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2005年03月31日
井上陽水「引き揚げ者の唄」
BOX『ReMASTER』のうちの『extra-2』で「引き揚げ者の唄」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/清水信之
1993年発売のシングル『カナディアン アコーデオン』のカップリング曲である。
(第二次世界大戦のあと、海外に残された日本人は600万人以上だったという。彼らは、1945年の敗戦後、十数年に渡って、船で舞鶴や佐世保や函館などへ引き揚げてきた。「引き揚げ」についての言葉に尽くせぬ体験は、様々な形で記録され、発表されている)
♪船に乗ればすぐ
♪ろうそく揺れて
♪飯盒の味、桜味
ほっと一息ついて、望郷の心。
♪雨の北京、夕暮れのマニラ
♪星の降る夜のニューギニア
♪お別れに 汽笛をただくり返し
♪引き揚げ者の唄
♪誰にも言えぬ
♪思い出も深い物語
想像する力が他者の思い出に風景を与え、心を沿わす。
♪曼珠沙華の花
♪花びらは憂鬱
♪招かれざる客の帰り道
最初と最後におかれたこのフレーズ、「招かれざる客」とは?
曼珠沙華は彼岸花ともいい、秋の彼岸の頃に咲く赤い糸状の花。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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ReMASTER(FLCF-3860)CD17枚組(このNo.17「extra-2」)
投稿者 蒼木そら : 23:40 | コメント (9) | トラックバック
2005年03月30日
井上陽水「カナディアン アコーデオン」
CDアルバム『UNDER THE SUN』で「カナディアン アコーデオン」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/筒美京平 編曲/佐藤準。
NHKの朝ドラ「かりん」の主題歌。このドラマを私は見ていなかったが、信州の話だったらしい。シングルでも発売され(1993年)、c/wは「引き揚げ者の唄」。
『UNDER THE SUN』(1993年発売)には、「Make-Up Shadow」や「五月の別れ」も収録されていて、ドラマ主題歌が2曲にCM曲という華やかなアルバムだ。私にとってはいままでちょっと掴まえ所がない印象だった。こんど改めて通して聴いてみよう。
とりあえず今日の”世界の国めぐり”は、カナダへ。
♪冬の主にコヨーテが夜を知らせに駆けてゆく
♪空を見事に飾りつけた星屑
♪尖ったシャープな三日月が恋をリアルに見せかける
♪恋の視線をはぐらかしたオーロラ
書いてみると、いままでになく一行が長い。凝った歌詞である。曲は、この部分は難しい。下の部分は聞きやすいけれど。筒美京平さんて、アイドルのヒット曲を沢山作っている方ですよね。ちょっと不思議な組み合わせ。
♪君は窓辺にもたれたままで
♪僕は後ろの揺れない席で
森や湖を抜けてゆくバスの中。ラジオで聞く、「冬を奏でる」「アコーデオン」がますます旅の気分に。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『UNDER THE SUN』FLCF-30220(1993年9月)
UNDER THE SUN
投稿者 蒼木そら : 23:45 | コメント (2) | トラックバック
2005年03月29日
井上陽水「サナカンダ」
CDアルバム『EVERY NIGHT』(1980年)で「サナカンダ」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/井上鑑。全体的に陽気な感じの『EVERY NIGHT』の1曲目。「サナカンダ」、さて、どこでしょうか。
♪南の
♪南の海の海岸で
♪探せばあつまるものが ロマンス
♪小鳥のうづまく島が サナカンダ
♪光がうらやむ程の アイランド
楽園ですね。「ハチミツ魔女湾」(『森花処女林』)もこの島にあったりして。
♪願いと
♪望みのものは決めたんだ
♪たとえば過ぎゆくものじゃなく
♪想いをかなえる島が サナカンダ
♪いずれはなくなる程の アイランド
ただの楽園ではなかったのだ。魔力を持つ不思議な島。行くときは心を決めて。
♪嵐も近づいたサナカンダへ
♪Let’s Go
♪サナカンダへ
♪Let’s Go
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『EVERY NIGHT』FLCF-3851(1980年12月)
投稿者 蒼木そら : 23:48 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月28日
井上陽水「I氏の結婚」
CDアルバム『招待状のないショー』(1976年)で「I氏の結婚」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/矢野誠。
春は一進一退、雨降りで寒い今日の行先はハワイ。
♪南十字星が光れば
♪椰子の浜辺は風のにおい
♪遠い島 この島で二人 頬よせた
行儀のいい詞、幸せな二人。このアルバムにしては、普通すぎない?と言うなかれ。
♪月のまわりに
♪星をちりばめ
♪愛の鐘 とこしえに鳴れ
ゆったりしたメロディを、真正面から歌い上げる歌唱を聴けば、その普通っぽい真面目さこそが、この曲の心なのだとわかる。
♪Wedding Song in HAWAII
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『招待状のないショー』FLCF-3848(1976年3月)
投稿者 蒼木そら : 23:07 | コメント (13) | トラックバック
2005年03月27日
井上陽水「Flight」
CDアルバムBOX『ReMASTER』の『extra-1』で「Flight」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/矢野誠。1975年発売のシングルEP『青空ひとりきり』のB面。
世界への旅とでもいうテーマで聴いている。と言っても「チャイニーズ フード」を聴いてからの思いつきなので、出発に相応しいこの曲が後になってしまった。仕切りなおしと行こう。
♪夜の向かい風が
♪飛びたつ翼に当る
曲も勢いがあって明るい。
♪流れ星追い越せ
♪世界中 目をとじてる
♪その上を 飛んでゆけ
闇を裂いて飛んでゆくジェット機。高く高く「月が機体にさわる」まで。想像の先は果てしもない。
♪愛のきれいな君の
♪ひとみが夜空にまわる
君がきれい、じゃなくて、「君の愛がきれい」と、この前でも詠っている。面白い表現だ。「君」は飛行機?
♪なにもかも 我を忘れ
♪ねてるまに 飛んでゆけ
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『ReMASTER』17枚組BOX「extra-1」 (2001年)FLCF-3860
投稿者 蒼木そら : 23:36 | コメント (9) | トラックバック
2005年03月26日
井上陽水「ロンドン急行」
CDアルバム『二色の独楽』(1974年)で「ロンドン急行」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/Gene Page。この曲も、Los Angelsで録音されている。
世界の国めぐり、いきなりヨーロッパはイングランドです。この『二色の独楽』というアルバムは、実はあまりなじみがなくて、この曲も聴いて思い出した。でも、人気のある曲なんですね。カバーもされているらしい。
♪あこがれのロンドン急行
♪ブルーの色に白帯かけて
♪山を越え 丘を越え 谷をぬけてゆく
明るいサウンド、歌詞も易しい。窓から、手を振る子供が見えたりして。
♪忘れじの「抱きしめたい」の唄
♪口笛の出ない音の為
ここはビートルズの国。「忘れじの」、意図しての文語体?愛があります。
♪恋人よ 行先は着いた時に知らせる
♪あこがれの
♪ロン ロン ロン ロン ロンドン急行
列車の旅によく合いそう。好まれるのも尤もです。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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CDアルバム『二色の独楽』POCH-1575
投稿者 蒼木そら : 23:51 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月25日
井上陽水「タイランド ファンタジア」
CDアルバム『永遠のシュール』で「タイランド ファンタジア」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水。
この”陽水マラソン”も70日近く続けていると、聴きたい曲が毎日閃くとは限らない。昨日の「チャイニーズ フード」に続き、世界の国めぐりを企て、次は「アジアの純真」のつもりだったが、テレビからサッカーの中継が聞こえる今日は、いくらなんでもベタ過ぎよう。ちなみに25日から日付が変わろうとしている今、1-0でイラン優位だ。
アルバム『永遠のシュール』(1994年)については、「移動電話」の日(2月25日)に簡単に触れたので省略。
♪あこがれて風はメコンに流れ
♪ふりそそぐ雨をコントロール
♪にぎやかな声が市場にあふれ
♪雨だれの後はタイ料理
メコン川の流れのように(実は行ったことがないが)、悠々たる曲調である。恐らく実際に見知った風景から作られた詩だろう。異国の空気が感じとれる。
♪夏シャワー8万年の星が
♪限りなく空にこぼれてゆく
悠久の時、果てしない広がり。「夏シャワー8万年の星」に感嘆。
♪あきらめて雪と南の恋は
♪サビながら沈むレンジローバー
どこで詠っても風景は次第にシュールに・・・。
「コントロール」「セイルボート」「ライフガード」「サーフボード」、そして「レンジローバー」。
気がつけば、単なる旅情の歌ではなく、やはり「君」がいてこそ。
♪幸せは君の言うとおり
♪たそがれたあとも大丈夫
「津波被害のタイ・プーケット島、観光に復調の兆し」
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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CDアルバム「永遠のシュール」FLCF-3527(1994年)
CDアルバム『GOLDEN BEST』2枚組(1999年) FLCF-3761
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 23:51 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月24日
井上陽水「チャイニーズ フード」
CDアルバム『LION & PELICAN]』で「チャイニーズ フード」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/川島裕二。
中華料理は誰もが好き。スープやおかゆのような一見シンプルなものに、思わぬ奥行きのある味を発見する。だが、家で作る中華というと、最近は、パッケージいりの「素」を使ったものを指すようだ。CMを見て、この曲を思いだした。
♪チークダンスをさりげなく踊り
♪ミートボールの転がる距離を計るのは
♪お互いに ムツカシイ
沢田研二への提供曲である。最初のフレーズに、なんかそれらしさを感じる。残念なことに沢田研二『ミス・キャスト』は持っていないので聞き比べられない。
♪サーフボードのすべりが妙だぜ
曲は軽快に「踊り」ながら、「転がる」ように、「すべる」ように。拾い集めた言葉が曲に乗って陽水らしい魅力を発揮する。
♪不思議な その海で
♪オーシャンカラーの色彩の色で
意味の重なりの遊びも楽しい。
♪最新の夢
♪テレビチャンネル、サイレンのひびき
♪ため息までがフー
♪お茶まで熱くてフー
♪みんなで食べるステキなチャイニーズ フード
♪一緒に食べるおいしいチャイニーズ フード
まるでテレビCMを見るようですよね。その頃はなかったはずなのに。
この曲は『LION & PELICAN』以外のどこにも収録されていない。いい曲なのになぜでしょうか。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『LION & PELICN』(1982年)FLCF-3853
投稿者 蒼木そら : 23:34 | コメント (11) | トラックバック
2005年03月23日
井上陽水 「飾りじゃないのよ 涙は」
CDアルバム『Blue Selection』(2002)で「飾りじゃないのよ 涙は」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水。昨日『9.5カラット』と聞き比べるつもりだったが、テレビを見すぎて時間がなくなって果せなかった。
火曜日がテレビで忙しいなら、今日は夕刊で忙しい。朝日新聞(東京版)水曜日の夕刊は、楽しみのコラム2本立てである。三谷幸喜の「ありふれた生活」は249回目。なんと4年半以上も続いている。その間読者は、三谷さんの話術はもちろん、舞台やドラマの裏話も興味津々。舞台「You Are The Top 今宵の君」の主題歌を、井上陽水に依頼するために会ったという話もここで読んだ。和田誠のイラストも似ていて楽しい。
もう一本は、いとうせいこうの「自己流 園芸 ベランダ派」。こちらは回数が書いてないが、一年経ったかどうか?私は「もらった鉢ものは必ず枯らす派」で、園芸のことはさっぱりわからないのだが、それでも読まずにいられない面白さ。深夜にテレビで見るマッシュルームカットのせいこうさんと園芸って、実に違和感があるが、「ボタニカル・ライフ」という著書もあるほどだから、花々への愛は年季がはいっているのだ。
さて、『Blue Selection』の「飾りじゃないのよ 涙は」はジャズ・アレンジ。テンポがとても速い。これを聴いたあとで『9.5カラット』版を聴くと、間延びして感じるほどだ。話すときはゆっくりした口調の陽水の、早口の歌い方に臨場感がある。
♪私は泣いたことがない
♪本当の恋をしていない
♪誰の前でもひとりきりでも
♪瞳の奥の涙は隠していたから
中森明菜の歌うのをリアルタイムで(テレビで)見ていたせいか、オリジナルを聴くとつい明菜の姿が浮かぶ。
ジャズ・ヴァージョンで浮かぶのは、何人ものダンサーの踊る姿。衣裳はまとっているかどうかわからないほどシンプルなのに、スピードと連携で目を奪う美しさ。
♪真珠じゃないのよ涙は HAHA
♪きれいなだけならいいけど
♪ちょっと悲しすぎるのよ涙は WO WO WO
『飾りじゃないのよ 涙は』(MAXIシングル)も発売されている。c/wは「決められたリズム」
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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CDアルバム『9.5カラット』(1984年)FLCF-3858
CDアルバム『GOLDEN BEST』2枚組(1999年) FLCF-3761
CDアルバム『Blue Selection』(2002年) FLCF-3919
CD MAXI『飾りじゃないのよ 涙は』(2002年)FLCL-7055
投稿者 蒼木そら : 23:38 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月22日
井上陽水 「飾りじゃないのよ 涙は」
CDアルバム『9.5カラット』(1984年)で「飾りじゃないのよ 涙は」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/久石譲。
中森明菜のシングル「飾りじゃないのよ 涙は」は大ヒットで、街でよく聞こえていた。そしてあまり間をおかずに、こんどは陽水の声のこの曲がかかっていたような気がする。明菜のシングルが1984年11月発売、そしてやはり大ヒットの『9.5カラット』が1984年12月だったのだ。街で、といえば、小さなレコード店が路面にあって、ヒット曲をかけていたものだが、いまはみんなビルの中に入ってしまった。
♪私は泣いたことがない
♪灯りの消えた街角で
♪速い車にのっけられても
♪急にスピンかけられても恐くなかった
「私」は都会の女の子。かなりツッパリ(死語?)。「泣いたことがない」と言いながら流れるのは、とても彼女らしい涙。
♪飾りじゃないのよ涙は HAHAN
♪好きだと言ってるじゃないの HO HO
キッパリした歌詞がリズムに乗る。突き抜け感がいい。『9.5カラット』の他の曲が殆ど、しんみり聞かせる中で、特別な存在だ。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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CDアルバム『9.5カラット』(1984年)FLCF-3858
CDアルバム『GOLDEN BEST』2枚組(1999年) FLCF-3761
CDアルバム『Blue Selection』(2002年)
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 23:47 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月21日
井上陽水「いっそセレナーデ」
小野リサのコンサートが三駅さきのホールであったので聴きに行った。『YUSUI TRIBUTE』で「いっそセレナーデ」を歌っているのを聞いて、一度生でと思っていた。
おしゃれなコンサートだった。声をも含めたアンサンブルといった趣き。ピアノやギターの表情豊かなplayにも聞き惚れた。休憩をはさんでブルーからカナリア色に着がえた小野リサの歌声は、まるで呼吸をするように自然で快い。
残念ながら「いっそセレナーデ」は聴けなったので、家に帰って、CDアルバム『9.5カラット』(1984年)で聴いた。
考えてみると、このブログを書き始めてから2ヶ月あまりで、『9.5カラット』を聴くのは初めてだ。当時『氷の世界』に次ぐセールスだったというのに。
他の人に提供した曲を陽水が歌いなおした9曲と、シングル『いっそセレナーデ』を収録した10曲のアルバム。「ダンスはうまく踊れない」「飾りじゃないのよ涙は」「ワインレッドの心」「恋の予感」などなど。
「いっそセレナーデ」は、サントリーのウイスキーのCM曲で、陽水自身が出演していた。
♪あまい口づけ
♪遠い思い出
♪夢のあいだに
♪浮かべて泣こうか
昔の恋の思い出か。いまでは涙さえ甘く。
聞こえてくるのは、
♪さみしい そして 悲しい
♪いっそ やさしい セレナーデ
「いっそ」がポイントである。
テレビCMの絵も甘い雰囲気でよく合っていた。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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CDアルバム『9.5カラット』(1984年)FLCF-3858
CDアルバム『GOLDEN BEST』2枚組(1999年) FLCF-3761
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 23:46 | コメント (9) | トラックバック
2005年03月20日
井上陽水「カナリア」
CDアルバム『LION & PELICAN』で「カナリア」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/川島裕二。
2004年にジェーン・バーキンのデュエット・アルバム『Rendez-Vous』(東芝EMI)の一曲となったことで、話題になった。陽水はデュエットとともに、歌詞を朗読している(日本版)。また、『YOSUI TRIBUTE』には、バーキンのみが歌う「カナリア」が収録されている。
♪人々の愛を受ける為に飼われて
♪鳴き声と羽の色でそれに応える
♪盗賊は夜を祝い君に歌わせ
♪プリンセスからのながい恋文を待つ
♪鳥籠はいまも部屋の隅に飾られ
♪入口の鍵の場所は誰も知らない
これは朗読されている詩の部分だが、2節目は、フランス語でどう訳されているのだろう。不勉強でわからいままになっている。
その繊細さで毒ガスを察知するカナリア。囚われの妖精。どんなに愛されても籠からは出られない。ただ歌って、ただ見るだけ。夜を夢を恋を。飛びたくはないのか?知りたい、君の想いを。
イメージを誘う詩と美しい旋律をもった曲である。
♪いちばん大好きな人の名前うちあけて
♪カナリア カナリア カナリア
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『LION & PELICN』(1982年)FLCF-3853 『ガイドのいない夜』FLCF-30195 『GOLDEN BEST』(1999年)FLCF-3761 『Blue Selection』(2002年)
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 23:41 | コメント (8) | トラックバック
2005年03月19日
井上陽水「虹のできる訳」
CDアルバム『バレリーナ』で、「虹のできる訳」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/BANANA(川島裕二)。 英訳された「Frozen Eyes」は、シングル(EP)「誘惑」のB面。
アルバムで「バレリーナ」の次にあるこの曲は、緊張をほぐすように優しくて、美しい。
♪広がる星のあいだを
♪すべるのは今夜の願い事
♪そっと眼をとじて おやすみ
あるいは
♪数のひつじ達 おやすみ
羊が一匹、羊が二匹・・・。子守唄でしょうか。誰への?そういえば、子守唄ってどれもどこか悲しい。
♪虹のできる訳を
♪教えてあげるから
「虹のできる訳」は、えっと空気中の水分が・・・。そういうことではないですね。
悲しみも苦しみも、眠っている間は忘れていられる。愛するものによき眠りをと願う。
♪どんな夜が来ても
♪守ってあげるから
・・・・・・・・・
♪おやすみ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『バレリーナ』(1983年)FLCF-3854
投稿者 蒼木そら : 23:21 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月18日
井上陽水「感謝知らずの女」
CDアルバム『断絶』(1972年)で「感謝知らずの女」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。シングルEP『傘がない』のB面でもあった。
今日の朝日新聞朝刊の生活欄「ひととき」に「なぜ、そのひと言が」という投稿が載っていた。郵便局の窓口で、急いでいるからと順番を譲ってあげたのに、お礼のひと言もない、という話である。私も似たような経験があるが、比較的若い、それも女性に多い。
♪僕はあなたの為に
♪すべて忘れて働いた
♪絹のドレスも帽子も
♪みんな買ってあげた
♪だけどあなたは感謝知らず
♪感謝知らずの女
そうそう、うちの奥さんも、とか、母がそうなんです、とか共感の声があがりそう。
♪ありがとうとひと言
♪なぜ言えないのかなあー
今日の「ひととき」に書かれた方もそう言っています。でも、こういう女には、彼女を愛する男がいるわけで。
♪たとえこの世が終わっても
♪僕はあなたを愛すだろう
♪しかしあなたはこの愛を
♪あたりまえだと思うのだろう
そうわかっていてなお、「この世が終わっても」と言い切る男。潔いです。演奏も歯切れよく、皮肉の効いた、これもLove Songだ。
あるいは、反省癖のあるものには、みんなそうなんだよ、と歌っているようにも聞こえる。(決してお説教くさくはないけれど。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
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CDアルバム「断絶」(POCH-1571)
投稿者 蒼木そら : 23:52 | コメント (7) | トラックバック
2005年03月17日
井上陽水「バレリーナ」
CDアルバム『バレリーナ』で、タイトル曲「バレリーナ」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/BANANA(川島裕二)。
昨日草津温泉のガラスショップで、オルゴールの「ジェラシー」を聴いているとき、目の前に小さなガラスのバレリーナがあった。そこで今日は、悩みながらバレリーナを聴く。悩むのは、手強い曲だからだ。
10年以上前に、コンサートで聴いたのだった。自分で記録していないので、「青いりんご」さんで調べたら、1994年の「CONCERT TOUR '94 永遠のシュール」のときだったらしい。(「青いりんご」さんにはいつもデータで助けられています。お礼を申し上げます)
近めの会場のチケットがとれなくて、キャンセル待ちで手にした天井に近いような席。ぎりぎりで日帰りが出来る町のホールへ、休暇をとって行ったのだった。川のある美しい街で、このとき初めて、ちょっと遠出して陽水を聴く楽しさを味わったのだが、それはまた別の話。
そのとき「バレリーナ」はピアノだけを相手に歌われた(と思う)。実はそれまで、意識して聞くことがなかったので、その「気」のはいった歌唱は、ほとんど衝撃だった。こんなに力のある曲だったのか!と。
♪街から25kmの森のこかげに隠れて
♪指をくわえて待ってるあなたから どうぞ
♪形のない湖のまわりで遊ぶ天使を
♪息をひそめて見ていた私から じゃーね
何か邪悪なものを感じる。「隠れて」「ひそめて」などのせいか。二人(?)が狙っているのは
♪いつまでもよろこんでいるバレリーナ
なのだろうか。バレリーナは無邪気の象徴なのだろうか。そして
♪そっと自分をなくしたあなたには Good Bye
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
♪ねらいをつけて獲物は私だろう きっと
「あなた」も「私」もなぜか滅びてゆく。無邪気なバレリーナは
♪いつまでもほほえんでいるバレリーナ
いや、そんな単純な図式ではあるまい、とも思う。善と悪は逆かもしれないし、善と悪ではないのかもしれない。
どういうきっかけで作られたのか、不思議な詩だが、多分上記のような詩の解釈に捉われてはいけないのだろう。虚心に聴いていると、森、湖、芝生などの自然の描写でありながら、現実にない世界が立ち上がって来る。舞台を見るように。その感覚が、この曲を聴く魅力だと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『バレリーナ』(1983年)FLCF-3854
『GOLDEN BAD』(2000年)FLCF-3800
投稿者 蒼木そら : 23:49 | コメント (3) | トラックバック
2005年03月16日
井上陽水「ジェラシー」
群馬県の草津温泉で「ジェラシー」を聴いた。草津ガラスというオリジナルを持つ大きなガラスショップで、並んでいるアクセサリーなどをみていると、オルゴールらしい音の「ジェラシー」が。引かれて壁に寄る。BOSEのスピーカーから流れているのは、オルゴールにしては色のある音で、しばし聞き惚れた。
所用で訪れたので、温泉にも入らず、お蕎麦と温泉まんじゅうを食べて帰って来たが、いりくんだ小路の多い情緒のある温泉町だ。夏の終りには音楽祭があり、”音楽の森コンサートホール”ではもちろん、小路のあちこちでも、演奏が聞けるのだそうだ。
帰途、軽井沢で、完成したばかりの、”軽井沢大賀ホール”の外観を見た。軽井沢駅近く、公園の中の池に面して、魅力的な五角形のホールが建っていた。正式なオープンは2005年のゴールデンウィークだとか。
草津で軽井沢で、いいホールの話を聞くとつい、こんなところで陽水を聴けたらいいのに、と思う。
「ジェラシー」はCDアルバム『あやしい夜をまって』(1981年)の一曲目で、シングルも先行で発売されている。十何年か前、ラジオ番組の井上陽水特集でベスト10の1位になっていた記憶がある。よく知られている曲だ。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。
♪ジェラシー
♪愛の言葉は
♪愛の裏側
同性の友達だが、大好きなひとがいた。賢くて素直でナチュラルで。当時、そのナチュラルさに嫉妬していたものだ。自分の持っていないものだったから。私の知らない、生まれてからの彼女の時間で、育まれたものだから。
♪窓辺にたたずんでる君をみてると
♪永い年月に触れたような気がする
「君」はもちろん異性。彼女という存在への嫉妬、彼女が誰かに笑いかけてもジェラシー。彼女が悩むときも、やはり苦しい。
♪君に寄せる愛はジェラシー
♪春風吹き 秋風が吹き 悲しみに暮れながら
構成のしっかりした詩であり曲である。とてもドラマチック。誰もが感じる愛と嫉妬の姿を浮かび上がらせて、聴くものは一種のカタルシスを得る。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『あやしい夜をまって』FLCF-3852(1981年11月)
『GOLDEN BEST』FLCF-3761(1999年7月)
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 23:45 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月15日
井上陽水「月が笑う」
CDアルバム『二色の独楽』で「月が笑う」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/Gene Page。
『二色の独楽』(LP:1974)は、オリジナルとしては『氷の世界』の次のアルバム。ロサンゼルスでレコーディングされた。
また冬が戻って来て澄んだ空に、四日目ぐらいの月が、傾いたゴンドラのような形でかかっていた。「月が笑う」ってこんな形かな、と思って聴いてみた。
♪いつもの夜が窓の色を
♪知らぬ間に変えて
♪我家に来ました
「我家」というと、ひとりではない。
♪薄着の君は頬杖して
やはり、君とふたり、夜の窓際。
♪形を決めて夢を作る
♪転がる形に
♪出来ればいいのに
どうしたいのでしょうか。ちょっともどかしい。
時計がボーンと鳴って、レトロな趣を添える。
♪話は尽きて月が笑う
♪君と僕以外
♪帰り道もない
静かに夜は更けて、ふたりで月を見ている。ふたりのこれからを見ている。「月が笑う」がうまく治まっています。
最後まで聴いても、もどかしさが残ったのは、なぜでしょうか。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
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3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
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CDアルバム『二色の独楽』POCH-1575
投稿者 蒼木そら : 22:27 | コメント (12) | トラックバック
2005年03月14日
井上陽水「帰れない二人」
CDアルバム『氷の世界』(1973年LP)で「帰れない二人」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水・忌野清志郎 編曲/星勝。
やっとRCサクセションのアルバム『OK』(東芝EMI・1983年LP)を聴くことができた。「帰れない二人」の元になった曲を、忌野清志郎が歌っていると思い込んでいたのだが、発売年度から考えると、完成していた曲ではなかったのだろうか。いずれにしても、聞き比べることができて嬉しい。「指輪をはめたい」という曲である。
♪思ったよりも夜露は冷たく
♪二人の声もふるえていました
「帰れない二人」の最初のフレーズは、「指輪をはめたい」のやはり歌いだし、”君と~”とほとんど同じである。全体的にも、「指輪・・・」のモチーフが見え隠れしている。
レースや毛糸でつくる小さいひとつの単位もモチーフと呼ぶが、「指輪・・・」ではひとつのモチーフが強調されているのに対し、「帰れない・・・」は、色を揃えたり並べたりつないだりしてテーブルクロスにしている、とでも言おうか。聞き比べて、曲の成り立ちというものに、ほんのわずか触れた気がした。
各節の終りに置かれたメロディは、陽水色が濃いように思う。
♪もう星は帰ろうとしてる
♪帰れない二人を残して
歌詞で見ると、「帰れない・・・」は、ロマンチックな情景で表現された柔らかなラブ・ソングだ。一方「指輪を・・・」のほうは、おなじラブ・ソングでも、熱烈でストレート。何回ものくり返しとダブル・ミーニングは清志郎流か。
つまり、仕上がりは全く違う歌になっている。
作風のまるで違う井上陽水と忌野清志郎の共作「帰れない二人」はいまも愛される名曲だ。ふたつの才能が出会った時機というものの不思議を想う。
『OK』の9曲の中で、「お墓」という歌が心を打った。失恋だろうか、あまりに大きな苦しみで、心が死んでしまったと歌っているシンプルな曲。聴いていて、悲しさに巻き込まれてしまうようだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『氷の世界』CD:POCH-1574 『クラムチャウダー』ライブ版FLCF-3856 『GOLDEN BEST』FLCF-3761
投稿者 蒼木そら : 23:50 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月13日
井上陽水「灰色の指先」
CDアルバム『white』(1978)と『Blue Selection』(2002)で「灰色の指先」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝(78年)・井上陽水(2002年)。なお、1886年のライブ版アルバム『クラムチャウダー』にも収録されていて、こちらのアレンジは、大村憲司である。
♪彼の性格はひどい無口
・・・・・・・・・・・
♪20才まえまでは誰にも会わずに
♪いつも壁のそばに居た
「彼」という代名詞を使っている曲は珍しいのではないだろうか。「ライバル」の「彼女」と比べると、対照的な主人公である。
♪灰色の指先で毎日をなぞっても
♪数えても重ねても仕事場は流れ作業
プレス加工が彼の仕事なのだ。灰色のように目立たない男。彼には恋もそれほどの喜びではない。
チャップリンの映画を観るような、モノトーンの雰囲気。ただ、チャップリンなら、悲しい恋をしそうだけれど。
曲は淡々としたブルースっぽい感じ。『Blue Selection』のジャズ・アレンジも、最初に鳴るウッド・ベースが流れを創ってしみじみと快い。オリジナルとこちら、どちらも好き。
♪指先の色はいつしか変わって
♪とうに指紋はなくしてた
今日の朝刊(朝日新聞東京版)一面のトップは「指紋カードで出国審査」だった。眼や掌での照合システムは、映画などの中の話でなく、とうに実用の段階だったのですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『white』FLCF-3849(1978年7月)
『Blue Selection』(2002年11月)CD:FLCF-3919 アナログ:FLJF-9529
投稿者 蒼木そら : 23:48 | コメント (13) | トラックバック
2005年03月12日
井上陽水 「限りない欲望」
CDアルバム『断絶』(1972年)で「限りない欲望」を聴いた。この曲はBank Bandのアルバム『沿志奏逢』(2004年)で櫻井和寿がカヴァーし、『YOSUI TRIBUTE』(2004年)にも入れられている。子供の頃好きだったということだが、シングル発売もなかった曲をよく聞いていたものだ。こういう歌だったのか、と思わせる力唱である。
♪子供の時欲しかった白い靴
♪母にねだり手に入れた白い靴
喜んでいつもはいていたが、ある日靴屋さんを見たら、青いすてきな靴が。
♪限りないもの それが欲望
大人になって結婚するときも、そして死に行くときも、僕はそうだ、という内容の詞である。
道徳的になりがちな題材を、 「僕は」と具体的にうたうことにより、説得力を得ている。
人にとっても企業にとっても、欲は活力の源だが、往々にして欲自身が力をもって歩き出す。最近のニュースを見て、そんなことを思った。それを制御するのは何だろうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
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CDアルバム「断絶」(POCH-1571)
CDアルバム「YOSUI TRIBUTE」(FLCF-4038)
投稿者 蒼木そら : 23:31 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月11日
井上陽水「揺れる花園」
CDアルバム『Negative』で「揺れる花園」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/大村憲司。1987年のシングルEP(88年CD)『WHY』のB面。
雨でも暖かかった今日、友人と都心へ。田舎者なので方角がつかめない。無難なところでデパートで昼食をとエスカレーターを上がりながら外を見ると、道路の向こうに古るげな商店街の入口が。大きなビル群とこのような路地の混在は、新たに造った街にはない魅力だ。
すぐデパートを出て商店街を探検。”鼻が利く”友人が選んだ店は「印度カレー」(いや、匂いに惹かれたのではなく)。きれいでもないし小さいので、入口で躊躇していると、昼休みのサラリーマンらしき男性が後ろで、「まってるんですか?」。とっさに「いいえ、まよってるんです」 (うまい返しだと思ったが、うけたのは自分だけ)。
「おいしいですよ、辛いけど」の言葉を信じて入ったそのカウンターだけのお店のカレーは、こくが辛さをなだめていて、ほんとにおいしかった。
「揺れる花園」を聴いたのは、その「待ってるんですか」からの連想だ。
♪窓辺にひとり
♪ずっと夜を
♪待ってたのにあなたを
実は「WHY」の項でも、似たようなことを書いている。あるフレーズをふっと思い出し、その曲を探す経験。そういえば「WHY」も『Negative』で、それは、このアルバムの持つ魅力なのかもしれない。 言葉が、サウンドに乗る快さとでもいうのだろうか。タイトルは「Negative」でも、むしろ明るい。
♪こぼれそうに咲き乱れた花園が
♪揺れるだけ
♪いまでも
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
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CDアルバム『Negative』FLCF-3858
投稿者 蒼木そら : 23:25 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月10日
井上陽水「桜三月散歩道」
CDアルバム『氷の世界』(1973年)で「桜三月散歩道」を聴いた。作詞/長谷邦夫 作曲/井上陽水 編曲/星勝
気がつけばもう3月も10日。関東地方は昨日今日と暖かく、これで桜開花予想もやっと実感できる。
2001年発売のカヴァー・アルバム『UNITED COVER』の中で、陽水が台詞いりで「嵐を呼ぶ男」を歌ったとき、30年近く前のこの曲を思い出したファンは多かっただろう。
「夏の日の夕方
学校から帰ると僕達たちは
・・・・・・・・・・・・
影踏みをして遊ぶんだ」
こんなふうなかなり長い台詞が間に入っている。歌詞とは季節も内容も違うのだが、その時間差、温度差が面白い。速めの曲からゆっくりした台詞へ、この「間」も何かを感じさせる。
♪今は君だけ見つめて歩こう
♪だって君が花びらになるのは
♪だって狂った桜が咲くのは三月
この春の恋の焦った感じによく合っている曲だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
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CDアルバム『氷の世界』(1973年)POCH-1574
CDアルバム『UNITED COVER』(2001年)FLCF-3863
投稿者 蒼木そら : 23:22 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月09日
井上陽水「Good,Good-Bye」
CDアルバム『招待状のないショー』で「Good,Good-Bye」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/矢野誠
『招待状のないショー』の冒頭に、この曲はある。次が「招待状のないショー」、そして「枕詞」へと続く。
♪Good,Good-Bye
♪さよならBaby そろそろこれで終りにします
始まりの前に終りがある。改めて収録曲リストを眺めると、最後のNo.13「結詞」のあとで、眼は必然的に最初に戻っていることに気づく。先頭も最後尾もなく廻り続ける観覧車のようだ。
♪又会えるのはいつだろう?
♪約束なんかしない
♪想い出した時、想い出せれば、想い出す
言葉の遊びに彩られてはいるが、「Good-Bye」「終り」「さよなら」を繰りかえす歌詞は、最後に聴くには寂しすぎるかもしれない。やはり一曲目が相応しい。
リクエストも増えてしまった。特別の日に聴こうととっておく2曲も忍び込ませて、「とにかくこれで終りにします」。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー 28 結詞
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
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『招待状のないショー』FLCF-3848(1976年3月)
投稿者 蒼木そら : 23:35 | コメント (8) | トラックバック
2005年03月08日
井上陽水「あなたを理解」
CDアルバム『バレリーナ』で「あなたを理解」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/BANANA(川島裕二)
『バレリーナ』(1983年)については、「カメレオンの恋」を聴いた日に簡単に記したので省略。
しんみりとした曲が続いたので、今日は趣を変えてこの曲を。
♪愛されてもわからん人は罪にならないヨ
♪嫌われても泣かない人は雨にぬれてるヨ
乾いた始まり。陽気なリズム。
♪誰か 誰か そんな あなたのこと教えて
あなたとは誰?愛するひと?世間の人?
♪好きなものをやめない人はいつか転がるヨ
♪誘われたらすぐのる人は風に吹かれるヨ
ギクっとするこんな風刺も続いて。でも、
♪ラララ行こうじゃない
♪二人きりで行こうじゃない どこかへ
やはり、Love Song?それにしては、なんだか気楽な誘い方。気分が明るくなります。
理解されたい、ひとって多分誰でもそう思う。それでこんなところに書いていたりするんですよね。有名になるとどうなのでしょう。もう、そんな気持ちはなくなるのでしょうか。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
25 Final Love Song 26 あなたを理解
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『バレリーナ』FLCF-3854
投稿者 蒼木そら : 23:45 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月07日
RCサクセション「忙しすぎたから」
CDアルバム『楽しい夕に』で「忙しすぎたから」を聴いた。作詞:林小和生 作曲:肝沢幅一(=忌野清志郎)
RCサクセション『楽しい夕に』は1972年に発売されたアルバム(東芝EMI TOCT-5904)。 日常的な詞が多く、若々しいアルバム。
忌野清志郎Live『2005★GOD Presents ROMANCE GRAY35』に3月4日ゲスト出演した井上陽水が(清志郎とデュエットで)歌ったというので、ちょうど帰宅した家族から借りて聞いてみた。
♪楽しい夕に ぼくの友達は
♪ゴキブリと いっしょに昼寝をするのさ
若者らしいユーモアというのでしょうか。フォークっぽい曲です。
♪手紙の返事を書くのが忙しくて
♪封筒を買いに行く暇もない
この辺が面白いです。
陽水とRCサクセションンは、一緒にライヴハウス廻りなどをしていたとか、この曲も歌ったことがあるのでしょうか。
合うかもしれない陽水に、と家族が言っていた。どういう意味でしょう(笑)。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
25 Final Love Song
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
投稿者 蒼木そら : 23:36 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月06日
井上陽水 「Final Love Song」
CDアルバム『カシス』(2002)と『Blue Selection』(2002)で「Final Love Song」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水。シングルCD『Final Love Song』2002年4月発売。c/wは「ヤギのミルク」。
本人が出演したキリンビバレッジの聞茶のCM曲。いいCMだった。昨日の「能古島の片想い」が、原点のようなlove songなら、こちらは到達点か。例によって逐語訳が難しい詞で、聴くものはおそらく、それぞれの感慨をもって聴く。
♪星のない星空で
♪あかりを探すなら
また
♪沈みあうスピードで
♪指輪をなくすより
と、否定的な語句が暗示するのは、やはり幸福な恋ではあるまい。
それぞれに
♪僕のほうが少しいいよ
また
♪罪のほうが指にいいよ
と続いて、やや暗い状況での運命的な出会いを想わせる。
そして、一転
♪唇と 燃える胸で HOLD YOU
♪ニコラソン
「ニコラソン」?造語でしょうか。
最後は、もう暗示ではない。
♪夢見る限り さまよう先にまで
♪この世がすべて 終わるまで
言いきり、歌いきって終わる。実に切ない。
『カシス』と『Blue Selection』、切なさは前者に強く、後者はピアノ(小島良喜)も共に歌って美しい。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
25 Final Love Song
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『カシス』(2002年7月)CD:FLCF-3906
『Blue Selection』(2002年11月)CD:FLCF-3919 アナログ:FLJF-9529
投稿者 蒼木そら : 23:48 | コメント (3) | トラックバック
2005年03月05日
井上陽水「能古島の片想い」
CDアルバム『センチメンタル』(1972年)で「能古島の片想い」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝
コンサートで「弾き語りコーナー」のあったころ、男性の声で「能古島の片想い!」と叫ぶのを2回は聞いた。数少ないコンサート行きでのうちの2回もだから、ずいぶん熱心なファンを持つ歌なのだ。
♪つきせぬ波のざわめく声に 今夜は眠れそうにない
能古島は博多湾に浮かぶ小さな島で、福岡からフェリーで10分、実際に若き日の陽水は、この島をよく訪れていたらしい。その縁でか、島の売店では、限定版のCD「能古島の片想い」を売っているという。
♪浜辺に降りて裸足になれば とどかぬ波のもどかしさ
♪僕の声が君にとどいたら ステキなのに
とどかないのは波ではなくて、想い。詞も曲も美しいLove Songである。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
23 自然に飾られて 24 能古島の片想い
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『センチメンタル』CD:POCH-1572
投稿者 蒼木そら : 23:41 | コメント (12) | トラックバック
2005年03月04日
井上陽水「待ちぼうけ」
CDアルバム『氷の世界』で「待ちぼうけ」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水・忌野清志郎 編曲/星勝
昨日の朝日新聞東京版の夕刊にも記事があったが、忌野清志郎がデビュー35周年と新譜『GOD』リリース記念ライブを行っている。その3夜目の今夜、井上陽水もゲスト出演しているはずだ。
「待ちぼうけ」は、有名な「帰れない二人」と同時期の、忌野清志郎との共作である。
♪いつも僕は君を待ってる
♪早くドアを開けておくれ
かわいい詞と曲だ。
♪マジックパズルで遊ぼう 時を忘れて
♪楽しい夕べに何かが待っているみたい
今夜のコンサートは楽しい夕べだったでしょうか。
「帰れない二人」も「待ちぼうけ」も清志郎の歌ったアルバムなどはないのだろうか。研究不足でわからない。
アルバム『氷の世界』のこの次の次の曲「FUN」にも「待ちぼうけ」が出てくる。
♪気まぐれ いたずら 待ちぼうけ
昔、多分横浜で聴いたの思い出す。小品という印象だが、一度聴いたら誰もが、いいね、と言う詞と曲。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
23 自然に飾られて
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『氷の世界』CD:POCH-1574
投稿者 蒼木そら : 23:51 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月03日
井上陽水「自然に飾られて」
ひな祭りの夜に、CDアルバム『ハンサムボーイ』で「自然に飾られて」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/井上陽水・平井夏美 編曲/平井夏美 ストリングス Arr./服部克久。
「日産セフィーロ」の3番目のCMソング(1990年)だったらしいが、実は、「今夜、私に」「夢寝見」の記憶しかない。でもいまは、とても好きな曲だ。
♪誘われて Woman
♪息づく風に
♪素肌に触れるめまいに
フツーだよねとか、どこが陽水らしいの?などと言われることもあるが、優しいんです。詞も曲も。
面白く言葉を操る友だちも楽しいし、皮肉めかして真実を語る友だちもいい。重い話もときにはしたい。でも、例えば
♪夢のような
♪バルコニー
♪緑の風に応えて
初夏の夜、山荘のバルコニー、夏服の肩にちょっと風が冷たい、そんなとき。ジーンズのジャンパーなどをかけてくれて、熱い紅茶のカップを手渡されたら、それは嬉しいですよね。そんな感じの曲だと思う。こんな表現では、気障と思われるかもしれないが、歌は上品で優しい。
♪言わないでロマンス
♪微笑んだまま
♪恋人のそばで
♪自然に飾られて
この主人公は、「大人の服に 着がえて Lady」なので、ちょっと気恥ずかしいけれど、素直に、自然に、微笑んで聴く。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
23 自然に飾られて
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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「ハンサムボーイ」FLCF-3761(1990年)
投稿者 蒼木そら : 23:17 | コメント (9) | トラックバック
2005年03月02日
井上陽水 「悲しき恋人」
BOX『ReMASTER』の『extra-1』で「悲しき恋人」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/パインジュースの缶(長戸大幸) 編曲/星勝
1984年7月にシングル(EP)で発売された。B面は「ダンスのチャンス」。A,B面とも軽快で面白い。
♪あなたに あなたに 会う夜は
♪プールサイドのそばの もっと横にいる
同じ意味の言葉のくり返しや、予想を裏切る展開が続く詞である。
♪青い夜の とばりがとんだのに
とばりがとぶ?こう来るのか、と楽しい。
悲しい恋との別れの歌のようなのだが、こう言い切る一節が効いている。
♪誰も恋人なんかを愛してない
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
21 今夜 22 悲しき恋人
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『ReMASTER』17枚組BOX「extra-1」 (2001年)FLCF-3860
投稿者 蒼木そら : 23:46 | コメント (10) | トラックバック
2005年03月01日
井上陽水「今夜」
CDアルバム『スニーカーダンサー』(1779年)で「今夜」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝
最近、一日中ネタを探す癖がついている。今日アジア雑貨の店をのぞいたら、鉄製の蛙や猫に混じって、鐘の置物があった。小さい鐘が吊り下げてあって、撞く棒も添えてあれば、鳴らしてみるのが人情だ。
鐘の音を聞いて、これで「今夜」が聴ける、と思った。なにも理由付けなどいらないのに、好きだといっそう自分を制約する。どういう心理なのだろう。
♪大事な事はなんにもないと決めよう
♪君とは何か楽しい事を始めよう
♪ひとつ金を探しに旅に出ようか 今夜
鐘ではなくて、「金」なんです。
暑い一日の終りに「ひどい夏を忘れに旅に出ようか」とふと思った「俺」。考えてみれば、これだけは大切というものはない。そしてまた、「旅」という想いが、心を自由に、荒々しくする。
♪君にさわらず どんなKissをしようか 今夜
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♪俺が瞳を見せて嘘をつこうか 今夜
動悸が大きくうつのを感じる。どちらも凄いフレーズだ。
♪それとも このまま?
この余韻も美しい。逡巡か?
終わると、すぐまた聴きなおさずにはいられない。
全部を引用せず、曲もなしで、どうやって伝えたらいいのだろう、この世界を。自分の言葉の貧しさが情けない。
この曲はどのベスト集にも、いわゆるセルフ・カバーにも入っていない。もっと聴かれて欲しい名曲なのに。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
21 今夜
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『スニーカーダンサー』FLCF-3850(1979年9月)