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2011年05月30日
読んだ本メモ2011年4月~5月
「目くらましの道」上下 2007 ヘニング・マンケル
やはりまだ読んでなかった。菜の花畑で焼身自殺する異国の少女という衝撃的な事件から始まり、一見無関係な被害者を襲う連続殺人。そして実はその少女とも結びつき・・・。
これで現在翻訳されているマンケルのヴァランダー警部シリーーズは全部読んだはず。
「アドルフに告ぐ」1~5巻 手塚治虫
4月23日に、三谷幸喜「国民の映画」を観た。ユダヤ人のことを知りたくなり、うちにこのマンガがあることを発見して。解放後のユダヤの軍隊の復讐戦も描かれている。これはいまも続いている問題なのか?ああ、無知すぎる!
「ラストショウ」(脚本)長塚圭史
「キングの死」 ジョン・ハート 東野さやか訳
「ラスト・チャイルド」の作者の処女作。キングは父。強すぎる父。
「逆軍の旗」 藤沢周平 明智光秀の謀反の話らしいが、ギブアップ。歴史小説は苦手と改めて認識。もう諦めよう。
伊坂幸太郎
「ラッシュライフ」失敗!読んだ本を借りてしまった。
「魔王」 仲のよい兄弟と弟の彼女。兄は若くして死ぬ。兄の死後弟に特殊な能力。
「砂漠」大学生の5人。1人はやはり特殊能力がある。仙台。キャラクターの書き分け、会話も面白い。書きたかったのは西嶋か?
投稿者 きさら先 : 00:34
2011年05月07日
読んだ本メモ 2011年3~4月
3月11日以来、本ばかり読んでいる。なぜかわかっている。逃避だ。なるべくテレビのニュースは見ない。悲惨な光景はもちろんだが、“頑張っている”映像もつらい。所詮映像では真の姿はわからない、他所にいるものには。
逃避していても、ふとした文章に喚起されて、しばし想いが飛ぶ、いまの日本に、彼の地の人たちに。自分の中にあるその重みからは逃げられない。
「浮世の画家」カズオ・イシグロ初体験。一人称だが、日本の私小説とはおおいに違う。「私」が不確実。嘘をついているのか記憶違いなのか。細部が詳しいのに大筋で曖昧。すらすら読めるが謎は謎のまま。だけど妙に惹かれる。
主人公の画家は日本人。第二次大戦中と戦後。
「充たされざる者」上 カズオ・イシグロ
何をしにその町へ行っているのだろう、主人公は。下巻を読めばわかるのか。わからなままなのか。
「わたしたちが孤児だったころ」 カズオ・イシグロ
上海
「夜想曲集」 カズオ・イシグロ 短編5編
「モダンタイムス」 井坂幸太郎 もう内容を忘れていた。「検索から監視が始まる」この帯の文句を書いておけば思い出すだろう。「魔王」の続きっぽいって。魔王まだ読んでない。
「SOSの猿」 井坂幸太郎 猿は孫悟空の猿
「矜持」 ディック・フランシス 最後の作 息子との共作。その前のよりは面白い。主人公は元軍人。
この作家とロバート B パーカー が共に昨年(2010年)の初めごろ亡くなり、新作を待つ楽しみがなくなってしまった。
「旅する力」 沢木耕太郎 このひとの文章は読みやすい。「深夜特急」を読み返したくなった。創作の方法を惜しげもなく書いている。
「無名」 沢木耕太郎 父が亡くなるときの話。小説?構成がよい。
「世界は使われなかった人生であふれている」 沢木耕太郎
雑誌暮らしの手帖に連載していた映画評
「血の味」 沢木耕太郎 「無名」のほうが好き
「よろずや平四郎活人劇」 藤沢周平 中巻 下巻 同年代の知人友人がみな藤沢周平がいいと言う。文章がいいらしい。入門編として読みやすそうなのを借りてみたが、失敗だったようで。これでは良さはわからない、多分。図書館になかった上巻はもう必要なし。
3.11以前から読みはじめていたもの
ヘニング・マンケル (スェーデン) ヴァランダー警部シリーズ
「殺人者の顔」 2001 殺された農家の夫婦。妻は「外国の」と言い残して。
「リガの犬たち」 2003 バルト海の対岸ラトヴィアへ行くヴァランダー
「白い雌ライオン」2004 南アフリカ 殺し屋 マンデラ暗殺計画を阻止
「笑う男」 2005 長い休暇中に友人の弁護士訪問、そして殺害される。辞職を思いとどまるヴァランダー。城の中の有力者。
「目くらましの道」上下 2007 読んだはずだが、さて・・・?
「ヴァランダー シリーズ」暗くて寒い雰囲気。ハードボイルドではない。迷ったり後悔したりの警部。
投稿者 きさら先 : 23:38