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2004年10月04日
2004年7月~9月期の連続ドラマ
A.9/26の「逃亡者」を最後に今期の連ドラが終りました。遅くなったけどまとめて話をしておきませんか。
B.オリンピックもあったし、結構きついクールだったよね。
S.私も実は月9も見続けられなかった。期待の新人、いままでにないテーマという呼び声は高かったんだけど。
A.ではその「東京湾景」(月曜フジテレビ系)から。
B.確かにいわゆる「在日」を取り上げたことは買うけど、そういう社会性は感じられなかった。むしろ時代錯誤かと。
S.人気韓国ドラマ「冬ソナ」にあまりに似すぎ。最後のほうでちょっと見たとき「兄妹」の疑いが出てきてたので、そこまで?と呆れた。
A.仲間由紀恵は好きなだけに残念でした。風景、運命、俳優、国際交流、おまけに「書」で和風テイストも加えてたけど、それらがまとまって物語の高まりとなってはいなかったですね。
A.では曜日順で火曜日。 「君が想い出になる前に」 (フジテレビ系)。私は椎名桔平ファンなので見てましたが。
B.1回だけであとはパスだった。観月はやはり「ナースのお仕事」みたいなのがいいな。弁護士事務所の話とかも面白かった。
S.ときどき見た。観月がスタイリストだけあってファッションがいま風で勉強になりました(笑)。
A.「それはないだろう」って運びが多かった。子供をひとり置いて出かけちゃったり。大筋には関係ないことでも必然性のないシーンが何度もあると、だんだん興味はそがれる。椎名の失った記憶と隠された事件という謎はあったんだけど、その解決も予想通りで。
S.「ウォーターボーイズ2」 (フジテレビ系)。これもどうせ最後のシンクロ公演まではつなぎかと見なかったけど。
A.「つなぎ」って言いすぎ(笑)。高校生は結構見てたらしいよ。まあ、夏の定番?
「すいか」の金子貴俊が教師役で出ていました。
B.その「1」は面白かったけどね。「2」になると2,3話見たら筋が読めちゃったから。
A.最終回なんと2時間!シンクロ公演をたっぷり見せてました。
B.水曜日「ラストプレゼント・娘と生きる最後の夏」 (日本テレビ系)女優がみんなよかった。
A.天海も永作もセリフがはっきりしていて聞いてて気持ちがいいし、須藤理彩もいつも裏切らないですね。
S.男優陣も褒めましょう。天海の父役の平泉成の存在も印象に残ったし、佐々木蔵之介もああいうキャラクターは初めて見たけどリアルだった。この前の「離婚弁護士」(フジ)でも天海とは共演してるよね。
A.最終回も泣きました。でもどうでもいいけど、あの誕生会のご馳走はどうなったのでしょう。
S.それより、ひとりも悪い人がいないのよねー。会社も友人も家族も医者(升毅)まで、みんないいひと。
A.さて木曜日は「人間の証明」 (フジテレビ系)です。これは分類としては刑事ドラマですね。
S.「砂の器」「白い巨塔」そしてこれ。復活ブームはまだまだ続くのでしょうか?
B.原作での事件の根は第二次大戦後すぐでした。こんどのドラマではベトナム戦争の頃、学生運動の激しかった時代に置き換えている。
A.「今思えば骨のある連中でしたよ。それがいまじゃゴルフショップのおやじさんですからねぇ」などと主人公の竹野内豊の相棒ベテラン刑事の大杉漣に言わせてました。事件の重要人物のりりィとは、機動隊と学生として向かい合っていたのかも、との思い出話も時代感が出ていてうまいと思った。
S.その大杉をはじめとして警察内の人物像がおざなりではなかった。もうひとりの主人公松坂慶子ですが、殺人を犯してなお堂々と表舞台に居続けた冷静さ。それなのに、なんの物証もなく詩の朗読だけで自白に追い込めるかしらね?よほど上手な朗読ならともかく(笑)。
A.やはり原作の意図であるタイトルの意味を生かしたかったのでしょう。
B.原作にはない竹野内の女友達役で夏川結衣が出ています。松坂の過去とかを調べる役ですね。
S.このふたり(竹野内と夏川)はまあ甘く言っても平均点。警察側の緒方拳や大杉のベテラン、それから事件に巻き込まれた横山めぐみの夫国村隼と恋人風間杜夫のコンビなどの脇役の力がドラマに奥行きと吸引力を与えていたと思う。
A.結局これは3人とも結構熱心に見たということですね。最初はちょっとわかりにくかったけど、時間的にも空間的にも広がりのある話をテンポよく見せてくれたということでしょうか。
A.金曜日は「世界の中心で、愛をさけぶ」 (TBS系)。
S.小説読んだし映画も観たのでパスした。亜紀役の綾瀬はるかはどうでしたか?
B.うーむ。彼女をそれほど愛するという気持ちがどうしてもわからなかった。
A.もう若くないからでは(笑)? 実は私も同感ですが。小説はちょっと村上春樹風の文体でしたね。
S.山田孝之は「ウォーターボーイズ」のときはとてもよかったけど。
A.では日曜日「逃亡者」 (TBS系)。
B.スピーディな運び。暗めの画面。一見かっこよかったけど。
A.わかりにくかったですね。パッパッといろんなシーンが映るけど、どれが手がかりかわからないうちに変わってしまう。
B.トシだから理解が遅いんや(笑)。
S.日曜9時といったらトシのひとも見てるでしょうが。
A.それに「こんなことしないだろ!」や、「そんなわけないだろ!」がまた多くて。
S.そうそう。羽田にニセの予約をして成田に向かう作戦とか。最初から列車なら見つかりにくいのに。飛行機とフェリーと大して違わない時間で着いたりしてるし。サスペンスものはこういうところをちゃんとしてくれなければ。
B.最後の警察の管理管加藤浩次のピストル自殺、それほどのこと?って。
S.原田芳雄がうさぎのぬいぐるみを着てるのを見て、最初からあやしいと睨んだ。
A.へー!まさか父が娘を殺す?って最後まで思ってたけど。
B.まだ奥があるのかあるのかと思わせられて、結局裏切られたって感じ。全員がコマだったみたいな。
S.奇しくも「人間の証明」「逃亡者」と親による子殺しが二作あったわけね。
A.それが結論ではあんまりだから、ベスト3とか選びましょう。
B.と言われても、通して見たのは結局「人間・・・」と「逃亡者」
S.同じくです。
A.じゃあその二作に「ラストプレゼント」を加えましょうか。次はクリスマスで終わるゴールデンクール(そんな言葉あるんか?)です。期待しましょう。
投稿者 蒼木そら : 2004年10月04日 01:04
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