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2008年08月16日
奥村土牛記念美術館
奥村土牛記念美術館 長野県佐久穂町
三渓園に続いて日本建築。
大正から昭和にかけて建てられた大きな二階建て。地元の酒蔵の寄贈によるものとのこと。手をいれて美術館になっていて、広い玄関から靴を脱いであがる。余分な装飾はないが風格がある。
上がるとまず広い部屋に、特別展示の「富士 芦ノ湖」が一枚。きりっとした富士の姿に姿勢を正す。
展示されている絵は、ほとんどデッサン。そこに加えられたほんの少しの色彩が、塗り込められた絵よりむしろ色気を感じさせる。リアルだけれどそれだけではない情緒と空気感。
絵は観る場所を選ぶのかも。千曲川にも近く静かな佐久の自然の中にあるこの美術館は、土牛の絵に最適な環境ではないか。所蔵の作品は沢山あって、展示替えをしつつ公開しているという。また訪れたい。
暑さを忘れるひとときだった。
奥村土牛記念美術館 小海線八千穂駅下車すぐ。休館日は月曜、祝祭日の翌日
投稿者 きさら先 : 13:36
2008年08月11日
横浜 三渓園
2008年8月11日(月)
8月9日(土)の「美の巨人たち」で「三渓園」を取り上げているのを観た。それによると、8月17日まで、いつもは中を見られない建物が開放されているという。
急げ!というわけで行ってきた。
テレビ放映の効果で、昨日の日曜日は見学者が相当多かったらしいが、今日はゆっくり。
今回開放されているのは「白雲邸」と「臨春閣」。和歌山の徳川の別荘を移したという後者は、カギ形に連なるかなり大きな建物。池に面した外観の遠景も美しい。
この2邸から上った位置の「月華殿」も入ってみることができた。こちらは期間限定なのか、いつでもなのかわからないが。
ガラス戸を開き池を渡る風が涼しい。日本家屋の開放感と優雅さを涼しさと共に味わう。落ち着くなぁ、やはり。
ここの素晴らしさは、建物だけでなく、庭園をも写したことだろう。樹木、小川のせせらぎ、池、石たち。これらと共にあってこそ建物が生きている。
日陰の大きな庭石に素足で降りてみる。ひんやりと冷たい感触に時を遡った気が。
昼近くから晴れたがさして暑くないのは、木が多いから、水があるから、そして道路の舗装がないからだろうか。
わたしの好きな「聴秋閣」も、上がることはできないが戸をあけて中を見せてくれていた。いまはまさに青葉茂る季節、秋にはもっと風情があるはず。
ボランティアのガイドの方たちがそれぞれに居て、頼めば説明していただける。漏れ聞いたところによると、この2邸の開放は、例年お盆の頃だけだそうだ。
暑いときだが盛りの蓮の花を見ることができる。入口の蓮池はピンクの花で埋められて壮観だった。
季節ごとの風景をめでに行きたいお庭だと改めて思った。
アクセスその他の情報は三渓園HPに詳しい
テレビ東京「美の巨人たち」夏休み“建築”シリーズ
8月9日 三渓園 8月16日 国立代々木競技場(丹下健三) 8月23日 浮田山荘(ウィリアム・メレル・ヴォーリーズ) 8月30日 厳島神社
投稿者 きさら先 : 17:36