
♪永遠の恋を願うあなたと
♪瞬間の愛を望む私に
♪夜は広いプライベートルーム
あなたと私。どちらがどちら?ふつうは永遠の愛、瞬間の恋って詠いそう。そんな引っ掛かりを発見してちょっと楽しむ。
♪Ah- 約束は0時
♪Ah- それからは夢に流され
約束に遅れないように、次の曲「愛されてばかりいると」はお預けです。
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→LION & PELICAN)
-------------------------------------------------------------------
『LION & PELICN』CD:FLCF-3853
投稿者 蒼木そら : 23:54 | コメント (2) | トラックバック
2005年07月10日
井上陽水「AとB」
井上陽水奥田民生のCDアルバム『ショッピング』(1997年)で「AとB」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水・奥田民生。
次世代DVDの規格が統一されるのかされないのか、不安な雲行きである。まだDVDを使いこなしてもいないのに、もう次の段階か?音や画像の記録媒体の進歩、従ってその再生装置の変化のスピードはますます大きくなって、追い立てられているようだ。
♪か細く長い 茶色の帯に 僕らの夢は 詰め込まれ
♪電流を武器にして 磁気を帯び 複雑な理論を クリアーにする
♪二つの穴は つかず離れず 僕らの夢を くり返す
そう、カセットテープ。この時代はずいぶん長かった。LPのほかにMTつまりミュージック・テープが売られていたころもあった。
テープからMDに移そうと思いながらぐずぐずしていうちに、テープを聞く装置も代替わりしてしまった。
♪ノーマル クローム メタリック ジャンルに合わせて
この歌でのボーカルは陽水。無機的な言葉が声とメロディを得て命を持つ。
「詰め込まれ」た「僕らの夢」。この形のない、だからこそ貴重なものも、形に支配されて、消えてゆくのだろうか。たよりは記憶だが、それとてヒトという入れ物あってのもの。
-------------------------------------------------------------------
『ショッピング』CD:FLCF3679、CD:SRCL-3769
聴いてみて!こちら→『ショッピング』までスクロールして
投稿者 蒼木そら : 23:35 | コメント (5) | トラックバック
2005年07月09日
井上陽水「もう・・・」
CDアルバム『招待状のないショー』(1976年LP)で「もう・・・」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。
夜のはじまりからずっと、雨の音がしている。
コンクリート長屋に住んでいるので、多少の雨では音が聞えない。車が水をはねて走る音で雨を知る。たまに田舎に帰って、屋根や庭に降る雨の音を聞くと妙に新鮮だ。雨の音には何か心をざわめかせるものがある。
今夜は音が聞えるところをみると、かなり激しく降っているのだろう。こんな夜にしんみりと聴いたのはこんな曲。
♪もうあの娘には逢えない
♪ずっとこれからは
♪雨、雨の降る夜には
♪少しさみしい
どうして?失った恋?
♪過ぎし日々、語り合い、気がつけば夕暮れ
♪約束は、たわむれの 帰らぬ時の事
あまり意識して聴いたことのないこの小さな歌。さみしさと達観。逢えないのは単に「あの娘」ではないのだ。『招待状のないショー』らしい歌だ。
♪もうあの娘には逢えない
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→招待状のないショー)
-------------------------------------------------------------------
CDアルバム『招待状のないショー』FLCF-3848
投稿者 蒼木そら : 23:50 | コメント (1) | トラックバック
2005年07月08日
井上陽水「リバーサイド ホテル」
CDアルバム『LION & PELICAN』(1982年LP)で「リバーサイド ホテル」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。シングル『リバーサイドホテル』(1982年EP)B面は「俺の事務所はCAMP」)。1988年に放映されたフジテレビ系の連続ドラマ「ニューヨーク恋物語」の主題歌。
ライブでも殆ど必ず歌われる曲。カラオケでも物まねでも、つまりかなり流通していて、こういう歌はとりあげにくい。
エド・マクベインが7月6日に亡くなったそうだ。「87分署シリーズ」で有名なミステリー作家で、このシリーズはたしか50作以上発表されている。凄い数だ。
黒澤明監督の映画「天国と地獄」の原作もそのひとつで「キングの身代金」。そうそう、日本テレビ系の「火曜サスペンス劇場」でこの翻案ものが何本か作られてもいた。「わが街」(わが町?)というシリーズで、主人公のタフで人情もあるキャレラ刑事を渡辺謙が演じていた。場所を東京の下町に置き換えた、いいシリーズだった。
原作はニューヨークを思わせる架空の町が舞台で、そこから「リバーサイド ホテル」を連想したのだが、「わが街」も「ニューヨーク恋物語」も脚本は鎌田敏夫という共通項もあって、やっと本題にたどりつけました。
♪誰も知らない夜明けが明けた時
♪町の角からステキなバスが出る
最初はLPで聴いてかなり好きだったので、「ニューヨーク恋物語」でみんなに知られて、ほらね!と・・・。陽水の曲は雰囲気があるから、上手に映像と組み合わせて使われると、相乗効果を生む。
♪ホテルはリバーサイド
♪川沿いリバーサイド
♪ベッドの中で魚になったあと
♪川に浮かんだプールでひと泳ぎ
どこにあるのか、そのホテル。ここでもない、あそこでもないどこか。
「狭いシートに隠れて旅に」出た二人にも現実の顔はない。
この高音で歌われる現実離れした浮遊感が、異郷で根をもたない恋の物語にマッチしたのだろうか。
『YOSUI TRIBUTE』では奥田民生が堂々たる歌いっぷりで気持ちがいい。こちらのホテルは、どっしりした民俗風の建物かも。
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→LION & PELICAN)
--------------------------------------------------------------------
『LION & PELICN』(1982年)FLCF-3853
『GOLDEN BEST』(1999年)FLCF-3761
『YOSUI TRIBUTE』(2004年)FLCF-4038
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 23:27 | コメント (1) | トラックバック
2005年07月07日
井上陽水「You Are The Top」
CDアルバム『カシス』で「You Are The Top」を聴いた。作詞/三谷幸喜・井上陽水 作曲/井上陽水・平井夏美 編曲/井上陽水・平井夏美。2002年発売の『カシス』はオリジナルでは最新のアルバム。
昨日のミュージカルつながりでこの曲を。2002年に上演された、三谷幸喜作の舞台「You Are The Top~今宵の君」の劇中歌である。ミュージカルとはよばないかもしれないが、歌ありダンスありの喜劇。「モーツァルト!」に出ている市村正親も出演していた。
♪見上げれば キリがなく
♪日々夜毎の めぐりあい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
♪You Are The Top You Are The Top
♪稀に見るよなご尊顔
ロマンチックに歌いはじめられるが、やがて踊りだしそうなリズムに。覚えやすいメロディは、劇を観た帰り道で口ずさむ者多数。ステップを踏みながら歩く人もいたとか。
讃えられる「君」を演じていたのは、戸田恵子。出演者はあと浅野和之の3人だった。
♪You Are The Top 君こそ
♪ま、そんなこと言っちゃって、Love
大人の恋は、冗談まじりの中に真実がある。
≪お願い≫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
井上陽水コンサート2005 6月16日根室市総合文化会館 でのセットリストを 教えてください!
「コメント」欄にご記入いただければ、ありがたいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
CDアルバム『カシス』(2002年7月)FLCF-3906
投稿者 蒼木そら : 23:37 | コメント (15) | トラックバック
2005年07月06日
井上陽水「はじまり」
CDアルバム『氷の世界』(1973年LP)で「はじまり」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。
誕生日祝いにもらった「モーツァルト!」を観に帝国劇場へ行った。東宝ミュージカルの再演(多分)である。ミュージカルを観るのは「キャッツ」の初演以来、帝劇なんて思い出せないほどぶりである。
「今日は三越明日は帝劇」(逆?それに古い)と言われたように、時間をたっぷり過せるようなロビーでミニ市場のようだ。だが、ソファでサンドイッチなどを食している姿が多いのを見ると、いまは上流階級のものではないのだなと思う。そうでなければ、1917席連日満員で50日もの公演は成り立つまい。週日のマチネだからか、98%は女性で20代からずっと上までと幅広い。
映画で観た「アマデウス」と違って、モーツァルトの音楽はあまり演奏されないし、サリエリも出てきたらしいが気がつかなかったほど。
主役・中川晃教の眼差しの魅力、山口祐一郎の歌唱力と貫禄、陰のモーツァルト(アマデ)という存在の発想、後半のドラマは集中して観た。
このようなショーの魅力とは、最後の全員合唱、そしてカーテンコールに集約されているように思う。特に三回目はオーケストラの演奏中観客全員立って拍手のコール、カタルシスを得て終わるのであった。
さて、延べ3時間ものShowのあとなので、我が耳が、
「音を聞くのはつらい事です♪」(「俺の事務所はCAMP」)
と言う。そこで短い曲を聴いた。
♪夜が来た
♪華やかなドレスを着飾り夜が来た
♪きれいだな ふるえそう
♪今夜は誰でも愛せそう
歌詞はこれだけ。『氷の世界』の1曲目「あかずの踏切り」のあとにあって、終わるとすぐ「帰れない二人」が始まるのです。
今日のShowはモーツァルトの時代、華やかなドレス姿のダンスが見られました。
----------------------------------------------------------------------
CDアルバム『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)ポリドール
投稿者 蒼木そら : 20:45 | コメント (13) | トラックバック
2005年07月05日
井上陽水「ギャラリー」
CDアルバム『ハンサムボーイ』(1990年)で「ギャラリー」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。荻野目洋子への提供曲(シングル『ギャラリー』)。
お昼休みに歯医者さんに行って、痛いのを我慢しながら思い出していたこと。若い友人と話していて、どんな流れからか、「陽水ってサングラスかけていないと他人にわからないと思ってるみたい」「えー!私はわかりますよ」と、それほどのファンではない彼女。「歯でわかるんです」「は?」「歯並びがいいでしょう?絶対わかります。お父様歯医者さんなんですよね」
観察眼の鋭いひとがいるものだと感心した。そこできれいな歯並びを見せるジャケットの『ハンサムボーイ』からの選曲です。(ちょっと苦しい)
♪だって私はギャラリー どんな夜も
♪夜空をながめて 立ってるから
同じアルバムの「ライバル」同様、大人の女性。しっかりして自立しているひとなんだろうな、きっと。自分を客観視できるのだから。
繰り返される「だって私はギャラリー♪」が好き。
♪真夜中のデイトも 恋のお別れも
♪私ならあなたより 自然に出来るわ
♪だって私はギャラリー ずっと
♪恋を夢見ているだけの
恋となると臆病なのか。それとも見ているのが好きなのか。
いろんな恋を、男を、女を、ある人を。
♪夢にただようギャラリー ずっと
♪いつかあなたの手に抱かれるまで
♪I'm in love I Love you
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→ハンサムボーイ)
--------------------------------------------------------------------
「ハンサムボーイ」CD:FLCF-3761
投稿者 蒼木そら : 20:20 | コメント (11) | トラックバック
2005年07月04日
「井上陽水コンサート2005」全演奏曲目リスト
「井上陽水コンサート2005」(春の部?)が6月28日に鳥取会場で終了しました。どれだけの曲目が演奏されたのか、タイトルごとに集計してみました。自身以外の曲もフルコーラス歌われた曲は含めると、60曲でした。
この「コンサート2005」では、出雲・銚子・四万十では安田裕美さんとの全曲“弾き語り”、他会場でもほぼ前半“弾き語り”という構成。従って、同一タイトルも様々なアレンジで演奏されたことを付け加えておきます。
「全演奏曲目リスト」これは実は“看板に偽りあり”でして、全25会場のうち、6月18日根室市総合文化会館での曲目がわかりません。
もしお読みくださった方で、ご存知の方がおられましたら、コメントを寄せていただけると、ありがたいです。お願いします。
リストを追記します。よろしかったらご覧ください。
--------------------------------------------------------------------
CDアルバム『断絶』POCH-1571 『センチメンタル』POCH-1572『陽水ライヴ もどり道』POCH-1573『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)ポリドール『GOLDEN BEST』FLCF-3761
「井上陽水コンサート2005」全演奏曲目リスト(未完) | ||
曲目 | 初出年 | 演奏会場 ※カッコ内は会場数。10会場以下は会場名を記載しました |
01.あこがれ | 『断絶』1972 | 銚子 |
02.限りない欲望 | 『断絶』1972 | (23) |
03.傘がない | 『断絶』1972 | (20) |
04.人生が二度あれば | 『断絶』1972 | 加古川・橿原・銚子・富士・四万十・直方 |
05.断絶 | 『断絶』1972 | (13) |
06.家へお帰り | 『断絶』1972 | 銚子・四万十 |
07.感謝知らずの女 | 『断絶』1972 | 銚子・宇和・大分・直方・北見・旭川・稚内・岡山・鳥取 |
08.あどけない君のしぐさ | 『センチメンタル』1972 | 富士・旭川 |
09.かんかん照り | 『センチメンタル』1972 | (20) |
10.つめたい部屋の世界地図 | 『センチメンタル』1972 | 銚子・四万十 |
11.夏まつり | 『センチメンタル』1972 | (22) |
12.能古島の片想い | 『センチメンタル』1972 | 舞鶴・加古川・橿原・出雲・鳴門・長崎 |
13.東へ西へ | 『センチメンタル』1972 | (22) |
14.夢の中へ | 『シングル』1973 | (24) |
15.いつのまにか少女は | 『シングル』1973 | (11) |
16.Fun | 『氷の世界』1973 | 出雲 |
17.帰れない二人 | 『氷の世界』1973 | (12) |
18.氷の世界 | 『氷の世界』1973 | (24) |
19.心もよう | 『氷の世界』1973 | (11) |
20.小春おばさん | 『氷の世界』1973 | 出雲・八戸・宇和・四万十・大分 |
21.白い一日 | 『氷の世界』1973 | 銚子・四万十 |
22.闇夜の国から | 『シングル』1974 | 長崎 |
23.御免 | 『二色の独楽』1974 | 加古川・富士 |
24.ゼンマイじかけのカブト虫 | 『二色の独楽』1974 | 橿原・富士・出雲・八戸・郡山・いわき・水沢・銚子・宇和・四万十 |
25.夕立 | 『二色の独楽』1974 | 北見・鳥取 |
26.招待状のないショー | 『招待状のないショー』1976 | (13) |
27.結詞 | 『招待状のないショー』1976 | 舞鶴・富士・宇和・武生・朝日 |
28.青空、ひとりきり | 『招待状のないショー』1976 | 豊橋・朝日・北見・旭川岡山・鳥取 |
29.灰色の指先 | 『white』1978 | 豊橋・いわき・武生・北見・稚内 |
30.暑い夜 | 『white』1978 | 宇和 |
31.海へ来なさい | 『スニーカーダンサー』1979 | 稚内 |
32.なぜか上海 | 『スニーカーダンサー』1979 | 長崎 |
33.娘がねじれる時 | 『スニーカーダンサー』1979 | 岡山 |
34.クレイジーラブ | 『EVERY NIGHT』1980 | 豊橋・八戸・郡山 |
35.My House | 『あやしい夜をまって』1981 | 加古川・富士・八戸・鳴門 |
36.ジェラシー | 『あやしい夜をまって』1981 | (13) |
37.カナリア | 『LION & PELICAN』1982 | 郡山・宇和・四万十・直方・朝日・北見・稚内・鳥取 |
38.とまどうペリカン | 『LION & PELICAN』1982 | (16) |
39.リバーサイドホテル | 『LION & PELICAN』1982 | (24) |
40.ワカンナイ | 『LION & PELICAN』1982 | 水沢 |
41.いっそセレナーデ | 『9.5カラット』1984 | 舞鶴・鳴門・四万十・旭川・鳥取 |
42.ワインレッドの心 | 『9.5カラット』1984 | 富士・水沢・直方・旭川・稚内 |
43.飾りじゃないのよ涙は | 『9.5カラット』1984 | 鳴門・四万十・朝日・岡山・鳥取 |
44.Speedy Night | 『シングル』1984 | 長崎 |
45.少年時代 | 『ハンサムボーイ』1990 | (24) |
46.最後のニュース | 『ハンサムボーイ』1990 | 出雲・郡山・武生 |
47.自然に飾られて | 『ハンサムボーイ』1990 | (14) |
48.5月の別れ | 『UNDER THE SUN』1993 | 舞鶴・加古川・橿原・豊橋・富士・八戸・郡山・いわき・水沢・鳴門 |
49.Make-up Shadow | 『UNDER THE SUN』1993 | いわき・鳴門 |
50.タイランド ファンタジア | 『永遠のシュール』1994 | 大分・岡山 |
51.嘘つきダイヤモンド | 『シングル』1995 | 舞鶴・橿原・豊橋・郡山・いわき・水沢・宇和・北見・旭川・鳥取 |
52.アジアの純真 | 『ショッピング』1997 | 鳴門・宇和・大分・朝日・北見 |
53.手引きのようなもの | 『ショッピング』1997 | 舞鶴・加古川・橿原・豊橋・出雲・八戸・郡山・いわき・銚子・鳴門 |
54.長い坂の絵のフレーム | 『九段』1998 | 舞鶴・加古川・鳥取 |
55.コーヒー・ルンバ | 『UNITED COVER』2001 | 舞鶴・橿原・豊橋・いわき・宇和・直方・朝日・武生・稚内・鳥取 |
56.星のフラメンコ | 『UNITED COVER』2001 | 大分・朝日・北見・旭川・岡山・鳥取 |
57.歌に誘われて | 『シングル』 2004 (西鉄エージェンシー) |
水沢・大分・長崎・直方 |
58.Yesterday | - | 水沢・長崎・宇和 |
59.渚にまつわるエトセトラ | - | (17) |
60.南国土佐をあとにして | - | 四万十 |
投稿者 蒼木そら : 13:52 | コメント (7) | トラックバック
2005年07月03日
井上陽水「目が覚めたら」
CDアルバム『永遠のシュール』(1994年)で「目が覚めたら」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/井上陽水・平井夏美 編曲/Grant Mitchell。
衝動的にした行動を、よく後悔する。場を読めていたらしないはずのこと、本意でないのに、はずみで言った言葉。衝動買いなら、あとで節約しようと思えば気がすむが、したこと言ったことは取り消せない。
まわりの人はみんな、いつも適切な時に的確なことをしたり言ったりしているようだ。羨ましい。
夢の中のできごとだったらいいのに、と思ってこの曲を。
♪目が覚めたら恋は夢
♪気がついたら朝の夢
♪森の中から聞えてくるのは小鳥の歌
こちらの夢はいい夢だったらしい。主人公は少女か。「窓から・・・お日さま」「庭の小川」。そんな舞台に似合う白い服の少女。
♪青い夜が星を散りばめ
♪あなたとわたしは見つめ合い いだき合う
ストリングスがロマンチックなメロディを奏でる。
♪部屋の扉をたたいているのは
♪いつものママ
♪私のママ
♪あの あのママ
何かあるのか?と思わせる。心理学的にはどう解釈するのだろうか。
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→永遠のシュール)
--------------------------------------------------------------------
「永遠のシュール」FLCF-3527(1994年)
投稿者 蒼木そら : 23:07 | コメント (1) | トラックバック
2005年07月02日
井上陽水「街の子のハーモニー」
CDアルバム『バレリーナ』(1983年LP)で「街の子のハーモニー」を聴いた。作詞/作曲:井上陽水 編曲:BANANA(川島裕二)。
都会的で人工的な印象の『バレリーナ』の一曲目で、このアルバム自体を表現しているような曲。
♪あなたは街の子 電子の踊り子
♪メタルとガラスに体を守られて
電子、メタルとガラス、現代の象徴だ。
♪時代が急いでる
♪TIMEが縮んでる
そのまま走り続けて来たこの国。この時代をも表現していたのだ。
♪そして大切にしているのは 夢 胸 爪 耳
♪そして光のハーモニー
街の子たちの行く末は?あの頃の未来は今。そしてまた未来へと続く。
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→バレリーナ)
--------------------------------------------------------------
『バレリーナ』FLCF-3854
投稿者 蒼木そら : 23:56 | コメント (7) | トラックバック
2005年07月01日
井上陽水「この頃、妙だ」
CDアルバム『バレリーナ』(1983年LP)で「この頃、妙だ」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/BANANA(川島裕二)。
最近迷惑メールが多い。メールソフトを立ち上げるとまず、それらを削除するのが習慣になっている。とうとうアドレスを変えた、という話も聞くが、面倒でそのままにしているうちに、それらをバシバシ消すのがちょっと楽しみになったりして。妙ですね。
♪僕はなんだかこの頃とっても妙だ
♪二人きりでも一人になってるようだ
速いテンポに乗って早口で歌われる。
♪Ah--- 誰かさん
♪Ah--- 誰かさん
無差別に送りつけてくるメールには、見えない誰かの悪意が込められているようで。
♪僕の気持ちをわかって ただ 僕のことなど忘れて
♪なんといってもみんなが僕より妙だ
♪なにも知らずになんでも知ってるようだ
♪いつも誰かに見張られて
♪たとえ逃げてもそのうちに
先日聴いた「事件」があるが、それも珍しい例で、「悪意」が感じられる歌は、陽水にはあまりない。追い詰められたら「妙」にもなりますよね。
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→バレリーナ)
----------------------------------------------------------------------
『バレリーナ』(1983年)FLCF-3854